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一方その頃東京フリーク区にて
黒井家では
執事ヨトゥン「声をかけても見つかりません。スマホを確認しても彼女の所在地が消えていて見つけることができません。」とコウモリとメラに説明した。
コウモリは「仕方がない。とりあえず、朝食の時間にしよう」と言った。
コウモリ、メラ、ヨトゥン、愛の4人の朝食タイムが始まった。カラスが家をなぜ出て行ったのか分からなくて寂しい雰囲気の中、食事を取った。
愛は悲しそうな表情を見せるが、心の中では、「カラスめ!いなくなりやがって!ざまあみろ!これで邪魔者はいなくなったから、部屋に戻ったらパパと「******(ピー音)できるように練習しないとね!」と悪巧みをした。
※白川家の話に戻します。
フィンリーが「朝食食べる?カラス。」と声をかけた。
カラス「いいんですか?ありがとうございます!」と言った。
フィンリー「いいのよ!『はじめ』と戦って、家族を守るんでしょ?応援してるわよ!私たちの想いも背負って、勝つのよ!」 とカラスを自分の子どものように思ったのか、カラスを激励した。
トキ「はじめを倒してね!カラス!あなたのことが大好きだから!」
カラス「私もよ!」
ソフィア「朝食持ってくるから、待ってて」
カラス「はい!」
そして、3人で朝食を食べた。
その後、カラスは祭壇に立ち、はじめによって殺されて亡くなった汐の前にたち、フィンリーとトキのトラウマや悲しみを背負っていたのか号泣した。地面に膝をついて両手を広げて顔を覆った。
その姿を見たフィンリーとトキはもらい泣きをしてカラスに駆けつけて3人で再び抱きしめあった。
他にもカラスはフィンリーとトキから16年前に児童養護施設の施設長がはじめによって殺されて亡くなったことやいじめっ子がはじめによってブランコから突き落とされて、柵にぶつけられたことを聞かされて、調査目的でその場所を案内するように促した。
その橋へトキやフィンリーによって案内されたカラスはこう言った。「この川の近くでどうやって施設長を殺しましたか?」
トキは「私から話すね!私は『いつまで泣いてるの?モタモタしてないで落ちてる羽毛を全部取って車の中にしまって!』と脅されて、無理矢理手伝わされたから。その時はじめが拳銃を持って、施設長のおでこを撃って殺したの!!2人がかりで施設長を車の中に無理矢理押し込んで、愛は車のシフトレバーをドライブにして、車と一緒に、施設長は川へ落ちた…でもはじめに今度は別の銃で私に『両親には話すな、そうしないと殺す』って脅されてたから、私、怖かった…」と号泣した。
カラスはトキを抱き、こう言った。「私が必ず、はじめを倒すから、安心してね。」
トキ「…ありがとう。」
ソフィア「次は、その公園へ行かない?」
カラス「わかりました。行こう、トキ。」
トキ「うん。」
そう言って、当時のいじめっ子が公園のブランコではじめによって脳震盪を起こして気絶させられた場所へ行くことになった。
フィンリーが運転する車でカラスとトキを乗せて、その公園に向かった
その公園にて
カラスはブランコを漕いで、どうやっていじめっ子がはじめによって柵にぶつけられて脳震盪を起こしたのかを再現するように、勢いよく飛び出して柵に「ドンッ!!」という金属音とともに自分の額を強く打った。
近くで見ていたトキとフィンリー「大丈夫?!!」とカラスのところへ駆けつけて、フィンリーがカラスの肩に触れた。
カラス「大丈夫よ!これくらいの痛みは平気です。どうでした?再現できましたか?」と言った。
トキ「大丈夫!むしろ完璧だったよ!けど良く体当たりできたよね!私じゃ無理だよ!」と心配そうに行った。
カラス「はじめの正体を突き止めるためだから、大丈夫よ。私とはじめは似た者同士だから。フリークにはフリークをぶつけないとね。」
その後、車に乗って白川家に向かった。
車内にて
フィンリー「ねぇ、カラス!私は何人に見えると思う?」
