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上を見れば、小さな星のような点が数えきれないほどの量がボクの目に映る。
ボクの片手の中には線香花火一本を軽く握っている。
地面に置いていた蝋燭に火をつけ、花火に火を当てる。
パチパチ…音を鳴らして橙色の火が弾けている
何年ぶりだろうか…線香花火をしたのは。
子供の頃ははしゃぎながら花火の火が消えるまで楽しんでいたのを思い出す。
そんな事を考えていたらいつのまにか花火の火が消えて端が黑い灰になっていた。
あっという間だったな。
何故かボクは少し微笑んでいた。
もう一本やろうかな、そんな事を考えながら花火をもう一本取った。
今度こそ最後、消えるまで見ることができるだろうか。
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