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パワー
ー6月 6日ー
退院してから1週間が経過した。
僕らは普通の日常を送っている。
学校に通い、みんなと話して、そして帰ったあとは…
セルヴェー「…よし!」
僕は風月くんのいる庭へと向かう。
風月「来たな、セルヴェー!」
風月くんは僕が来たと同時に構えの姿勢をとる。
セルヴェー「うん、来たよ、風月くん!」
僕もそう告げ、構えの姿勢をとる。
そしてその場に居合わせた水月くんと雪月さんは僕と風月くんの戦いの審判をする。
雪月「…始め!」
雪月さんの合図とともに僕は風月くんに攻撃を仕掛ける。
法則操作 炎法『煉獄の槍』!!
セルヴェーは幾つもの炎の槍を生み出し、風月くんに槍を向かわせた。
風月(おいおいマジかよ!)
風月はワクワクが止まらなかった。
セルヴェーはこの1週間、能力の研究を行っていた。
その結果、セルヴェーは炎法、水法、風法、雷法、重法を会得した。
この5つは名の通りであり、『炎法』は炎、『水法』は水、『風法』は風、『雷法』は雷、『重法』は重力を操る。
そこに加え、元から持っていた能力である『新法』と『黄金の時眼』。
才能だけで言えば、ダントツだった。
風月は空中に逃げたが、槍は追尾機能がついており、槍は風月のことを追いかけ攻撃した。
風月「マジか!?」
そして幾つもの槍は風月を包み込み、炎の渦を生み出した。
セルヴェー「…どうかな?僕の新しい技のひとつ」
すると風月は炎の渦から脱出して猛スピードでセルヴェーに近づき攻撃を仕掛ける。
風月「中々だぜ、セルヴェー!」
夏支配『蛍乱』!!
風月は蛍のような小さい光を無数に出してセルヴェーの視界を妨害する。
セルヴェー「眩しッ!?」
そして風月は上に飛び、セルヴェーに対し大技を披露する。
風月「喰らえ!」
夏支配『光陽天華』!!
風月が大技を放った瞬間、『蛍乱』を解除させた。
セルヴェー「くっそ…!?嘘だろ〜!?」
セルヴェーが上を見た瞬間、大きな華の形をした光の塊がセルヴェーに向かって落ちていた。
セルヴェー(どうするどうするどうする?!?!どうすればあれ避けられる?!)
水月「セルヴェーファイトー」
雪月「ふぁいとー」
2人は少しからかい気味にセルヴェーを応援した。
セルヴェー「無理ぃ!!」
風月「ほらほら、避けないと大変なことになるぞー?」
セルヴェー「ぐぬぬ…」
悩みに悩んだ結果、セルヴェーはひとつ考えが浮かんだ。
セルヴェー(待てよ…能力で出した風月くんのような形を持つ技は、重力っていう概念あるのか?もしあると仮定するなら、僕には『重法』がある、それを利用してあの技を風月くんに向かわせることだってできるはず!)
セルヴェーは一か八かで技を使う。
重法『反転重力』!!
するとセルヴェーは風月の技に向かい、思いっきり能力を使った。
すると、
セルヴェー「…あれ?」
雪月「へ?」
水月「は?」
風月「…ん?!」
セルヴェーが浮いた。
その結果、自滅した。
「ほら、これをやるよ」
1人の男は紫髪の男にとある物を渡した。
「…これは? 」
男は言う。
「そうだな…端的に言えば、お前らの求めている人物の復活に使えるキーだ」
「ほう…?」
「まぁ、それを使ってお前たちの求めているやつでも復活させるといいさ 」
そういうと男は立ち去った。
「…さて」
紫髪の男は他の奴らの元へと移動した。
「よし、全員いるな」
灰色髪の男は言う。
「それはなんですか、渾沌?」
渾沌「我らが教祖様を復活させるキーだと…そう言っていた」
茶髪の女が言う。
「あいつの言うことを信じていいの、?あいつらは3500年前、殷に攻め込んだのよ?」
渾沌「…そうだな、きっとお前の言う通りなのだろうな、窮奇 」
そして赤髪の男は聞く。
「ならどうしてお前はそいつの言うことを聞くんだよ?」
渾沌「…教祖様を復活させ、この地球を支配する。そういうことにした、檮杌」
檮杌「ふーん…いいじゃねえか」
窮奇「これで、教祖様を復活させてあの悪魔共を殺すのね…いい案じゃん」
「同感だ…ですが、リスクが高いと思いますが?」
渾沌「そこは安心しといてくれ、饕餮…俺たちは全盛期の10分の1程度だが、1ヶ月も経てば全盛期…いや、それ以上の力は出せる」
饕餮「そうですか…わかりました」
檮杌「そんで?作戦決行はいつにすんだ?」
渾沌は少し間を置いて言う。
渾沌「…1週間後、6月13日に決行だ 」
3人は納得し、「了解」と同意した。
渾沌「…今に見てろよ、我ら四凶がお前らを陥れてやる」
渾沌は不敵な笑みをしながら、仲間たちと共に消える。
セルヴェー「…うぅ…あっ!?」
セルヴェーはガバッと起き上がる。
セルヴェー「…あれ、?確か、僕」
雪月「大丈夫?セルヴェー」
セルヴェーは右を向くと雪月がいた事に気づく。
セルヴェー「あっ…えっと…大丈夫」
少し顔を赤くしながらそう伝える。
雪月「そっか、なら良かった!」
雪月は元気そうに安心した。
雪月「にしても、なんか顔赤いよ?やっぱりなんかある?」
セルヴェー「た、多分、夕日のせいだよ!あはは…」
雪月「ふーん…」
雪月は立ち上がってセルヴェーに言う。
雪月「それじゃあ、私帰るね〜」
セルヴェー「う、うん!またね!」
雪月「うん、またね!」
雪月はセルヴェーに手を振ってセルヴェーのいる部屋から出て玄関へ向かった。
セルヴェー「…ふーっ」
セルヴェー(…焦ったぁぁぁぁ!!ビックリした、隣見たら結構近い距離に雪月さんいるからほんとに焦った!!僕女性と話すのあんまり得意じゃないのにぃぃぃ!!)
