キングズ・ポーンズって、チャッピーに考えてもらったんでけど
くそだせぇ。。。(笑)
でも思いつかないからこのままで(笑)
・・・
雨が止んだのは、夜が明ける直前のことだった。
チームの地下室。
長谷川が広げた地図の上には、複数のルートが赤いペンで線を引かれている。
「この“キングズ・ポーンズ”……拠点がどこにもないのが不自然すぎる。
でも、
この地図——この一点だけ“空白”がある」
長谷川が示したのは、街の外れ、旧刑務所跡地。
十年前に閉鎖され、そのまま放置されているはずの場所。
鳴海が地図を手に取り、静かに言った。
「……行ってみる価値はあるな」
「潜入は俺も——」
「いや、俺が一人で行く」
長谷川の表情が揺れた。
「危険すぎる。相手は“組織を一つ消した”存在だ、」
鳴海は淡々と答えた。
「だからこそ、まずは俺が見る。敵の顔を。……“キング”がどんな奴か、その目で確かめなきゃ始まらない」
長谷川は言葉を失い、ただ拳を握った。
「必ず戻ってこいよ」
「戻る。この街は、俺の生き場所だからな」ニコ
鳴海はコートを羽織り、夜闇へ消えた。
霧のかかった敷地は、まるで時間が止まってしまったような静寂に包まれていた。
鳴海は鉄門を越え、影のように歩く。
外壁は崩れ、草が生い茂り、窓は割れたまま放置されている。
——普通なら、人がいる気配なんてしないはずだった。
だが。
「……監視、いるな」
屋根の上に、かすかな足音。
壁の隙間には暗視スコープの光、、、
“空き家”ではとてもありえない警戒態勢。
奥へ進むと、錆びた鉄扉がひとつだけ真新しく交換されていた。
鳴海は耳を当てる。
その瞬間——なかから声がした。
「入れ」
それは、昼間倉庫で聞いた声。
軽さと冷たさを併せ持った、妙に耳に残る声。
鳴海はゆっくりと扉を開けた。
中は広いホールだった。
刑務所の面影を残しつつ、妙に整えられた空間。
椅子が一脚、中央に置かれている。
その背に座り、足を組んだ男がいた。
黒いレインコートは脱ぎ、代わりにシンプルな黒のジャケット。
若い。鳴海と同じくらいか、、、それか少し年上か、、、
だが目だけは、底知れない深さを持っていた。
男は薄く笑う。
「来はると思てましたよ、鳴海弦」(笑)
鳴海は一歩踏み込み、声を低くした。
「……お前が“キング”か」
男は肩をすくめた。
「そう呼ばれてるだけや。本名は、保科宗四郎やで」
鳴海は周囲を素早く観察した。
武装した護衛は見えない。だが、気配はある。
この男——ただの飾りじゃない。
「東雲をどうした?」
鳴海の問いに、保科はわざとらしく首を傾げる。
「どうしたと思います?」
「答えろ」
その鋭さに、保科は目を細めた。
そして——
「安心せぇ。生きとるよ。
ただし、“僕の駒”として、やけど」
鳴海の拳がわずかに震えた。
「……てめえ」
保科は立ち上がった。
距離を詰めるでもなく、挑発するでもなく。
ただ場を支配する者の歩き方で、ゆっくりと。
「誤解しないでくれへん?僕は街を壊すつもりなんてない。むしろ……整えたいだけや」
「勝手な正義を語るな」
「勝手ちゃうで。この街は“放置された影”で成り立ってる。東雲も、斜陽だ。新しい秩序が必要なんよ」
保科は鳴海の目の前で止まり、静かに囁いた。
「——その秩序を、鳴海さん、、あなたにも担ってもらいたいんや」
一瞬、空気が止まった。
鳴海の眼差しが鋭く光る。
「僕を……駒にするつもりか?」
保科は微笑む。
「君なら“ナイト”にだってなれる!」
その瞬間、背後で重い音がした。
扉が閉じられた。
侵入ではなく——
招かれた“対面”が、真の始まりだった。
鳴海は拳を握り直し、静かに言った。
「勘違いすんな。僕は誰の駒にもならない」
保科の笑みは、さらに深まった。
「だから興味があるんだよ、鳴海弦♪」
