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「だいぶ進めたな…」
暾は相変わらず超速で核へと
向かっていた。
「待てよ、暴れん坊」
ドドンッ!!
「うっ!」
弾丸のように突き進む暾の前に
ライバルの小樽校の生徒が立ちはだかった
だが
「ちょっ、止まらない止まらない!!」
「う、うぇ!?」
あの速度で突っ込んだもんだから、止ま
れるはずがなく…
「ごめぇぇん!!」
暾は肘を相手の腹に立てて突っ込んだ。
ドッッ!!
「ぐぅぇっ….!!」
相手にぶつかった衝撃でなんとか
止まることができたが、相手は…
「やば…死んだかも」
そこに、もう1人の生徒が立ち塞がった。
「ちょ!止まれ!なんなんだお前は!」
「ごめん、君程度に負けないんだわ」
ザンッ!!
「ぐはぁっ!?」
(なんだコイツ…!?第一等だと?割と
成績のいい俺でも第三等までだぞ…!
て、てか、まずい!傷が深い…!)
「あら、これじゃ死なねぇか」
ドンッッ!!
「えっ」
ゴチャ….
次に襲ってきた生徒も漣によって
潰された。
(殺はグロいから使いたくないんだよな…)
暾の周りには死体が2体転がっていた。
凄いリアルだけど…本体は戻ってるん
だよな。
「もう核は近いな…てか、まぁ
そうなるよな。」
僕の目の前には、大量の小樽校の生徒
が通さんぞと言うばかりに
立っていた。
一方、鰆義は…
「クッソ、あいつ…やりやがったな」
俺の腕はあの短時間で、最大限の防御
をしたが、ほとんど使えない状態
になっていた。
「まぁ、いいさ、俺が本気だせば
こんな雑魚共、右腕だけで殺れる。」
「それは舐めすぎじゃねぇの?」
「っ…てめぇ誰だ」
「惜しくも学年2位の柄都だよ、今回の
強化週間で暾より活躍して、あいつを
学年1位の座から引きずりだしてやる。」
「へぇ、歪んでるねぇ、エト君。」
ドッ!
「ぐっ!」
突如、柄都の首に縄がかけられ
縄の先端が高い木の枝へと結ばれた。
(これは…首吊り…!やばい!死ぬ!)
「早速ピンチだなぁエト君、そんなんで
暾を引きずり下ろせるかよ!」
「うるさいうるさい!!俺の成果を
見せてやる!!」
その瞬間、柄都の首に結ばれた
縄が解かれた。
「反撃だ。」
ズドンッ!!
柄都が銃剣で発砲をした。ただ
発砲しただけではない、弾丸に
致死性の粘液毒が大量に纏っており、
かするだけでもアウトだ。
「で!?だから!?ここで止めんな
三下が!!」
ガキッッ!!
「えっ」
弾丸は一瞬で真っ二つになった。
(あぁ、俺って才能なかったんだ。)
柄都は密かに絶望していた。
「…希望は捨てんなよ、柄都。」
ズバァッ!!
柄都の首が斬られた。
「まじ…つぇえわ…ゴフッ…」
「うっせ、さっさと退場しろ。」
ザンッッッ!!!
「…はっ?」
いきなり俺の腹から大量の血が
吹き出た。
「斬…撃…?」
「や、久し…くもないか」
「お前は!!」
「おっと、名前言ってなかったかな?
私ー、エルといいます。」
エルが、血塗れの鰆義をまじまじと
見つめる。
「いやー、ごめんね、漁夫の利ってやつ?
まぁ仕方がないよね!」
(まずい!暾と一緒でも殺せなかった
相手に、俺1人で対面してんのか…!)
「さぁ!死んで!!」
倒れる鰆義に、エルは銃剣を突き刺そうと
した。
(終わった……!!!)
その瞬間だった。
その日は大雨だった、俺は両親に
忌み嫌われ、捨てられた。
そこに、1人の男の人が話しかけて来た。
「おい、ガキ」
「…」
「何があったかは知らねぇが、辛ぇ時は
『気』を使え、自分の中のオーラをその
まま影響を及ぼす物にしろ。」
「自分のオーラ…気…」
「あぁ、きっといつか使う日が来る。
学習しとけよ。」
そんな会話を、走馬灯のように思い出した
(気…自分のオーラ)
この状況で、俺はどう『気』を使う…
刃先が、俺の腹に突き刺される…
「はぁあぁっ!!!」
「なにっ!?」
ドッッ!!
「ぐぁっ!?」
「っ!!」
(狙い通りの部位に気を衝突させる
ことが出来た…!)
これ、もしかして
体全体の乱れた気を、手に持っている
刀にまとめる。
「…まじか」
「ぐ…強いけど、まだまだだねぇ!!」
再びエルは鰆義に突っ込む。
「パターン4だな、テンプレ野郎」
「は?」
ザンッッッ!!!
「ごばっ…」
(え?待て待て、早すぎねぇか?俺の
斬撃、てか、なんか、興奮してきて…)
「エル!!自惚れんのもいい加減に
しとけよ!!」
鰆義は気を一気に拳に込め
エルの顔面を大木に殴り込んだ。
ゴリ…パキャッ…
エルは大木とともに後ろへ吹き飛んだ。
エルの頭部は破裂し、退場した。
「気…ね、面白いなぁ!!!」