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私が前世に気づいて何十日か経った。
前にはぶっちゃけどーでもよかった男子。
席替えで隣になった。
「よろしくー」
シンプルに声をかけてくれた。
「よ、よろしくお願いします」
多分この交流もすぐ終わるだろうな〜…
「僕、実は歌舞伎とか好きなんですよ、何でかはわかんないんですけどね〜」
「え?」
歌舞伎?
お露と東之介様も、歌舞伎が大好きなんだよ…!
嬉しい!
「な、なんかわかります…!惹かれますよね!」
「そうなんです!!」
今度歌舞伎見に行かない?…とは誘えなかった。けど…
「今度歌舞伎見に行きませんか?」
ナイスタイミングー!!
「勿論いいですよ!どこの何見ます?」
「じゃあ〇〇という芝居小屋の、まずは一番有名な『曽根崎心中』から見ましょうか」
「いいですね!」
なかなかいいチョイスだ。
実を言うと、前世歌舞伎は見ていたのだが、流石に内容は覚えていなかった。
でも曽根崎心中なら勉強したからわかる。
それ以外を今度勉強しよう…。
「じゃあ、来週の土曜日の午前のやつを見ましょう。席は…一番やすいところでいいですかね…。」
「全然いいですよ!!」
私は見れればなんでもいいと思っている。
「了解です!ではどこ集合にしますか?」
「じゃあ最寄駅の⬜︎⬜︎駅でいいですか?」
「いいですよ!楽しみにしてますね!」
彼はそういうと、クリッとした目を細めて笑った。
この笑い方、東之介様と似てる…?
いや、まさかね。こんな笑い方する人なんていっぱいいるでしょ!たまたまだよたまたま!!