※寝不足で何処か可笑しいポオくんがいます
※なんか解らないけど可笑しい話
※物奇組の御話
※虫くんの口調行方不明
※乱→ポオ
※乱歩くん少し屑、というか独占欲の塊
※虫ポオもある。てかほぼ虫ポオ
※少し長いかも?
カーテンが完全に締め切られた真っ暗の部屋。其の部屋の真中にぽつんと一つの机。ミニマリストも吃驚な程の家具の少なさ。
気味が悪いと何度思った事か。
ガリガリと、其の音だけが響く部屋
其れが乱歩が求めている本の作者。
エドガー・アラン・ポオ
米国の知の巨人
確かに乱歩からしたら巨人…いや、下手したら殺されるな。
今日は何もする事が無い。詰まり、暇という事。
何処か嫌な感じがする…と思いながら昼を過ごしていると何時もは鳴らない携帯が鳴った
「あー、もしもし?虫くん?」
ほら、嫌な予感が当たった
何だ、と呆れ気味に返すと
「ちょおっと手伝って貰えないかね?」
…面倒事に巻き込まれそうだ。
嫌だ、と即答すると
「おっけー!今家着いたから早く出てきて~」
….
此奴は本当に人の話を聞かないな。
車で走る事数分。
「着いたー!」
と大きな声で少しハッとした
又何かの事件かと思い車から降りると、
如何にも金持ちが住んでいますよ、と云う感じの家が合った。否これ家と呼んでいいのか?
と思いつつも早々と鍵を刺し家..又は豪邸に入っていく乱歩。の後ろを着いていく
何処迄続いているのか解らない位の廊下と部屋の数。
どれ程迄の金持ちが住んでいるのか、不思議でしょうがない。(大して興味は示していない)
乱歩はのうのうと何時もと変わらない歩き方で長い廊下を歩いていた。
そうすると有る一つの部屋に着いた
コンコンっ
と愉快な音を立てて乱歩は叫んだ
「ポオく~ん!新作出来た~?」
この男、今ポオと言ったか?
あのポオか、最近忘れていた名前だ
「入って善いである~!」
あのおどおどした男からは中々聞けないであろう元気な声が聞こえた。
..この意気揚々とした声、この気分(テンション)もしかして此奴…
ガチャッ!
眼を隠しているかのように長い前髪。
そんな下にある濃いクマ、ボサボサの髪、何時もの数倍は悪い肌色、異常な気分(テンション)
そう。今回この虫太郎が呼ばれた理由は
「知の巨人、ポオを強制的に眠らせること」
….こんな下らない事に俺は呼ばれたのかと思うと腹が立つ。
まあ善い。ここ迄着いてきたのだからやるからには正々堂々やり切ってやろうじゃないか。
「乱歩くん!是非新作を読んで欲しいのである!」
「解った。読む、読むけど、」
「君、何徹目?」
「えーと..ざっと、5日..ちょい位である!」
「未だ未だ書いていても大丈夫な位であるよ!」
何が未だ未だ行けるだ。此奴は脳迄いってしまったのか。
5日…5日だと?
小説家には良くある事かも知れないが、乱歩が言うには
「僕の大事な”物”に傷がついたら困るから倒れる前に寝させる」
「其れに、寝不足で小説を書けなくなったら僕が暇になっちゃうからね!」
物だと?善く言えるな。そして此奴は相変わらず自分のことだけだな。
まあ善いさ。問題は、どうやってポオを寝させるかだ。
睡眠薬を盛る?否、ここ迄来たポオはそもそも食事、水分すら取っていないのでは。
腹が空いてる状態で薬を飲んだら其れこそ危ないのでは….?
愈此奴が心配になってくる。
どうせ乱歩は今
「あの虫くんでも心配はするんだね!」
とか思ってるんだろうな。
…手刀で眠らせる(気絶)
の案は
「知識の無い僕達がやったら危うく殺しかける」
との事。
為らどうすれば善いのか。
もういっその事ベッドに押し倒したら寝ないだろうか。
良し、その案で行こう。
乱歩…はしそうだが其の儘別の事をシそうなので俺がやる事になった。
此の乱歩に引っ付き回っているポオを剥がすには一旦乱歩がポオの新作を手に取る。
ポオは凄くきらきらした眼で見ている。眼は見えてないけど。
「ポオ、だったか?少し此方に来い」
なんであるか?と頭にはてなまーくを浮かべながらも着いてきた知の巨人。此奴は何処までも危機感が無いな。
ベッドがある部屋。乱歩が教えてきたこの部屋にポオを放り込む。
あれ?ここは..と思っているだろうポオをベッド迄追い詰めた。
ポオは
「ど、どうしたであるか….?」
と少し怯え乍も後ろに一歩、一歩と下がっていく
カール?とか云うアライグマは危ないからと乱歩が連れていった
とさっ、
遂にベッドに腰を掛けるしか無くなるほど追い詰めた
ギシッ..と成人男性(約180cm達)2人がベッドに乗ると流石に悲鳴をあげたベッド。
ベッドに寝っ転がる形で寝かされたポオの頭の横に来るように両手で挟む。
これが床ドンと奴か?
「ど、どうしたであるか….?」(少し怯
「何て事無いさ」
しかし此奴、..何時もは見えていないから解らないが、顔は整っているんだな…
少し前髪を手でずらし微笑みながら言った
「綺麗だな」
我ながら微笑むことは無いのだが、..まぁいいさ
「へっ、え…ぇ?!/////」
まるで紅を塗ったかの様に染められていく顔。
これが又、面白い。
混乱しているポオを横目に少し扉の方を見たら…
「…..💢」
凹みそうな程に壁を掴んでいる乱歩が居た。
そろそろ退かないと俺が殺される。この世から消される。
「あっ、あの..虫くん…?」
「ん?あぁ、すまんな。」
と言いつつ退けようとしない俺も命知らずだな。
俺もそろそろ腕が疲れてきた。退けようか
ちゅっ、
少し卑猥な音を立てて頬にキスをし
「又寝なかったら今度は口にするからな」
ギシッと音を立ててベッドからおりそそくさと部屋から出た
さあ今頃ポオはどんな感じだろうか。
今頃、乱歩は吃驚しつつも腹が立っているだろうな。
久しぶりに、楽しんだ
その3週間後。又ポオは徹夜をし、今度は口にキスする所かディープ迄したそうな。
そのお話は、又別の処で
久々に台詞小説以外を書いた気がします…
難しい…
てことで今回は虫ポオ&虫視点オンリー
でしたね。
今度、又乱ポオ書きますよ。きっと
では、ここ迄ありがとうございました
コメント
15件
自分以外の方が虫ポオを書いてくださるなんて思いもしませんで…感激!
はぁッ!✨ 漢字使い大好きッ!もうッ!あわわぁっ!✨はわわぁっ!✨ これからもめちょくちょ応援させていただきますわよッ!✨