テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
数週間後
リエーフはバレー部に入り毎日楽しんでいるようだ。
俺は今回は部活動はしていないので、リエーフの部活が終わるまで校舎裏で待っている。
部活が終わるとリエーフから連絡が来るからそれに合わせて俺も体育館近くへと行く。
今日ももうそろそろリエーフが来るはず。
リエーフ「──っ────!?──ヶ──?」
??「───?────。」
???「──リーエフ──ほ─────?」
誰かの話し声が聞こえる。その話し声はどんどんこっちへと向かってくる。
俺はどうすればいいのか。多分敬語を使ってるっぽいし先輩か誰かだろう。
さて、俺は逃げy「おっ日向!なに逃げようとしてんだよ!」
日向「ゲッ……今日は先輩と帰るんじゃないの」
リエーフ「いや!日向のこと話したら会いたいって言われたから案内してあげたんだよ!」
黒尾「リエーフに親友がいるだなんて意外だなぁ。」
リエーフ「なっ!?ひどいっすよ黒尾さん!」
日向「…どうも日向翔陽と申します」
黒尾「俺は、黒尾鉄郎。まぁ鉄郎さんとでも呼んでよ」
研磨「クロサイテー。」
黒尾「なっ!冗談で言っただけだし…あっこいつは弧爪研磨。人見知りだけどチビちゃんとは仲良くできそうだね」
日向「…よろしくお願いします。」(チビちゃんって……ムカつくなぁ。今度からトサカさんって呼ぼ)
研磨「敬語じゃなくていいよ。俺そういうの嫌いだし」
リエーフ「じゃ!俺はもう日向と帰るんで!失礼しましたー!」
リエーフはそういうと俺の腕をぐいっと引っ張ってきて、思い切り駆け出した。
日向「ハァ…ハァ…急に走らないでよ…」
リエーフ「……なんか嫌だったから。なんか嫌だったけどもう大丈夫だよ」
日向「にしてもあんな明るい声で1日の半分喋るなんて器用だね」
リエーフ「まぁ中学から慣れちゃったんだ。日向はほぼ知り合いいないし記憶持ってない人がほとんどだから今の姿だけど、前は大変だったと思う。」
日向「その通り。ほんと、宮侑がどーのこーの宮治があーだこーだで大変だったよ。」
リエーフ「そんだけ人気だったらさ、やっぱり妬みとかでいじめられたりする?」
日向「される。特に宮兄弟ガチ恋勢。俺だって好きで関わってるわけじゃないのに何も知らない人から罵倒されたりするのはムカついた。」
リエーフと会話を交わしながら夕陽を背景に歩いていく。
俺が高校に入って2人目の友達かも。1人目は研磨、2人目はリエーフ。音駒にはいい人がいっぱいだ。
烏野の影山も優しかったなぁ。烏野のキャプテンの人はお父さんみたいでお母さんみたいな人もいたし、髭が生えてる親戚のおじさんみたいな人もいたなぁ。影山が1番最初かもしれない。
こんなにたくさんのいい人に恵まれて俺は幸せ者だ。
コメント
2件
やっぱり日向は幸せになる運命