テラーノベル
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私 「私とお前は違う」
バハムート 「…!そんな訳…!」
私 「じゃあ何で私はお前に勝てないんだ?」
バハムート 「…ッ…」
私 「何で私は問題児ってあの方に言われるんだ?破壊してるからか?」
バハムート 「それは…!」
私 「そうだよ、迷惑掛けるから、頭が悪いから、弱いから、役立たずだから。
だから嫌われる。邪魔者扱いされる。エクスデスみたいに周りを見れない。
カオスみたいに誰かを守れない。ゼロムスみたいに賢くない。アルテマみたいに優しくない。
お前みたいに強くない」
バハムート 「違う!お前はちゃんと強い!現に私は苦戦してる!
弱かったら苦戦してない!」
私 「それって、封印状態の私が弱いって事?
普段の形態が弱いって言いたいの?」
剣神の顔は青ざめた。
バハムート 「ち、違う…それは…」
私 「だってそうだろ?この姿になってようやく
お前を追い詰められてるんだから、弱いと言ってるようなものだろ?」
バハムート 「ま、待ってくれ…私は…ゾディアークの…」
私 「私、お前を殺せなきゃ死ぬんだって」
バハムート 「えっ…?」
私 「私が組織に入ったのは知ってるだろ?主人様の目的は六神を殺す事、
だからバハムートも殺す。でも何回挑んでもお前に勝てなかったから、次負けたら、
私死ぬんだって。ねぇ、どうしたら良い?」
バハムート 「だ、大丈夫…!絶対に死なせないから…!」
私 「どうやって?私が勝たなきゃ死ぬのに、どうやって助けるの?
死んでくれるの?言ってたよな?死にたくない。まだ生きてみんなと居たいって。じゃあ
私が死ぬしかないじゃん」
バハムートさん視点
ゾディアークの一言、一言に、重みを感じる。
ゾディアークはある日、突如として姿を消した。
私達はとある組織に命を狙われている。
その組織にゾディアークは今所属しているのだ。
ゾディアーク 「ねぇバハムート、どっちかなんだよ。私か、お前か、どっち?」
私 「私…生きたい…生きて…ゾディアークとまた一緒に居たい…」
ゾディアーク 「そっか、じゃあ殺し合おう?私が死んだらお前の勝ち!
今度こそ決着 つけよう?二度と笑えないくらいに」
私 「ゲホッ…ゲホッ…」
ゾディアーク 「随分と粘るなぁ、肋骨折れてるってのに、あ〜あ…面倒くさい。
ねぇバハムート、勝てない側の気持ち分かった?私はいつもお前に勝てなかった。
ずっと頑張ってるのに、誰も褒めてくれない。何の為に頑張ってるかも分からない。
それでもお前に勝ちたい一心でここまで来た。お前は良いよな、優秀で愛想が良くて、
顔も整って、強くて、信頼されて。この世界全員が、お前みたいな奴じゃ無いんだよ。
お前は考えが甘い。さっさと死んで、私を幸せにしてよ」
私…ゾディアークの事…苦しめてたのか…
ずっと…気付かなかった…
きっと、悩みがあるから、私が何とかしなきゃって
思ってたのに…私が…
ゾディアーク 「お前は何でそんなに優しいんだよ…」
私 「?私は優しくしてるつもり無いぞ?」
ゾディアーク 「あ〜あ、出たよ良い子ぶりタイム」
私 「??」
ゾディアーク 「お前、これ素でやったのかよ…まぁでも…
お前は優しいのが取り柄だもんな(笑)」
ゾディアーク 「お前の弱点は、信じてた者から罵倒を受けると固い精神も折れる事」
私 「…あはは…そう…だな…」
ゾディアーク 「…何が可笑しいんだよ…!」
私 「ゾディアーク…済まない…私は優しくないから、この手を使わせてもらう」
ゾディアーク 「ッ!まだ何か隠してたのか…!」
私 「ゾディアーク、一緒に帰ろう」
ゾディアーク 「…は…?何だよ、今更!」
私 「私はゾディアークの弱点は分からない。でも、お前が、お人好しで、
誰よりも優しい事だけは分かる」
ゾディアーク 「何言ってるんだ!私はお前を殺そうとしてるんだぞ!?それなのに
何処かお人好しなんだよ!?」
私 「だって、きっと今のお前なら、私は簡単に殺せるから。
私は誤魔化して、精神力だけで全部受けきってきた。だから、今の私を殺すなんて、
お前なら出来るから。でも、お前は殺してない、私の話をちゃんと聞いてくれてる」
ゾディアーク 「ッ!黙れー!!!!!!」
ゾディアーク 「何で…何で…」
ゾディアークは私に技を撃たなかった。
私 「…やっぱり、優しいな」
ゾディアーク 「何でそんなに…私なんかに…役立たずに…優しくするの…!」
私 「そんなの理由は一つだろ?私がお前を愛してるから。
他の奴がお前に何と言ったところで、私はお前が好きだ。お前に嫌われても、私は
それで折れる程弱くない。またお前に好きと言ってもらえるように努力する。
しつこくはしないがな(笑)」
ゾディアーク 「何だよ、それ…ほんっとに、お人好しだな…(笑)
私、まだバハムートの傍に居たい…良いのかなぁ…?」
私 「あぁ、ずっと一緒だ。だって私とお前は」
コメント
3件
うわあ…重い…でもすごく良かったです…! ゾディアークの「勝てない側の気持ち」って台詞、胸に刺さりました。ずっと頑張ってるのに報われないもどかしさとか、自分を否定する言葉の数々がリアルで…。 でも最後の「相棒だろ?」で全部救われた気がしました。バハムートの優しさにゾディアークが気づいて、ちゃんと向き合おうとしてるのが尊い…! 続き、すごく気になります…!
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