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深淵の心
あの日おれは、
ひとつの「こころ」を殺した。
冬に入り、急に寒くなったある日のこと。
おれは、思いを寄せる女の子に自分の思いを伝えようと、放課後に体育館裏で待ってもらえるように、手紙を彼女に渡した。
その女の子は、静かな女の子で、クラスのカーストの真ん中ぐらいに位置していて、とても優しい女の子だ。
手紙は、緊張してしまい、直接ではなく、机の中にいれて置いたのだが、気づいてくれただろうか?
授業が終わり、少しうきうきしながら体育館裏に向かった。告白のシュミレーションをしていると、その女の子がやってきた。
好きな女の子を目の前にすると、とても緊張して、息が詰まり、言葉がすぐ出てこなかった。しかし、おれは覚悟を決めた。
「ずっと前から好きでした。僕と付き合ってくれませんか?」
おれは思い切って、彼女の顔を見てみた。
すると、
「察していたけれど、やっぱり聞くとドキドキするね。」
といい、一呼吸置いて、
「わたしもあなたのことが好きでした。
これから、よろしくお願いします。」
と、頬を赤らめて言った。
返事をもらったとき、安堵しかなかった。
そして、その顔を見て、もっと「好きだ」と思った。そして、「こんなに可愛い子は絶対に逃さない」とも思った。
ここから、崩壊が始まった。