霧のような緊張が、二人の間に広がっていった
ナイト=側近です✨ぐ腐腐h(((
扉が閉じられる音が消えると同時に、
ホールの空気が凍りついた。
鳴海は距離を取り、拳を固める。
「……覚悟はできてるか?」
保科は笑ったまま、両手を軽く広げた。
「まさか!戦いっちゅうんは“やらざるを得ない奴”が始めるもんやろ?」(笑)
その瞬間、保科の方が先に動いた。
――速い。
視界が揺れたように感じた次の瞬間、鳴海の頬をかすめて拳が通過した。
反射的に身を引くが、遅い。
腹部に鋭い蹴りが入る。
「……ッ!」
後退しかける体勢をなんとか立て直すが、呼吸が一瞬止まる。
保科は軽い足取りで言った。
「若頭って聞いてはったけど……期待以上、、かもな」
挑発ではなく、“本気の評価”。
それが逆に鳴海を苛立たせた。
「黙れ……」
鳴海は一気に踏み込み、拳を振るった。
そのスピードは、街で名の通る喧嘩屋なら避けられないはずだ。
だが保科は滑るようにかわし、鳴海の腕を掴むと、肘をひねり上げる。
「っ……!」
骨が軋む音がした。
「力は悪くない。
でも――読みが甘いで」
保科は、ほとんど独り言のように言いながら鳴海を床に叩きつけた。
衝撃で視界がぐらりと揺れ、酸素が抜けていく。
立ち上がろうとしたところに、保科の足が胸元を押さえつけた。
「終わりやで、鳴海弦」
鳴海は歯を食いしばった。
「まだ……倒れてねぇ……」
「倒れてるはるで~。自分じゃ気づいとらへんだけで」(笑)
保科は圧し掛ける足をゆっくりと離し、かがみ込んだ。
鳴海の目を覗き込む。
その瞳は冷たくもなく、温かくもなく……ただ、底が見えなかった。
「鳴海弦。あんたは、“守る側の人間”や。
誰かのために戦う奴は、勝てる時より負ける時の方が多いんや、」
鳴海の拳が震える。
(……長谷川、組の連中、街……)
守りたいものが頭に浮かぶほど、身体は動かなくなっていった。
保科は、鳴海の肩にそっと触れた。
「僕の下に来い。
あんたの力は、潰すより“使う”方がええ」
その声は奇妙に柔らかかった。
抗う気力を削り取るような、緩い、しかし強制力のある声、、、
鳴海は顔を背ける。
「……俺を……飼う気か」
「う~ん。。さあ!」
保科は立ち上がり、春斗に手を差し伸べる。
「君が背負ってるものを、僕が引き受ける。ただし……代わりに俺の側で戦ってもろて!」
鳴海は目を閉じ、数秒の沈黙が落ちた。
負けた。
悔しいほど、完璧に。
だが——
(……ここで死ねば、守れるものも守れない)
鳴海は拳を握り直し、ゆっくりとその手を掴んだ。
「……絶対に……従うつもりはない」
「ええよ。従いたくなるまで、僕が“導く”んで」♪
保科の微笑は、勝者のものではなかった。
まるで長い間探していた“もの”を見つけた少年のような、とても静かな笑みだった。
鳴海は立ち上がる。
敗北の痛みを抱えたまま。
その瞬間——
「今日からあんたは、“性処理係”や!」
保科の言葉を、右耳から聞き左耳でながしたかった。
「まあ、従わへんのやったら、あんたのチーム、
ぐっちゃぐちゃにしたるで?」
保科は本気だ。あきらかに。
逃げ場のない、静かな支配の始まりだった。
コメント
6件

1000いいねにしました!!! 何いいねにしたらいいか分かりなかったので…2000いいねですか?それとも!!!1万とか?! 全力で指を働かせます!!! 宗ちゃんの性処理係って言った時ぐへへԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)グヘヘヘってなってしまった(*´q`) 弦くんの、仲間思いなのマジで良すぎる😆👍
これは... 保科副隊長本気で鳴海隊長を...:( ; ´꒳` ;):
最高♡ ありがとう(≧▽≦)