カラス「ロシア人ですか?」
フィンリー「私の両親がそうなんだけど、アメリカへ移住してるの。つまり、私はロシア系アメリカ人なの!高校の時に、日本人留学生の白川汐に出会って、恋をしたの!それで日本に移住して国際結婚して、トキを産んだの!」
トキ「そうなの!私はアメリカ人と日本人のハーフという訳。」
カラス「そうだったんですか。貴重なお話ありがとうございます。」
フィンリー「よかったら、お昼どう?」
カラス「いいんですか?嬉しいです。」
トキ「私たちの心を慰めてくれたお礼だよ!」
そして、白川家へ到着した。
お礼としてお昼をご馳走したカラスは、別れを告げて、自転車に乗り、黒井家に向かった。
場所は東京フリーク区にて
黒井家では
コウモリとメラはカラスが戻ってくるのをひたすら待っていた。一方で、愛と執事ヨトゥンは仲良く二人で遊んでいた。
愛はヨトゥンの身体を木のように登って、ヨトゥンの肩に乗って肩車の遊びを楽しんでいた。
自転車に乗って自宅へ帰ったカラスに心配したコウモリは「カラス!どこへ行ってたの!心配したんだよ!朝とお昼食べずにどうしてたの?怪我はない?」と右手でカラスの左肩に触れた。
カラス「大丈夫よ、パパ。久しぶりに外を歩き回っただけだから。」
メラ「もし今度外での散歩する時は一言言いなさい。わかったわね?」
カラス「わかったわ。」
カラスを睨みつけた愛がカラスに声をかけた。
「ねぇ、カラス!やましいことをしてないわよね?」
カラス「してない。」
愛「怪しいわね!本当ね?」
カラス「本当よ。」
愛「ならよかった。」と言い、バレていないと思い、安堵したのだった。
けど、これがカラスの優しい嘘に全く気づけなかった瞬間だった。
カラスは心の声で、「罠にかかったのは、アンタよ。毒島はじめ、アンタが今日の夜何をするか知ってるから。このことは自分でメモしたやつを家族に渡しといたから。」と悪魔のような顔で少し苦笑いをしていた。
部屋に戻った愛は心の声で「カラスが何をしていたのかは知らないけど、まだまだカラスを警戒しなければ!カラスという疑い深いクソガキをどう始末するか。でも、パパと夜******(ピー音)しなければならない!けど時間は13時!あと夕飯の後だから6時間後だ!!」
カラスが愛が部屋にいる隙に、家族全員に自宅の外に行くように促した。
カラス「私が外で何をしたのか話すわ。私が昨日の夜、メモ書きを置いたのは知ってるわね?」
コウモリ、メラ「もちろん」
ヨトゥン「カラス様、では話していただきます。外で何をしていたのかを。」
カラス「私は黒井愛、いや、毒島はじめによって傷つけられた『白川家』の家に行ってたの。 そこで、彼女がどうやって人を殺したのか、なぜ凶暴になってしまったのか、真相を知る手掛かりになるかと思ったの。今まで彼女が10歳の女の子だと思い込んで接してたけど、振る舞いが子どもっぽくないし怪しいと思ってたの。」
メラ「だから、愛のことを疑ったような目で見てたのね。勘違いさせてごめんなさいね。」
カラス「私の方こそごめんなさい。『きょうだい』が欲しいって言ってこのような結果になって、私の浅はかな考えがよくなかった。」
コウモリ「いいんだよ。『きょうだい』が欲しいという気持ちは悪いことじゃないから。」
カラスは父親と母親に慰められて安堵して、順を追って『毒島はじめ』のことを話すのだった。
カラス『メモ書きをあなたたちに渡したと思うけど、電話で医師から聞いて、白川家からも聞いた話を言うわね。黒井愛、いや、毒島はじめは生まれつきウィリアムズ症候群を患っており、エルフの血が入ったミュータントとして、その特性によって見た目の成長が10歳の女の子のまま止まってると言う訳なの。つまり、彼女はれっきとした大人の女性なの。年齢は50歳と言ってたわ。実はね、幼少期は母親から虐待を受けていたから、親に愛情を注がれないまま育ったの。これまで彼女はこの外見を生かして、各家庭の養子として生活していたから、これまでの人生を子どもで通してきたの。16年以上もね。特に彼女の危険なところは金銭を奪おうとしては家族に見つかって、最初のターゲットとしてその父親を殺して、その家族を皆殺しにしたの。それで家を燃やした。』
