こんにちは!ちよこれいとです。
今回は、み ん と様主催のコンテストに、
参加させていただくことになりました!
本当にありがとうございます。
今回は、 【1次創作部門】希望の作品です!
ノベル&1次創作どちらも初めてなの少々緊張しております。笑
(2次創作部門も参加させていただく(チャノベ)予定です)
それでは、ぜひ、お楽しみください!
START
“今日はあなたの御葬式”。 灰が無差別に舞うから、とても喉が熱い。 皆一生懸命泣いている中、私は一人、 ずっと泣くのを我慢している。 あなたは、私が泣いたら、 悲しむだろうから。
泣かないよ。泣いてあげない。
あなたがこの命のおもさと鋭さを知るには、残酷すぎるくらいに幼いから。
あなたにとって一番大切な私が涙を流さないことで、なんとか拮抗を保とうとしている。 なのにそろそろ、抗えなくなりそう。
あなたは何も考えずに死んだんだろうけど、それってちょっと、狡くない、? でもまだあなたを愛すのを辞めるのには 時間がかかりそうだから。何も言わないでおくね。
そう想ったその時、私の眼の中の今にも溢れそうだった水分が、一瞬にして引っ込んだ。 あの量の水分が一瞬にして引っ込むことにも驚きながら、引っ込んだ原因をもう一度探す。
笑顔だったのだ。
あなたは棺に入れられた状態で、 本当に健やかな笑顔で眠っていた。 気づきもしなかった事実に驚愕する。
そんなことある???
と思ってしまった。だがまぁ、良かった、後悔一杯にして死んだんじゃないみたい。
あなたが死んだのは、丁度一昨日の夜。 私がごく普通のように夜を返し朝を迎えた後、ふとあなたの方を見ると、夜を返し忘れたかのように眠っていた。まあ、それは眠っていたのではなくて。
死んでいたのだけど
そこで気づけなかったことを今更悔やんでも仕方がない。私はそこで気づけなかった。じゃあ私がどこで気づいたかって?それは簡単。起こしても起きなかったから。いつも「おはよう」と一言言えば起きてくれるあなたが、4回言っても起きなかったことで、私はなんとなく察しがついてしまった。恐る恐るあなたの口元に耳を近づける。…案の定、呼吸は止まっていた。昨日の夜、おやすみと言ってから。もうあなたの目が開くことはなかった。
あなたは退院して間もなかった。これは後から知った話だが、私以外の人間は知っていたらしい。
あなたの余命がもう長くないことを。 あなたの綺麗なまつげを見て思う。
私あなたを死なせてしまったんだ。
こんなことを思ったってあなたは生き返らないし、あなたの余命を伸ばせるわけでもない。ましてや、余命が短いことを知っていたとしても私は何もできなかっただろう。なのについそんなことを考えてしまう私は、よっぽど心に傷を負ったらしい。
…その時は不思議と涙は出なかったが。
もちろんあなたが死んだことも大きいが、心の傷の要因はそれだけではない。あなたは死をすごく恐れていた。私は特段死に恐怖などは抱かない性格だったが、あなたは違った。お見舞いに行った時は必ず、引きつった笑顔で、
死にたくないなぁ、(笑
と言っていた。当時私は死を経験したこともないのになぜそんなに怯えているんだろう、と思っていた。明日、その考えが変わる。
寂しがり屋のあなたを1人にしておくと 不安で仕方がない。でも、あっちの世界は意外と良いのかな。
私あなたが死んだその夜、すっごくいい夢を見たの。まさしく楽園だった。そのせいか、次の日は本当に時間をただ踏み潰しているような感覚で過ごした。初めて24時間 くまなく虚無で過ごしたの。帰ってからは恐ろしくなった。というか一人でずっとびっくりしていた。自分が恐ろしかった。寝ぼけて忘れていたのかもしれない。
夢なんて見る方が馬鹿なの。見る方がダメなの。期待なんて、抱いた方が負けなの。
花が一面咲き誇っている中で、端っこからあなたが恥ずかしそうにこっちを見ている。そんな平和な時間。
(まあ夢だったけど)
時が進まぬあなたのいるあっち側の世界で、あなたを不安にさせてしまわぬように。せめてあなたの耳に私の嗚咽が届かぬように。唇を噛み締め、息を殺しながら泣く私。
ごめんなさい。さすがに泣かないは無理があったみたい。
