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--雨の音がやけに大きく聞こえる日だった–
あるマンションのリビング。
張り詰めた空気の中、13歳の愛空はソファの端に小さく座っていた。
父親の怒鳴り声と、
静かに受け答えする男の声。
高良「……お断りします。それは私の職務外です」(冷静に)
愛空の父親「いいから引き取れって言ってんだろ!! お前しかいねぇんだよ!!」 (机を叩く)
愛空(びくっ…)(視線を落とす)
高良は一瞬だけ愛空を見る。
怯えたように目を逸らすその様子に、ほんの僅かに眉が動いた。
高良「……」(沈黙)
父親「このままじゃコイツも終わりだぞ」
――その言葉で、決まった。
高良「……分かりました」(小さく息を吐く)
愛空(え…)(顔を上げる)
高良「川合愛空(らら)さん。今日から、私があなたの保護者になります」
愛空「……」(何も言えない)
――その日から、全部が変わった。