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それは、一際寒く空が澄んでいた冬の出来事だ。俺は白結と一緒にいつものように村の見回りをしていた。
「さむー、、もう早くコタツに入って温まりたいよぉ、」
「あともう少しだ。帰ったら白湯を入れてやろう」
「やったー!早くおわらせよ!」
その時、背筋が凍るような鋭い殺意が後ろから背中を突き刺すようにつたわった。そして感じた。その殺意は自分に向けられたものでは無いこと。それと同時に沈み始めた太陽に照らされて光っている銀色の刃物が白結の胸元を貫通し胸に赤い花が狂い咲いた。
「っ、、、あ、、」
理解できなかった。目の前で何が起きているのか。自分の心臓の音がうるさく周りの悲鳴も言葉もきこえなかった。
そして、白結は倒れ白結の後ろにいたのは
スグリだった
スグリは、白結によく懐いていた。孤児だったためよく俺らと遊び15になってもよく話をしたほどの仲だった。
しかし、最近は来なくなり白結に聞いてみてもはぐらかされるばかりだった。
俺は気づくとスグリの胸ぐらをつかみ今にも首を掻き切る勢いだった。
「お前っ、、、!なんで白結にこんなことをした!お前が白結に受けた恩を忘れたのか?!」
「…….」
すると、憎悪に満ちた目つきでこちらを見つめた。
「!」
スグリの目付きに怖気付き少し力を緩めたすきにスグリはどこかへ消えてしまった。
「まて、、!」
追いかけようとしたその時
「 黒珀様、!白結様が、、、!」
「!、」
そうだ、、白結、、!
「白結!!」
大丈夫、死にはしない神力を分ければ何とか、、、、
「は、、?」
神力を、、わけられない?
その後の記憶は無い。近くの村人によると俺は自分の神力を限界まで白結に分け与えようとしたらしい。そして俺は気を失い、自宅に帰ってきていた。
「、、ここは、、」
「!白結!気がついたか、、、」
そして俺は起きた一連のことを話した。
「そう、スグリが、、」
「なぁ、話してくれスグリと何があったのかを」
「……..」
「答えない、、、か、、」
「まぁいい、というか、すぐ治せよその傷俺の神力を分けることが出来なかったからそのまま神力が回復するのを待つしかないな」
「ねぇ、黒珀、白湯持ってきてよ」
「あぁ、」
それから半年がたった。なのに白結の神力は回復するどころか減っていった。
「なんでだよ!なんで戻らないんだよ、、、」
「多分、僕はもう無理だ。」
「無理だなんて言うな!!俺たちは死なない!神であり!神力を失わないかぎり!」
「わかるんだよっ、、、!」
「死を僕はよく分からない、多分神として生まれた僕は今後知る由もないだろう。でも、分かるんだ。不思議と。死が近づく心地が」
「馬鹿言うな、!何が死の近づく心地だ!」
「黒珀。」
凛とした声が冷静さをなくした熱い脳内に冷たく響き渡る。
「僕のことは、僕が1番わかってる。」
「死ななくても死んでも、僕は、僕の記憶は
黒珀と笑いあってる記憶でいっぱいにしたいんだ。だから、もう、、やめてよ。僕で苦しまないでよ、、、一生に最後まで笑っていようよ」
「っ、、!そうだなぁ、、俺の方が馬鹿だったな、、白結が刺された時だって普通は白結の元に駆け寄るのが先だろうに私欲に溢れお前を後にした、、そしてお前の気持ちを理解できなかった、、、。済まない白結、、、すまないっ、、」
すごく久しぶりの更新✨
イラスト描くよ多分そしてイラストあげるよ多分。気分屋の悪いとこ