ねえ、私、 あなたを愛してよかったの??こんなこと言うと、あなたは絶対、「そんなこと言うなよ」とでも言うんだろうけど、そんなこと言うなって、無理があるでしょ、。分かってる。あなたの死を嘆くことなんて何の意味もない。少なくとも、あなたにとっては。でも、1回ぐらいは嘆いとかないと、この先私生きていけないような気がするから。これを止める権利なんて、きっと誰にもないでしょう?。私は昔から感情が分かりにくいとか、嘘泣きが上手そうとかよく言われたけど、今私がこぼしている涙は。
一粒も嘘なんかじゃないわ。本当よ。本当の本当。
私はあなたの歌好きだったけど、病に犯され尽くしたあなたの声は、とても掠れていて。とても歌うたいとして成立はしていなかった。
あなたのかすれた歌、 誰が生かすの?唯一の遺産であり、あなたがいたということの存在証明を。
星になったあなたを月夜は歓迎しているでしょうね。そういえばあなたの作る曲の中にも星はたくさん出てきたっけ、…。
天からのお迎えが来たのが私だったら良かったのに。私が健康体のせいで病弱なあなたが連れて行かれたのかな。もう命の灯火を燃やし尽くしそうなあなたが連れて行かれたショックはあまりに大きくて。
嗚呼、もう、何の話だっけ…。
嗚呼、そうそう。あなたのまつげは綺麗だからいつまでも見てられるけど、あなたの瞳はそれ以上に綺麗だったのよ。だからさ、ほら、
目、開けてよ。
もうまつ毛のこと嫌いになりそう。見るたびあなたの死を思い出してしまうだろうから。
だから、お願い。
目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。 目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。目を開けて。めを、あけて。
一人に、しないで…。
でも、無駄だよね。天からの迎えにどうやって反抗すればいいの??。あなたは多分、神様のお気に入りだから。それも、不幸の神様。ずっと待ち構えられていたのかな、あなたが死ぬようにいろいろ細工されてたのかな。そんなのもうさ、成すすべなしじゃん…。まあ、いいよ。死なせてしまった私も多分、同罪だから。
偶然見つけたあなたの日記帳。
そこに記されていた事で全てが分かった。
全てを知った。あなたは確かに病気だった。でも、死を選んだのは、
あなた自身だったのね。
巫山戯るな!!と言ってやりたい。私を残して死ぬなんて、しかも自分から。あんなに死ぬのがいやとかなんとか言ってたくせに、それがあなたのSOSだったなんて、そんなこと知るはずもなく死なせてしまった私の気持ちは、後悔なんてそんな生温い言葉で表せるものではなかった。
はっ! せいぜい知るがいい!
幼いから辞めとこうとか、私が馬鹿に思えてきた。幼いどころか、精神とっくに成熟しきってるじゃん。
教えてあげる。
私の命丸ごと使って教えてやる!
受け止め思い知れ!
あなたが地獄送りにされたなら、
会えるかな…。
会えるといいな。笑
ちゃんと命を投げ打った意味、
あるのかな。
あなたに命のおもさ、尊さ、
伝わったかな…?
会えたら話を聴こうかなー。
何処にいるかもわかんないけど。笑
会えたら泣いて、くれるかな。
きっと。
“明日は私の御葬式”
To Be Continued_。
お疲れ様でした!ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!是非 考察、感想等々コメント欄に書いていってください!(続きはありますが笑)ハートコメント楽しみにしております!解説は、(ちゃんと完結してから)御要望があればだそうとおもっています。が、……といった感じです!頑張って伏線一応入れたつもり…です…。もっといれたかったけど…。私の作文力じゃ到底叶いませんでした…。
お話しはこの辺でストップしますね!
みてくださりありがとうございました!
さよーならー。
コメント
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え 、え 、え 、神 考 察 は 、難 し い 私 の 頭 じ ゃ 理 解 が ぁ ぁ ぁ 😖 取 り 敢 え ず 、神 作 品 を あ り が と う 解 説 、欲 し い と か 言 っ ち ゃ う ... ( タ イ ト ル 愛 し て る
え、凄すぎる… 主人公はきっと葬式の相手が大好きだったんだろうなぁって言うのがちゃんと伝わって来た…!! そして真逆の最後でビビった() やはり天才だったか…