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深夜、自室のベッドの上。工藤新一は、誰にも言えない秘密の行為に耽っていた。
PCの画面には、匿名性の高いライブ配信サイトが開かれている。
ハンドルネームは『K』。顔は映さず、首から下だけを巧みなカメラアングルで捉え、イヤホンから流れるコメントに煽られるまま、自分の身体を慰める。
それが、ここ最近の新一のストレス発散方法だった。
新一「ん…っ、はぁ…♡」
事件のない退屈な日常と、元の姿に戻れない焦り。そんな鬱屈した感情を吐き出すように、新一は自分の熱を扱く指先に力を込める。コメント欄が
「もっと見せて!」
「声聞きたい!」
という文字で埋め尽くされていく。
新一「ん”ん…っ♡、も、すぐ…///」
普段の彼からは想像もつかないような、甘く切羽詰まった声。
己の行為に羞恥を感じながらも、誰かに見られているという背徳的な興奮が、思考を蕩かしていく。
そして、絶頂が近づいたその瞬間、彼は喘いだ。
新一「あ”ぁッッ♡…い、くッ…ん”ん///」
大きく背を反らし、シーツを握りしめて熱い奔流を解放する。荒い息を繰り返しながら、そっと配信終了ボタンを押した。
新一(…バレるわけないよな。ただのストレス発散だ)
そう自分に言い聞かせ、新一は心地よい疲労感と共に眠りについた。
———その配信を、二人の男が食い入るように見ていたことなど、知る由もなく。
翌日の昼休み。
屋上へ続く階段の踊り場で、新一は平次と快斗に呼び出されていた。
新一「なんだよ、二人して改まって。事件か?」
平次「まぁ、ある意味事件やな」
快斗「うん、すっごく衝撃的なね」
妙にニヤニヤしている二人に、新一は首を傾げる。
新一「なんだよそれ。早く言えよ」
平次「工藤、お前…昨日なにしててん?」
新一「昨日? 別に…普通に家にいたけど」
しらを切る新一に、快斗がすっと自分のスマホを差し出した。
快斗「へぇ? この『Kくん』っていう配信者、名探偵にそっくりな声してるんだけどなぁ♡」
画面に映っていたのは、昨夜自分が行っていた配信の録画映像。
そこから流れてきたのは、紛れもなく自分の、あの恥ずかしい喘ぎ声だった。
新一「なっ…!?」
サッと血の気が引くのが分かった。心臓が嫌な音を立てて脈打つ。
新一「な、んで…お前らが、これを…!?」
平次「偶然見つけたんや。いやー、驚いたわ。東の名探偵様が、こないな破廉恥なことしとったとはなぁ」
快斗「オレ、ファンになっちゃったかも♡ 特にこの声…たまんないよねぇ」
快斗はわざと音量を上げ、録音された喘ぎ声を再生する。
新一「や、やめろっ!!!///」
慌ててスマホを奪おうとするが、ひらりとかわされる。
新一「頼む…!誰にも言わないでくれ…!その動画、消してくれ…!!」
平次「ほう? 消してほしいんか?」
快斗「うーん、どうしよっかなぁ。これ、結構なスクープだよ?」
絶望する新一の顔を見て、二人は悪魔のように微笑んだ。
平次「黙っててほしけりゃ、俺らの言うこと、聞けるよな?」
新一「…っ、言うこと…?」
快斗が新一にぐっと顔を近づけ、甘い声で囁く。
快斗「そう。例えば…あの配信でやってたこと、オレらの目の前で、もっかい見せてよ♡ もちろん、もっとえっちな声で、ね?」
新一「そ、そんなこと…できるわけないだろ…!」
平次「できへんのか? ほんならしゃあないな。この動画、学校中にばら撒いたろか?」
新一「…!!」
それは、新一にとって死刑宣告にも等しい言葉だった。クラスの連中にだけは、絶対に知られたくない。
ぐ、と唇を噛み締め、俯く新一の耳元で、平次がとどめを刺すように囁いた。
平次「放課後、第2理科準備室。わかるな?」
快斗「いい子で待ってるんだよ、新一♡ もし逃げたら…どうなるか、わかってるよね?」
二人は満足げに笑うと、新一の肩をぽんと叩いて階段を降りていく。
一人残された新一は、その場に崩れ落ちそうになるのを必死で堪えた。
新一(どうして…どうしてこんなことに…)
これから自分に何が待ち受けているのか。それを想像しただけで、身体の奥が恐怖で震えた。
1話終わり~.
チャットノベル前使ってたけど、機能変わってめんどくなったから、ノベルにした…使い方あってたー.ᐣ
感想コメントに書いてねんV
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