コメント
4件
天国か
性行為を含む内容があります。自衛等よろしくお願いします。
それは、何気ないただのプレゼントだと思っていた。何か意味が込められているだなんて、思いもしなかった。
ある日のこと。イッテツはリトに誘われて、ショッピングセンターに買い物に来ていた。2人ともヒーローの仕事は休みで、気分晴らしに行こう、という話になったのだ。2人は恋人同士であった。2人で思いを拗らせまくっているところを、他の東のヒーローや西のヒーローたちに背中を押され、やっとの思いで実った恋だった。そんな紆余曲折を経て付き合い始めて何度目かのの2人での外出だった。
(うわぁ今俺リトくんとデートしてる…!)
しばらく買い物をしているうちにイッテツは段々と「恋人同士」であることを意識し始めた。あからさまに目が泳ぎ始めたイッテツを見て、面白くなったリトは、手を絡めた。
「ぅえっ!?」
「……。」
「ななな、何!?なんで無言!?怖いんだけど!!!」
無言でこちらを見てくるリトに、怖くなってそう伝えると、リトはあのニワトリのような笑い声を響かせた。
「俺たち恋人じゃん?恋人らしいことしようぜー。」
そう言って固く手を握るリト。手汗大丈夫かな?あれ、どうやって歩けばいいんだっけ?内心焦りまくりなイッテツは、その後もリトと手を繋いで買い物を終えた。
買い物デートの後は、リトの家に行った。2人でお泊まりデートをするのだ。夕食は出前を取り、2人でピザを食べ、その後風呂に入った。先にリトが入り、後からイッテツが入った。シャワーに打たれながら、
(家に泊まるってことは今日ももしかしてそういうこともするのか!?だとすると準備が必要だよな…。)
そんなことを考えていた。ちなみに2人はもう何度か熱を交わしている。人の家で準備をするのは恥ずかしいが、やるしかない。羞恥にまみれながら、ゆっくりと準備をしたのだった。
イッテツの予想通り、そういう雰囲気になって、そのままベッドに行った。ベッドに上がったところで、おもむろにリトが紙袋を出した。
「これ、テツにプレゼント。」
「え!?まじ?ありがとう!開けていい?」
リトはゆっくり頷いた。紙袋の中に入っている箱を開けると、そこにはチョーカーが入っていた。普段イッテツが着けているものよりもレザーっぽく、ベルトのように穴が空いていて、サイズの調節ができそうなものだった。
「うおー!!!明日からこれ付けてく!ありがとう!」
「いや、明日じゃなくて今つけて欲しいんだよね。」
「……へ?」
今から行為に及ぼうとしていて、チョーカーは風呂に入るために外してそのままにしておいたのに。チョーカーをつけたままヤるだって?若干苦しそうではあるが、プレゼントをくれたリトくんの頼みだ。断る訳にはいかない。
箱からそっと取り出し、自分の首に苦しくない程度に緩めてつける。その様子を、リトは愛おしそうに目を細めて見ていた。
「…できたよ。」
イッテツは、自身の頬が期待や興奮で紅潮しているのがわかった。リトに肩を弱く押されて、そのままベッドに倒れ込む。そこにリトが覆い被さる。イッテツの顔のすぐ横にある手が、チョーカーに伸びてくる。チョーカーと首の間をリトの大きくて、熱くて、ゴツゴツとした男らしい手で擽られる。イッテツを見る目は、熱を孕んでいた。チョーカーを撫でている手を止め、指にローションを絡める。指先でクチュクチュとローションを温める。下着の中に侵入し、そのまま後ろの蕾に触れる。
「ん…。 」
鼻にかかった声が漏れ出る。普段は大声で知られる2人の声も、今は小さく掠れている。そのまま指が侵入し、所謂「イイトコロ」を掠める。
「ひぁっ…!」
イッテツの声を聞き、リトは集中的にそこを攻める。ぐちゅぐちゅとローションが音を立てる。さらに指を増やして蕾を開かせていく。その度に声を上げる。イッテツは、さらに質量のあるものを求めて無意識に腰を振っていた。
