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「よかったです。今日樹さんに会えて」
「オレもハルに会えてよかった」
「安心しました。透子ちゃん素敵な人に好きになってもらえたんだなーって」
「それをいうならオレだよ。オレは素敵でもなんでもないよ。オレの方こそホント透子に好きになってもらえてよかったなーって思ってる」
きっとそう見えるのなら全部透子のおかげ。
透子がいてくれたからきっとそう見えるオレがいる。
たった一人の影響でこんなにも人間変われるのかと自分でも思うくらい。
「ずっと願ってたんです。透子ちゃんのこと誰より好きになってくれて大切にしてくれる人に出会ってほしいって」
「それは自信あるよ。オレが誰より透子好きで大切に出来る」
「はい。今日一緒にいれて、そう感じられました」
「そっか」
「樹さん。透子ちゃん幸せにしてあげてください」
「それはもちろん。誰よりも幸せにするって約束する。だけど、それ以上にオレが幸せにしてもらってるから」
オレが透子といて幸せだから。
透子にも同じようにオレといて幸せだと感じてほしい。
「父さんも喜んでくれてると思います。ずっと透子ちゃん家族の為に頑張って来てくれたから」
「そうだとオレも嬉しい。大丈夫。透子はオレが何があっても守るから」
オレの知らないところで透子はずっと頑張り続けていた。
きっとそのことを誰にも文句も言わず、きっと当たり前かのようにこなしてきてた。
だからこそこれからはオレが力になってあげたい。
オレがずっと支えてあげたい。
「樹さん。透子ちゃんのことよろしくお願いします」
「もちろん。安心して任せてくれたら大丈夫」
今までいろんなこと強がってる人だとは思ってたけど、こんなところでも一人で頑張って来てたんだと思ったら、今まで以上に透子が愛しくて、守ってあげたいと心から思った。
透子、もう大丈夫だから。
透子にはオレがいる。
どんな時ももう透子とずっと一緒にいるから。
もう絶対透子に寂しい想いはさせない。
だから透子はずっとこれからはオレに守られていて。
オレは透子をこれから守れることが何より幸せだから。
「じゃあそろそろオレ帰ろっかな」
「そうだな。そろそろいい時間だし。透子起こすか」
透子が眠っている間、男だけで実のある深い話が出来てよかった。
「透子ちゃん・・」
「透子。起きて」
そしてまだ眠っていた透子の身体を揺すってそろそろ起こす。
「んっ・・・」
「透子。ようやく起きた」
そしてようやくぐすぐずしながらも目覚めた透子。
「えっ、ごめん。また私酔い潰れた!?」
すると、ようやく状況を把握して焦った反応を見せる透子。
「いや。今日は酔い潰れてたっていうか、途中で気持ち良さそうに寝始めたから、そのままそっとしておいた」
「ごめん・・」
「いや。大丈夫。ハルといろいろ話すことも出来たし」
「あっ、そうなんだ?」
「うん。透子ちゃん、オレも明日お店の仕込みあるから今日はもう帰るね」
「ハルくんもごめんね。せっかく来てくれたのに」
「うーうん。一緒に飲めて楽しかった」
「落ち着いたらまた来て」
「うん。また来るね」
「樹さん。姉のことどうぞよろしくお願いします」
「大切にします」
「ハルくん。気を付けてね」
「また」
そう挨拶して帰って行ったハル。
透子の弟らしいいいヤツだった。