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#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。
その日は休日前夜で、ベレンとピッツァを一緒に作ってそれを肴にお酒を飲もうと約束していた。
すると、ドアをノックする音が響き渡った。
「どうぞ。」
主が返事をするとベレンが入って来た。
「こんばんは、◯◯さん♡迎えに来たよ。じゃぁキッチンに行こうか。」
2人はキッチンに着くと、手を洗い早速ピッツァ作りに取りかかった。
生地はベレンが発酵までしてくれていて、後は生地を伸ばしてトマトやチーズなどの好きなものを乗せるだけだった。
「なんかほとんどベレンにやってもらってる気がする…ごめんね。」
「ううん。○○さんの事を考えながら生地作ってたから、そんなに大変じゃなかったよ。」
2人は好きな食材を生地に乗せ、窯の中に入れて焼き始めた。
「出来上がるの楽しみだね!」
「そうだね♪じゃぁ出来るまで少しだけ飲んじゃおっか?」
主とベレンは飲みながらピッツァが焼き上がるまで待っていた。その間、主の仕事の愚痴だったりベレンの話を聞いたりして焼き上がりを待っていた。
「◯◯さんも大変そうだね。」
「ベレンも早くシロに絵の描き方教えてもらえると良いね♪」
窯の中からいい匂いがし始め、チーズがプツプツとしていてとても美味しそうだった。
ピッツァが出来上がると、ベレンが窯の中から取り戻し、専用のカッターで切り分け2人はお酒を飲みながら出来立てのピッツァを食べ始めた。
「ん〜♪出来立てって美味しいね♡お酒にも合うし、最近アモンに影響されてチェダーチーズ好きなんだよね~。」
ベレンは主の言葉に少しだけチクリと胸が痛み心に少しモヤがかかった。
最近の主とアモンはよくお話をしていた。ただ主はアモンからの質問に応えたり、お花の種を渡したり、やましい気持ちがない事も分かってはいるものの嫉妬心があった。
ベレンは主のグラスが空いていたのでおかわりを作りながら、考え事をしていた。
「…ベレン?」
主がベレンの顔を覗き込むとすぐに笑顔を作ったが無理をしている事はすぐに分かり、理由を訊ねた。
「隠し事は出来ないね…俺のちょっとしたヤキモチだよ。アモン君が好きなものと同じものを好きになってたから…」
主は無神経に他の人の事を出してしまっていた事を反省し、ベレンに謝るのと同時に隠していた事を話し出した。
「ごめんなさい、ベレン。っ、実は…アモンに相談してたの。ベレンの目と同じ翠色のお花を探してたから、アモンに相談してたの。
そのお礼にチェダーチーズを色々買って食べ比べしてたの。それのおかげでちょっと私もハマっちゃって…
でもベレンの事、ちゃんと考えるべきだったよね。ベレンは私の大切な彼氏なのに…」
ベレンはそんな背景があるとは知らず、そんな事だったのかと和解する事が出来た。しかしどうしても何故、目の色と同じ翠色のお花が欲しかったのかが分からなかった。
「…どうして、俺の目の色と同じお花が欲しかったの?」
主は恥ずかしそうに視線を逸らしながら、口を開いた。
「…私がベレンの側に居ない時も、ベレンの事を側に感じたかったから、それでベレンの目と同じ色のお花を探してたの。」
主がそんな事を考えていたのかと思うと、ベレンの心は温かさで満たされていった。
(そんな事を…俺がもっと◯◯さんの事を信じてあげられてたら、良かったのかな。)
ベレンは主の頬に手を当てると、ゆっくりと顔を近付けていった。それに引き寄せられるかのように主も顔を近付けお互いの唇を重ね合わせた。
「……んっ……」
軽く触れるだけのものだったが、主は顔をとろけさせていた。ベレンは主のその顔に男として滾るものを感じた。
「…そろそろ、片付けて部屋に戻ろっか。」
主が頷くと、ベレンは手早く片付けていき主の部屋へと向かって行った。
「…まだもっと一緒に居たいから入っても良いかな?」
「うん♪寝るまでお話しよ!」
主はベッドに潜り込み、ベレンは近くの椅子を引き寄せて座り話し込んだ。
「ふぁ…」
主が欠伸をすると、ベレンは名残り惜しそうにし、まだまだ一緒に居たいという欲求に駆られていた。
「ねぇ…明日はお休みだよね?俺は、まだもっと◯◯さんと一緒に居たいんだ。だから…」
ベレンはベッドを軋ませながら主に馬乗りになった。そして主の首元に優しく唇を落とし服の中に手を入れた。
「…ダメかな?」
ベレンは強引過ぎたかと一瞬考えたが、主は嫌そうな素振りは一切なくベレンを真っ直ぐ見つめていた。
「…良いよ。」
「ありがとう。」
ベレンは主の唇に優しく唇を重ねながら主の服を脱がしていき、首元から胸元にかけて舌を這わせていった。