コウモリ「これはまずいことじゃないか?!!」
カラス「だから医師から話を聞いて外へ行って、被害者の家に行ったってこと。そんなことはさせたくないからこうして話してるから。ずっと疑問に思ったことはない?」
メラ「何を?」
カラス「なんで首にタートルネックが付いているのかをね。」
コウモリ「確かに、タートルがついてるよね。なんでか知ってるのかい?」
カラス「うん。それはね、彼女は最も危険で凶暴な患者で、病院内を暴れて身体拘束を受けていたの。それでも暴れていたから首に傷跡ができたってこと。メモには書いてなかったから、その証拠写真を見せるわね。」
そう言って、ポケットに入っていたスマホを取り出してその写真を両親に見せた。
メラ「おぞましいわね!」
カラス「私は最初、はじめが怪しいと思ってタートルネックのことを調べたら、彼女に『恥ずかしいことだからタートルのことを調べるのはやめて』と言われたの。彼女にとっては嫌だったの。傷跡を見られて自分の弱みを明かしたくなかったんだと思うわ。」
カラス「それで白川家について話をするわね。まずは、
16年前、当時はじめが34歳の時だった。
『白川愛』としての毒島はじめについてね。
10歳の女の子として小学校に転校したけど、その『白いロリータな服装』のせいでいじめられて友人もできなかったの。」
コウモリ「だから学校に行きたくないと言ったんだね!そう言うことか!」
カラス「他にも、そのいじめっ子と偶然公園で見かけた時、そのいじめっ子をブランコの後ろから落として柵にぶつかって失神したの。私はその現場に行って、事実を再現するために自らブランコへ落ちたの。彼女の凶暴な一面を知るためにね。」
メラ「痛いでしょ?大丈夫だったの?」
カラス「大丈夫だったわ。」
カラス「次ははじめが入所してた児童養護施設の施設長が白川家訪問の後、はじめに殺されたことについて話すわね。白川家の近くに山に囲まれた川の近くの橋で児童養護施設の施設長が殺された。白川トキと言う被害者がいたんだけど、その人が当時小学生だった頃に、死体を隠すのをはじめによって無理矢理手伝わされたの!はじめは施設長を拳銃で殺して、トキと一緒に施設長を車の中に乗せて、証拠品と共に車の中へ入れるようにトキに命じた。それで川まで車と施設長が落とされた。家族に見られないようにね。」
コウモリ「その後はどうなったの?」
カラス「施設長が殺されたことを警察から聞いたと言ってた。そうなったらもう手に負えないということで、施設へ預けようとその両親は考えたの。そしたら、はじめは白川家の主人の汐を先に滅多刺しにして殺したの。その後はフィンリーとトキに襲いかかったけど、フィンリーに鳩尾を蹴られて湖に落ちたの。その後のことは知らないと言ってたの。」
愛は自室の窓でカラスとその家族のやり取りを見た。あまりにも声が小さかったため、愛の耳には届かなかった。
実は愛に盗み聞きされないように、カラスたちは最初から小さな声で喋っていたからである。
愛「何を喋っているんだろう。これじゃあ何も聞こえないわね!まさか私のことを喋ってる訳じゃないわよね。そうなったらあんたたちは終わりよ。」
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クスッと笑えるところとゾッとするところが入り混じった、読み応えのある19話でしたね。カラスがひとりで真相を調べて、家族に小声で打ち明けるシーンは「やっぱりこの子は頼りになる!」と胸が熱くなりました。一方で、愛(はじめ)の悪だくみと、それをまだ知らない家族の空気がすれ違っている感じが、じわじわと怖い。ラストの「耳には届かなかった」は逆にヒヤッとしました。続きが気になります!