「ふっ…んんっ!んぁっ」
「ふーっ。いれるぞ。」
そう言ってリトは自身のものを取り出し、コンドームを着け、後孔にあてがう。すでにそれは立ち上がっていた。
「…ん。」
イッテツは小さく頷いた。そのままあてがっているものを奥へと進めていく。張り詰めていた声が、息が、奥へ奥へと進むものに押されたように、絶え間なく漏れる。
「うぁっ…んん…ぁ……あぁっ」
イッテツは漏れ出る自身の声が嫌で手で抑えようとしたが、そんな声が好きなリトがその手を阻む。ベッドに縫い付けられた手では、抵抗も何もできない。そのうち、リトは先程まで散々弄ってきた前立腺を見つけ、またしてもそこを攻めた。
「んぁっ!ねぇ、もうそこいいからぁ!」
一際大きい声を上げ抗議をするイッテツ。そんな抗議も虚しく、そこへの攻めは止まなかった。抗議の声は次第に意味の無い母音に変わる。もうまともに喋ることはできなかった。動く度にグチグチと音を立てるローションと、漏れる声。それだけがこの部屋に響いていた。
やっと前立腺への攻めが終わったかと思えば、次はさらに奥へと進んでいく。最奥へ届いたそれは、今度はそこを攻め始めた。
「あ、あぁっあ、も、ああっ!」
絶えず続く律動に耐えることが出来ず、とうとうイッテツは熱を吐き出した。だが、動くのは止まらない。
「ねぇ、リトく、も、と、止まってっ、ぁあっ」
再び抗議の声を上げるが、やはり止まることはなかった。リトはおもむろに首元のチョーカーへと手を伸ばした。チョーカーを上げると、元々チョーカーがあった場所に口付けた。と思いきや、
「ひぁっ!?」
思い切り吸い付いた。その後も、吸い付いたり、歯を当てたり、好き放題やっていた。その間も律動は止まない。
「いぁっ、なにして、んぁっ」
首元に吸い付いているリトの背中にイッテツは手を回す。必死に縋るようにしがみついていた。それによってさらに結合が深くなる。イッテツの首元への雨も止まらない。
「あぁっ、んぁ、リトく、リトくんっ 」
しきりに名前を呼ぶイッテツに応えるように律動が早まる。
「テツっ、テツ、」
「ああぁっ、あ、」
再び精を吐き出したテツは、腸壁をうねらせた。
「テツっ、俺も出るっ 」
最奥に腰を打ち付けたまま、リトも精を吐き出した。
翌日の午後。今日も今日とて任務が終わり、オリエンスの4人で集まっていた。
「あれ?テツ、チョーカー変えた?」
「ほんまや!いつもとちゃうやん」
チョーカーを変えたことにウェンが真っ先に気づき、マナもそれに気づいた。
「わかるぅ?これリトくんに貰ったんだよねー」
それを聞いた2人が顔を見合わせる。
「ちょい待ちリト、お前意味分かってる?」
「んー?ひみとぅ」
ウェンの質問に、リトお得意の誤魔化しが返ってくる。
「え?何が?」
唯一何も分かっていないイッテツの声が上がる。
「テツ、お前は知らんでええよ。」
「えー!なんでよー。」
不満気な声を上げるイッテツに、リトは近づいて、耳打ちをした。
「知りたいなら帰ってからチョーカー外して鏡見てみろよ。」
帰宅後、イッテツは言われた通りに鏡の前でチョーカーを外した。するとチョーカーの下から無数の赤い跡がついていた。
「ぅえ!?」
意識が朦朧としていてあまりよく覚えていないが、そういえば昨晩、リトくんがしきりに首元に吸い付いていた気がする。まさかここまでとは思っていなかったが。ここまでくれば鈍いイッテツだって分かる。慌ててスマホで調べてみる。
「チョーカーを恋人に送るのは、独占したい、という意味があります。」
そんなことが書いてあった。
マナ&ウェンside
「テツも意味わかったかなー?」
「さすがに気づくやろ。」
あんなに明るく、優しいリトでも、そんなことするんだ、と内心驚いた2人。意味を知ったであろうイッテツは、その後もプレゼントされたチョーカーをつけてきていた。イッテツもイッテツである。
「「独占欲こわー。」」