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◇◇◇◇◇
本日、異世界47日目!
今日はメヒカール帝国へ次のなかまを探しに行く旅です。
どんななかまが待っているのか?ワクワクしますね。
「マリア!行ってくるね!」
「はい、気をつけてね!いってらっしゃい!」
「それじゃ、カグヤ様!お願いしますね!」
「おーけー!切替!膨張!ほな乗りや!」
「みんな!隠密!行くよ!」
「「「「承知!!♡☆」」」」
僕たちは、カグヤ様号ジェットバージョンで、南の方角に進んでゆく。
「カグヤ様!あっちの方角に進んでください。」
「おーけー!ユメ!それはどんな感じなんや?」
「そうですね。なんか、心が引っ張られる感じですかね。指輪が教えてくれる感じです。」
「なるほど。便利なもんやな!」
引っ張られる方向にまっすぐ進んでいく。空やと完全に直線距離で進めるから、最短で行けるね。超便利!
いくつかの街も通り過ぎていく。
「お!あれは王城やないか?」
「そうですね!あれはたぶんメヒカール帝国の帝都ですね!だいぶ早く着きましたね!」
「ほんなら、あそこが目的地か?次のなかまがいるっちゅうわけやな?」
「次のなかま、どんな子だろ♡ワクワクするね!」
「ハガネとコガネみたいな感じじゃない?たぶん、クノイチだと思うわ☆」
「そうですね。楽しみです!」
「ひさびさだもんね。楽しみなんだよ!」
「あ、目的地は帝都じゃないですよ!もっと向こうです。そのまま、まっすぐ進んでください!」
「ユメ!紛らわしい言い方すんな!てっきり、帝都が目的地やと思うたわ!」
「え?言ってませんよ!」
「お前が早うに着いたって言うさかいに、到着したと思うやろ!お前にしかわからんのやさかい!」
「あ!そうですね。すいませんでした!
まだ先ですよ。もっと南の方です。」
「わかっとるわ!
罰として濃厚サービス頼むでぇ!」
カグヤ様は、こういうところがかわいい。
それから、もっと進んだ先に目的地があった。
「カグヤ様!あれですね!」
「おー、あれか?」
「はい、あれです!手前で着陸お願いします!」
「おーけー!」
バサー、バサバサ!
「あれって、ダンジョンの入り口みたいですね!」
「せやな!受付が立っとる。立派なダンジョンやわ。どうする?」
「たぶん、冒険者ギルドの管轄やと思うんで、勝手に入らない方がいいですね。
帝都に行って、ギルドで登録してから、また来た方がいいですね!」
「せやな。ほんじゃ、そうするか。ほな、来た道を引き返すでぇ!」
「はい、お願いします!」
次のなかまは、ダンジョンかぁ!
また、ダンジョンで冒険や!
ここは、トニナダンジョンって言うんやね!
ノザトダンジョンは、低級層で終わってるから、今度はもっと行きたいね!ワクワク!
カグヤ様号が、帝都手前で着陸する。
なんか、戻ってくる方が早く感じるね。
あっちゅう間に着いたわ。
忍者走りで帝都の入場門に到着して、入場待ちの列に並ぶ。
まだ、この国では、黒の軍団はそんなに有名じゃないのか知らんけど、いつもの通り、珍しそうに見てる。黒ずくめの集団はいやっぱり怪しい。
そうして並んでると、門番の人が急いで近づいてきて、声を掛けられた。
「失礼ですが、黒の軍団の方ではありませんか?」
「はい、そうですけど。」
「やはり、そうでしたか!帝王様からの招待はお聞きになっておられますか?」
「はい、ウサール王国の冒険者ギルドの王都支部で伺いました。」
「そうですか。早速、お越しいただき、ありがとうございます。帝王様の来賓の方はお待ちいただかなくて結構です。では、こちらにどーぞ!」
この人、声が大きい!
みんなに見られてますから!
でも、並ばなくていいのね!ラッキー!
門に着いて、チェックのために冒険者証を提示し、間違いがないことを確認したのち、王城へ案内された。
あんまり、いきなり行きたくなかったんだけど、しゃーないよね?
冒険者ギルドは後回しやな。
王城へ行く途中に、首輪をしている人がいた。
『エマ!首輪してる人って奴隷なんかな?』
『そうです。隷属の首輪ですね。実際に見たのは初めてですけど。なんか、心が痛いです。』
『結構いっぱいいるな。』
『確かに。こんなにいるって知りませんでした。』
確かに、首輪をしている人の目に光がない。
見ていて辛い気持ちになる。
この国じゃ、当たり前なんやろね。
連れている人も、普通に連れてる。
まあ、元の世界でも、歴史的にみたら、普通に奴隷制度があったらしいからな。
すごく難しい問題やね。
それより、こっちの方が珍しいんやろね。
みんな、こっちを見てくるわ。
そうこうしているうちに、王城の前まで来ちゃいました。
やっぱ、なんか、入るの嫌やなぁ!
ここまで来て、入らんわけにはいかないけど、気持ちがついて来ない。
この先は、困ったら、カグヤ様に嘘発見器をやってもらおう。
問題が起きないように!お願いします!
◇◇◇◇◇