テラーノベル
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冷たい雨が降る夜。
小さな女の子、彩葉(いろは)は傷だらけの体で公園のベンチに座っていた。
「……寒い……」
家にも帰れない。
帰れば、また親から暴力を受けることになる。
彩葉は震えながら膝を抱えていた。
その時、1台の車が近くに止まる。
車から降りてきたのは、すとぷりのリーダー・ななもり。だった。ななもり。はすとぷりの活動全体をまとめるプロデュースも担当している。
「こんな時間に一人……?」
近づいてみると、彩葉の腕や脚には痛々しいあざがあった。
「君、そのケガどうしたの?」
彩葉は少し震えながら答えた。
「……転んだだけです。」
すぐに嘘だと分かった。
「お家の人は?」
その言葉を聞いた瞬間、彩葉の目から涙が溢れる。
「帰りたく……ない……。」
「お願い……帰らせないで……。」
ななもり。は優しくしゃがみ込み、彩葉と目を合わせた。
「大丈夫。」
「もう一人にはしない。」
その一言で、彩葉は張り詰めていた糸が切れたように、泣き出した。
「怖かった……。」
「いっぱい痛かった……。」
ななもり。は彩葉をそっと抱きしめる。
「もう安心して。」
「君は今日から一人じゃない。」
その後、警察や児童相談所と連携して彩葉は保護され、安全な場所で生活できることになった。
数日後。
彩葉はSTPRの事務所を訪れる。
ドアを開けると
「こんにちはー!」
「えっ!?女の子!?」
すとぷりメンバーが驚いて集まってきた。
「この子は彩葉ちゃん。」
「これからみんなで支えていこうと思う。」
すると莉犬が最初に笑顔で近づく。
「よろしくね!」
ころんもニコニコ。
「ゲーム好き?」
るぅとは優しく頭を撫でる。
「無理しなくて大丈夫ですよ。」
ジェルは笑いながら
「困ったことがあったら、お兄ちゃんに任せ!」
さとみも優しく微笑んだ。
「ここなら安心していい。」
彩葉は恐る恐るみんなを見る。
こんなに優しくされたことが一度もなかった。
「……本当に……いてもいいの?」
全員が笑顔で答える。
「もちろん!」
その瞬間、彩葉はまた涙を流した。
でも今度の涙は、悲しみではなく
安心した涙だった。
コメント
1件
yuuさん、読了したよ! 冒頭の冷たい雨と彩葉の傷が痛々しくて胸が詰まった。ななもり。の「もう一人にはしない」は重みがあってめちゃくちゃかっこよかった。 事務所のシーンではメンバーそれぞれの優しさに涙腺崩壊……特に全員の「もちろん!」には完全にやられた。「安心した涙」で締める終わり方が綺麗すぎて、すごくあったかい気持ちになれたよ。素敵な作品をありがとう!