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【 わんく! 】



※蜂千。Zチームのかわいい組でお送りします

※みんなプロ選手になった世界線。千切くんの脚?壊れてないってことにしてください………

※またまた汚い表現、関係性あり







どんな形でも、お互いの醜くて脆いところを支え合って、愛し合う。

きっとそれって、最大の愛だと思うの!







そう自分に言い聞かせながら、珈琲を一口。


珈琲独特の苦味が口に広がっていき、思わず顔をしかめた。目の前のテレビでは、ニコニコと愛想良く天気予報のお姉さんが映し出されている。

自分はこんな思いをしているのにこのお姉さんは笑っているという事実にイライラして、リモコンを取り出しテレビを消した。そうすると、さっきまでニコニコ笑っていたお姉さんの面影は無くなり、テレビはただの黒い塊になってしまった。



「…いい気味」



別にあのお姉さんに恨みがある訳じゃないけれど、なんだか腹が立ってしまって。そう自分に向けて言うと、溜め息を漏らした。溜め息をつくと幸せが逃げていくよ、とよく言うが俺はそう思わない。だって、溜め息をつくときにはもう幸せが逃げているんだもの。



「……………あーあ、」



そう呟いて窓を見つめる。窓の先には、綺麗な美しい夜空。星が自分を主張するように、キラキラと輝いている。正反対な自分と夜空たち。汚らわしい自分と比べたくなんてないが、比べざるおえなかった。



「こんなときに、あいつが…いてくれたら」



あいつ______蜂楽廻。同じ元チームで、今となっては深い関係を持っている男。小柄で可愛らしい容姿で、潔世一に恋をしている一人。俺が今あいつを求めたって、あいつは何も返答してくれないだろう。何故って?あいつは今、最愛の男の元に居るのだから。



「………だめだ、だめだ。こんなこと、思っちゃだめだったろ?」



ぐしゃり、と自身の長い髪を掴む。ソファーの背にもたれかかって、再び溜め息をついた。









______ ” 深い関係性 ” 。


一言で言えばこれ。

あいつ…否、廻とは世の中で言うセフレだ。お互いの欲求を満足させるまでした後、”またね!”なんて言って、また友達という関係に戻る。そんな感じの、至って簡単で複雑な関係。


廻の恋している男、潔は魔性の男だ。男を恋させて恋させて翻弄させた後、すぐ捨てる。

それが面白いほど無意識で、恨みたくなるほどだ。根がいいから恨めないし、何より監獄時代からのライバル。だからこそ、あいつを嫌えない。


魔性の男は、手に入れるのは難しい。女で言う高嶺の花だ。



………だからこそ、そこに俺は付け入った。

“それなら、俺に欲ぶつけろよ。、俺を「潔世一」だと思ってさ。”…と。



最初は戸惑っていた。”いいの?”と、困惑の表情で言っていたが、一度してしまうとスイッチが入ったようだった。激しい時もあるし、優しい時もある。


行為中に毎回耳元で”潔……いさぎっ……!”と言いながら腰を動かす…そんな廻に笑った。

(やっぱり俺のこと、見てくれてないんだな)

と。

廻は、”千切豹馬”として見てくれているのではなく、空想の自分としている潔世一を想像しながらドロドロになっていく。自分が望んだ筈なのに、それが見ていて辛かった。


滑稽で、悲しくて、でも気持ちよくて。一丁前に声を出して、感じて。

この感情の名前もわからないまま、気づいたら処理も終わっていく。そうしたら、可愛らしくいつも通り微笑んで”ありがとうちぎりん!またね!”と、軽く手を振って別れるのだ。ドアが閉まると、次第に友達という浅くて簡単なものに戻っていく。



そんな、関係。







(嗚呼、もう嫌だ)



もう依存なんてしたくない、離れたい。でも離してくれない。俺の中の本能が力強くそれを止めてくるのだ。俺の日常の中には、必ず彼の姿がある。おかしい話、サッカーと同じくらい廻のことを愛していて。



「この感情の名前はなんなんだよ、」




教えてくれよ、なぁ。廻。

そういうと、そっと瞳を閉じた。


夜空なんて見ても、自分がおかしいって知ってしまうだけだから。



夜空は嫌いだ。








いきぬき(

千切くんはリバであってこそ輝くな

受けも良き!!!!

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