(今までこんな感情は知らなかったから◯◯さんと付き合えて本当に嬉しいよ。嫉妬してしまうくらいにまで、好きになれる事が出来るなんてね…)
ベレンは2000年以上の長い眠りから覚めて父様のように…ゴエティアのように誰かを好きになる事が出来て喜びを感じていた。
ベレンが主の胸を堪能していると、主の甘く縋るような声が耳をくすぶり自身のものを大きくさせていき、次第に主の秘部へと手が伸びていった。
「…ハァっぁ…ん、」
ベレンの指が主の中に入っていき、ゆっくりと動かすと主の声色が変わった。
「…ハァっぁあ…んっ…ハァ」
主の吐息混じりの嬌声がベレンの指の動きを早めていき、気持ち良い場所を探しながら確実に主を快感へと導いていった。
1度達すると、快感がずっと続いてしまい何度も主は体を脈打ち達し続けた。
「ハァっハァ…ぁ…ベ、レンっハァっぁあ!」
ベレンは頬を緩ませると、主の突起部も優しく撫でていった。何度も体を脈打つ主の頭を優しく撫でると、指を抜き自身のものをゆっくりと入れていった。
「っ!ぁ…ハァっぁあ…んぅっぁん、」
「痛くない?大丈夫?寒かったら遠慮しないで言ってね。」
主がベレンのものをキツく締め付けながら頷くとベレンはゆっくりと動き始めた。
「っぁあ!…ハァっぁ、んぁっ…ハァっ」
(いつもベレンは私の体の事を大事にしてくれてる。だから私もベレンの事、大事にしたいって思ってるんだよ。)
主とベレンは愛し愛されて、互いに思い遣っている関係を築いている事を噛み締めながら愛を深めていった。
「ベ…レンっ…ハァっぁ、大好き♡」
「フフ…俺も、大好きだよ♡」
ベレンはもう限界を感じたのか主の中を激しく掻き乱していき、主の気持ち良いところを的確に突いていった。
「っんぅ゙…ハァっぁぁ゙…んぁぁ゙っ!」
「気持ち良くなってくれて嬉しいよ。俺もそろそろ…っ、」
ベレンは最後まで話す事が出来ずに、主のお腹の上にあたたかいものを吐き出した。
主は仕事の疲れと身も心も満たされる行為も相まって、すぐに眠りについた。
「おやすみ、◯◯さん。…眠たかったのに俺の相手をしてくれてありがとう。」
ベレンは主の額にキスを落とし、主の体を綺麗にして服を着させると抱き締めながら眠りについた。
†††
主は朝の鳥のさえずりを聞きながらゆっくりと目を開けた。 自身が服を着ている事に気付くと、すぐにベレンが服を着させてくれた事を察した。
(…ベレンは本当に私の事、大切に扱ってくれるよね。私、ちゃんとベレンにお返し出来てるのかな…)
少しだけ心に重りを感じた時、ベレンもゆっくりと目を開けた。
「ん〜…おはよう、◯◯さん♡昨夜の事もあったし、体は大丈夫?」
「おはよう、ベレン。…大丈夫だよ。」
主が少し元気がなさそうな感じだったのを察して何があったのか問い掛けた。
「ベレンは私の事、すごく大切にしてくれてるでしょ?私はちゃんとその分お返しが出来てるのかな、って思っちゃって…」
ベレンは目を丸くし、そんな事を考えているのかと思い頬を緩ませた。
「俺は◯◯さんを本当に大切にしたいって思ってるからそうしてるだけで、見返りが欲しくてやってる訳じゃないよ。
そうだね、強いて言うなら…◯◯さんは俺の側にずっと一緒に居てくれる?俺はそれだけで良いんだ。」
主は心に重りを感じた事も忘れさせてくれるほどに、ベレンの言葉で心に温かさが染み渡っていった。
「ありがとう、ベレン。」
2人はどちらかともなく自然と顔が近付いていき互いの唇を重ね合わせた。
「今日はお休みだからどうしよっか?◯◯さんは何かやりたい事ってある?」
主はせっかくのお休みだからベレンと一緒に何か出来たらと思い、裏山でランニングをしようと提案した。
「…そんな事で良いの?」
ベレンはせっかくのお休みなのだから、街へ出て買い物に行く事も考えていたのだが主の答えは全く違っていた。
「うん♪最近仕事ばっかで、あんまり運動してなかったからたまには運動しないとね!」
主は持って来ていた動きやすい服をバッグから取り出して来て、着替え始めた。
ベレンもいつもの燕尾服ではなく運動する時の服に着替えると、一緒に裏山へ行きランニングをしに行った。
「あ!可愛い〜♡あそこにリスが居る。」
「そうだね♪…たまには、◯◯さんとこういう過ごし方も良いものだね。」
fin.
次回🤍
コメント
1件
ベレン、ヤキモチ妬いちゃうくらいに好きになってるの可愛いな〜🥺❤️ しかも理由がちゃんと「アモンが好きなものと同じものを好きになったから」って、執着の質がもう愛そのもの。でも主ちゃんがちゃんと「ベレンの目と同じ翠色のお花を探してた」って話すところ、二人の信頼関係がしっかりしててじーんとしたよ…。ちゃんと話せるカップル、尊い。 ランニングの朝も、裏山でリス見つけてはしゃぐ二人の空気が優しくて、読んでて心がほんのり温かくなった。おやすみ前の会話も含めて、安心感に満ちたエピソードだった🌙✨