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「……………ななっし〜さん…っ」
摩理之介君の苦笑いな顔が私の瞳に映る。
私が、みんなを連れて空き教室に来た途端、摩理之介君の笑顔が苦笑いになってしまったのだ……っ。
えぇ………何でこんな顔してんの……っ!?
私、何かした!?
私は、自分が何をしでかしたか分からず、他の皆を見回す。
が………………!
皆、手でグッドを作ってくるだけだった……!!
な、なぜ!?答えをプリーズ!?
私は祈るように皆を見回すが、皆は相変わらず、グッドを作っているだけだった。
バァァァンッ!!!!
私は腹を立て、机に台パンをかましたのだった。
「わ〜………おどろくがクモを見つけた時みたいな反応なのだ……っ」
おどろくさんが苦笑いでつぶやいたのだった。
ーー
「で、ここの数式はーー…」
わからない問題を摩理之介君が解き方を教えてくれる。
今、摩理之介君の席の後ろにいて、摩理之介君に後ろを振り向いてもらって教えてもらってるんだ。
「えっと…摩理之介君って頭いいんだ……っ?」
私はびっくりして、目をぱちくりさせた。
私と同じくらいの頭だと思ってた………っ。
これ……さもくんと同じか…それよりも頭が良いんじゃない…!?
私はびっくりして摩理之介君の顔をまじまじと見てしまう。
「んっ?……あっ、もしかしてギャップを感じて惚れてくれました?」
摩理之介君がニヤリと笑いながら言う。
………………ぐぐ……っ。陽キャの笑顔は眩しすぎて陰キャにはきついて…!!!
私が顔を背けていると、突然ガタッと何かが落ちる音がした。
「えっ?」と、私が音のした方に顔を向けると…………っ。
シャーペンを落としたべるさんが、こっちを見て口をパクパクしている。
「べ、べるさんっ?どうした?」
顔が青白くなっているべるさんに喋りかけると、べるさんは大きく口を開いた。
「な、ななっし〜!!!!????ふ、ふ、ふふ二股ぁぁぁぁぁ!!!???」
……………………
「…えっ?」
な、なんて?ふた、また?豚バラのこと?
そんな、まさか、私を指差して二股とか言ってないよね?
私、二股なんてしてないからね()
うんうん。
「おい、聞いてんのかぁぁぁぁぁ!!!!ななっし〜!!!!!!」
べるさんが現実逃避をする私の肩を揺さぶってくる。
「……いや、二股ってどういうこと…っ?」
私が顔を引きつられせながら聞くと…………べるさんは勢いよく、摩理之介君を指さした。
「だって、だって!!!!こいつとめちゃくちゃ距離近かったんだもんっ!!!」
まつ毛が合わさるくらいだったよっ!?
と、べるさんが叫び散らす。
「……いや、た、確かに距離は近くても………課題を手伝ってもらってるだけだし……?」
私は、摩理之介君の方に首を向ける。
すると……摩理之介君は、うんうんと大きく頷いた。
「そうだよー?ななっし〜さんは俺に惚れてくれたんだから」
摩理之介君が私に向かって爽やかな笑顔を向ける。
えっ
私は一瞬固まってしまう。が、すぐに気を取り直して叫ぶ。
「摩理之介君!?勘違いさせるようなこと言わないでください!?普通にただ、これがアニメの世界だったら推しになってるな、なんて思っただけですから!!!」
私は全速力で首を横に振る。
「そ、そうだよねっ!?ななっし〜には完全無欠な彼氏、さぁーもんっていう人が居るもんね!?さもさんがいるもんね!?」
べるさんはそう叫んでから、やっと息ができた魚みたいに元気に机へと戻った。
そして、やっと話が終わったと思い、私はほっと胸を撫で下ろす。
……………本当に、こういう話題心臓に悪いよ……っ。
一応、ここここ告白されちゃったんだからさ……!!
私は、頭を切り替えて、課題へと向かった。
ーー
「若いね」
「なっ」
うたいさんと凸さんが私たちを見て微笑ましいものを見るかのように、柔らかく笑う。
…………あなたたちも若いでしょーが!!!同い年なんだからっ!
私は、心の中でツッコミを入れる。
と、突然誰かが立ち上がった。
「…………私とあふぇさんだけ何か肩身が狭いんだけどっ!!??」
べるさんは、一種の悲鳴をあげる。
……………えーと、一個言えるのは今回、めっちゃべるさん叫ぶね?
「みんな、仲良しカップルしちゃってさ!」
べるさんがいちいちみんなを指さす。
「凸うたは、普通に手なんか繋いでるし!?ニグおどは何かみつめあってるし!?摩理之介とななっし〜は……!!!!!!!!」
べるさんは息を吹き込む。
「付き合う前のイチャコラ感がすんごいするんだけど!!!」
…………ヘっ?つ、付き合う前のイチャコラ感……?
いや、えっ?
そ、そんな!!??ち、違うよっ!?
私は必死に違うと首を振る。
「わ、わわ私にはさもくんが居るので!!」
私は少し頬を染めながら本能として叫んでしまった。
そしたら、べるさんがニヤリとした。
「だよねー?ななっし〜はさもくんが最愛の相手だもんねー?」
べるさんが摩理之介君の方に目を向けた。
すると、摩理之介君が悔しそうに歯を食いしばってる。
……………えっ。あっ…これ、摩理之介君に告白の返事をしちゃったのと同じじゃない……!?
変な断り方しちゃったみたいにならない…!?
さ、流石にこんな断り方は望んでませんっ!!!!
私、ただただその場しのぎで叫んだだけなんですっ!!!(そっちの方がだめか!?)
私は慌てて口を開こうとする。
けど、先に摩理之介君が口を開いたのだった。
「………………ななっし〜さんに好きになってもらうまでアタックし続けるから大丈夫だけど?」
摩理之介君がべるさんにむかって笑う。
そしたら、べるさんが顔をゆがめ、ムッと唸った。
けど、すぐにその後べるさんはこっちに目を向けて、「ななっし〜、私はななっし〜が幸せになることを願ってるから…っ」と、お母さん感のある言い方をしてまたまた勉強へと戻った。
……………な、…何か、この課題会・勉強会、全然集中できない……っ!!!
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