セルヴェーは内心焦りながら雪月と喋っていた。
そのせいか、変に疲労感を感じたセルヴェーであった。
セルヴェーは起き上がって1回へと向かう。
風月「おっ、起きたか!」
セルヴェー「うん…なんとか」
風月「ほれ、水」
風月はセルヴェーに水の入ったコップを渡す。
セルヴェー「あ、ありがとう」
セルヴェーは水を一口飲んで風月に聞く。
セルヴェー「風月くん…」
風月「どした?」
セルヴェー「僕…あの後どうなったの?」
風月は「あー」と言いながら、
風月「俺の技に直撃して、思いっきり地面に落ちたぜ?」
セルヴェー「意外とシンプルだった… 」
風月「まあ、まさかセルヴェーが浮くのはビックリしたけどな!」
セルヴェー「そ、そっか…」
セルヴェー(重法はしばらく使い方気をつけないとな…オーラは450万まで増えたけど、能力の使い方とか色々ミスったら終わりだからなー…ちゃんと訓練しなきゃ)
セルヴェーはそう考えてこれからの訓練に臨もうとした。
ー6月 7日ー
風月は欠伸をしながら音のする庭へと向かう。
雪月は風月に気づき後ろへ振り向く。
雪月「おはよ、寝坊助?」
風月「誰が寝坊助だ…おはよう」
2人が見る方には水月とセルヴェーが戦っていた。
水月「おりゃ!」
セルヴェー「ぐッ…まだまだぁ!!」
風月「ほー…凄いな、セルヴェー」
雪月「だね、水月が苦戦する程度には強くなってるよ、セルヴェー」
風月「この後お前が戦うのか?」
雪月「そ、だからなんか自信なくすなぁ…」
そして風月は戦っている2人を見る。
水月「くっそ…」
水月は上に移動して能力を使う。
水支配『凱旋水撃葬』!!
そして水月の技である「水撃」を威力を高め、大量に打てる技を使う。
セルヴェー「うわ…地味にやなことを…」
セルヴェー(どうにか打開策は…いや、なら一気に片付ければいい!無理して反対の法則を使う必要はない!時には同じ法則で、尚且つ威力を相殺できるものを!)
水法『水流激流葬』!!
セルヴェーの放った技が水月の技を無へと還す。
水月「なっ…!?」
セルヴェー(今が隙!)
セルヴェーは一瞬で水月の後ろへと移動し、『煉獄の槍』を1本出し、水月を下へと落とした。
セルヴェー「落ちろぉぉお!!」
水月(嘘だろ!?もう後ろに───)
水月「ぐッ…なっ?!」
セルヴェーは水月に向かって槍を向ける。
セルヴェー「はぁ…はぁ…僕の勝ちだ、水月くん」
水月「……ふっ、俺の負けだ、セルヴェー」
セルヴェーはその言葉を聞いた瞬間、嬉しくてたまらなかった。
セルヴェー(やったぁぁ!勝てた、勝てたんだ!)
雪月「うっそ…」
風月「へぇ…凄いな」
セルヴェー(千慧さん!勝てたよ!)
千慧(おめでとうございます!まさか『黄金の時眼』を使わずに勝つなんて!)
セルヴェー(えへへ…なんだか千慧さんに褒められると嬉しいなあ)
千慧(…ふふ、そうですか?)
2人は少し顔を赤くしながらそう言った。
すると千慧は言った。
千慧(ですが、やはり改善点は多いですね)
セルヴェー(やっぱり?)
千慧(ええ、もちろん『黄金の時眼』を使わずに勝つというのもいいとは思いますが、基本は出し惜しみはせずに戦ってみても良いかと!)
セルヴェー(そっか、確かに早くそれを使っていればもっと早く決着がつくもんね!)
千慧(そういうことです!今の主様は450万のオーラがありますが、まだまだ荒削りなので消費が少し激しいです、それを考えると短期決戦の方が良いかと)
セルヴェー(ふむふむ、わかった!)
そして千慧はセルヴェーに言う。
千慧(…主様、もう少ししたらもっと戦い方を増やしてあげます)
セルヴェー(戦い方を増やす?)
千慧(はい…『黄金の時眼』の対となるものと最終奥義を)
セルヴェー(その2つのものの名前って何?)
千慧(それは…)
『白銀の空眼』と『神縛開花』です。
To be continued…
次回、第12話
『異変の報せ』
コメント
1件
ああ〜今回も熱かったですね🔥 セルヴェーくん、どんどん逞しくなってて感動しました…! 特に水月くんに初めて勝てたシーンは「やった!」って声出ました☺️ 千慧さんとのやり取りも可愛くて、なんかもう微笑ましかったです。 最後に出てきた『白銀の空眼』と『神縛開花』ってもうワクワクが止まらないんですけど…! 四凶も動き出してるし、次回が本当に楽しみです🥀