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都道府県ヒューマンズの色々

6 - 大人だって甘えたい

♥

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2024年04月21日

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どうも皆様、サカナです

京都さんのデレが見たい

阪京です、京都さんをデレさせます

スランプがひどすぎてぐちゃぐちゃです









京都「大阪」

大阪「ん?なんや京都」

大阪が自室のベッドで寝転んでいると、いつもは来ない京都がやって来た。

なにやら言いにくそうに顔を逸らしている。

京都「…肌寒いですね」

わずかに顔が赤いようだが、大阪は気づかないふりをする。

大阪「…そうかぁ?むしろ暑ない?」

察した大阪は京都を揶揄うため、全力でとぼけた。

京都「…やっぱあんたはそんなもんやんな。知ってた知ってた」

大阪「え、急になんや?どしたん?話聞こか?」

京都「本読めや、バーカバーカ」

明らかにご機嫌斜めな態度をとり始める京都。

退出する際に発せられたため息が、大阪に罪悪感を植え付ける。

大阪(…やりすぎちゃった…)

大阪はあんなに残念そうな顔をした京都は見たことがない、これは本気と書いてマジだったんだと反省した。



京都「はぁ…」

兵庫「?どうしたんすか?姉御」

京都「姉御言うなて…別になんでもあらへんよ…」

普段はにこにことしている京都が、大阪の部屋から帰って来ると悲しげな顔に変わっていた。

滋賀「大阪と何かあったん? 」

京都「ギクッ」

滋賀「あ、当たりやなこれ」

つんつんと京都を突いてみると、指をへし折られそうな勢いで掴まれた。

京都「…黙れ、沈めんぞ」

滋賀「ちょ、指取れる!ごめんって!ごめんなさい!!」

京都「ふん」

兵庫「兄貴っすか…あの兄貴が姉御を悲しませるなんて、天変地異の前触れかなんかっすか?」

大阪は京都を溺愛しているので、まさか京都にショックを与えるとは思えなかった。

奈良「どうしたん〜?」

京都「奈良か…」

奈良「えらいショック受けとるやん?阪くんがなんかやってしもたん?」

しょんぼりする京都にバックハグをしながら、頭を撫でる奈良。

それにしても、「京都が落ち込む=大阪が何かした」というのは共通認識らしい。

京都「あんなバカ阪なんて、もう知らん」

奈良「京くんってば拗ねてしもて。兵くん、ちっと阪くんのこと見てきてくれん?」

兵庫「りょーかいっす」

滋賀「待って!僕も行く!」

兵庫「うおっ!急に飛びついてくんな!」

奈良「和歌くん降りてこんねえ。まだ寝とるのかな」

京都「そうなんやない?よう寝る子やし」

むすっとした顔のまま、大人しく奈良に撫でられている京都。

東京を甘やかしがちな京都でも、奈良の前ではただの弟なのだ。


しばらくして、騒がしく階段を駆け降りる音がした。

大阪「京都ーー!!!!」

もちろん大阪である。

奈良「ようやっと来たんやね 」

京都「フイッ」

大阪「京都、からかいすぎて悪かった!この通りや!許してくれ!」

いっそ清々しいほど綺麗な土下座を披露し、大阪は京都に謝罪する。

奈良は静かにその場を離れ、物陰から様子を見守ることにした。


京都「からかった…?ふーーーん???」

大阪「悪かったって!そないな顔せんとって!普通に怖い!」

京都「失礼なやっちゃな、まあいいわ…で?その口ぶりやと、最初っからわかっとったみたいやん。 その上で?僕を?からかった?ふざけてんのか??」

奈良に嗜められ落ち着いたことで、先ほどの悲しみは怒りに変換されたらしい。

土下座する大阪を見下しながら、ちくちくと口撃している。

大阪「ほんまに出来心やったんや…」

京都「ほーん。出来心で僕のこと傷つけたんや」

大阪「ゔっ…」

京都「僕悲しかったなー、勇気出したのにあんなことなるなんて思っとらんかったなー」

大阪「ゔぅぅ…」

京都「こりゃちゃーんとお詫びしてもらわんと」

大阪「な、何したらええんでしょうか…」

大阪はパシリ、肉体労働、暴力等を想像し、少し震えた。

京都「…ちゃんと抱きしめろや」

大阪「…へっ?」

京都「何回も言わせんな!さっさして!」

大阪「あ、えっはい!」

ぎゅー

京都「ふん…最初っから大人しくそうしろや」

大阪(こいつほんまにかわいすぎやろ…!!)

大阪の首元に顔を埋め、すりすりと甘える京都。

誰もいないからと、しっぽまで巻きつけている。もっふもふである。



しばらく甘えていた京都だが、階段付近から兵庫、滋賀、和歌山に、部屋の角から奈良に見られていたとわかり、1週間ほど誰とも口を聞かなかった。

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