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今日は日曜日、灰色の薄暗い空が広がっている。
それを窓越しでボクは見ていた。
ボクはつまらなさそうに青い深海の様な色の飴玉を小さな口に入れ、左右に頬を膨らまして飴玉を交互にカランコロンと音を立てながら転がしている。
自分は他人に置いてかれている。みんなは弱虫なんてとっくに卒業しているのに自分だけまだ弱虫だ。すぐ泣いちゃうし、自分と向き合えなくて…嫌いなところばかりだ。
…本当はこんなマイナスなことは考えたくない
そんなことを考えていたら口の中の飴玉は始めよりも小さくなっていた。
最後はカリッと音を立て、飴玉を歯で砕いた。
…気にしない、気にしない
自分が本当に大好きなのは、自分一択だから…他の選択肢なんてないんだ。
自分は悪くない、たまたまボクが繊細で傷付きやすかっただけだ…ボクは何も悪くない。
なんならボクは正しい。素敵なところばかりだ
弱虫なんて自分が思っているだけで本当は卒業しているかもしれない。
口の中にあった飴玉はもう溶けたのにまだ舌にはほんのり飴の甘さが残っている。
部屋に一台しかないテレビをつけ、天気予報を見れば明日から晴れた空が続くそうだ。
明日から自分を信じてみよう
自分の一度きりの大切な人生を明るい未来に変えるために
《諦めないでよかった》と思えるように。
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