竜胆side
……ぱち
朝、?
なんか、物音する……
竜「ここ、どこ…、」
ジャラ
竜「…え、」
なに、これ
鎖、?
足と、手
首にもついてる
ベットの柵に固定されてるのか…?
だれが…
兄ちゃんと、春千夜…?
そうだ、春千夜に、薬打たれて、それで…
とにかく、ここから逃げなきゃ
それだけはわかる
逃げなきゃれば、俺はずっとこのままだ
竜「鎖……」
ガチャガチャ
まあ、そんな簡単には外せないか
服は大きめのシャツ1枚だけ
なにも持ってないし、
かん、かん、かん…
足音
2人、?
にいちゃんと春千夜だ
どうしよう
とにかく、2人の機嫌伺って、油断させて…
それで、鍵を奪う
ある程度の身動きは取れるから、関節技決めれば、いけるかも、?
いける、?
ガチャ
蘭「りーんど♡」
蘭「起きてたんだ」
春「さっき物音がしたけど…なにもしてないよな?」
竜「うん、何もしてないよ」
竜「いまさっき起きたばかりだし」
とにかく、気づかれないように
竜「ねぇ、ここどこなの?」
蘭「俺たちのお家だよ」
春「これからはここで3人でくらそうな」
竜「で、でも、仕事は?」
春「それなら大丈夫」
蘭「俺たちと一緒に行って、一緒に帰って来ればいいだろ?」
竜「そうだけど、そんな一緒にいたら勘づかれちゃうんじゃない、?」
竜「ほら、九井とか…」
春「気づかれたらスクラップにすればいいだろ」
竜「え、?部下はまだしも、俺たち以外の幹部たちもってこと?」
春「そうだけど?」
蘭「当たり前じゃんね」
竜「…そ、だね」
ほんとうに逃げられるのか?
平気で幹部を殺すような人間2人相手から
油断させるとか、できる?
俺みたいな馬鹿に、できるのか、?
春「あ、そうだった竜胆」
春「これから俺たちと暮らす上での約束が一つだけあるんだけど」
春「逃げようなんて考えるなよ?」
竜「……っ」
蘭「逃げようもんなら四肢切り落としてゲージのなか入れちゃうからね」
竜「…に、逃げるわけないじゃん…っ」
春「そぉだよなぁ?」
春「竜胆は俺たちが大好きだもんな?」
竜「…うん」
蘭「えらいえらい♡」
春「じゃ、俺たちリビング居るから」
春「来れそうになったら来いよ?」
竜「うん、」
ガチャン
だめだ、出来ない
逃げたら、四肢を切り落とされて即ゲージの中
今よりもっとやばくなる
そもそもこれから何されるかわかんない
でも、薬打たれて気ぃ失うまでの間に少しだけ聞こえてたことがある
竜胆の躾のことなんだけど
そう兄ちゃんが言っていた
躾、躾ってどうゆうこと、?
殴る、蹴る、?
電気とか?
それとも
快楽責め……?
それだけは避けなければ
そんなんされたら、ほんとうに離れられなくなる
痛みには強い方だと思うけど
快楽だけは無理
他の男共に体を売ってた時も
本当は嫌で嫌で堪らなかった
自分の知らないところを暴かれる感覚
中から押し広げられる不快感のような気持ち
自分が分からなくなって、本当に嫌だ。
でも、2人ならやりかねない
いや、絶対にやってくる
その前に逃げる
そう、逃げるしか助かる方法は無い
仕事には普通に行けるから、その時に
九井か鶴蝶に説明して……
そのせいで関係ない幹部たちに被害が及んだら?
それはだめだ、自分でどうにかしないと
事務所の勝手口
俺にしか知らない扉がある
この間見つけた場所
あそこから外にでて、なるべく遠くまで逃げれば
逃げれば、いける
それでいこう
まずは、この鎖をどうにかしなければ
どう、にか…
やば…くらくらしてきた…っ
寝ちゃ、だめ…
ねたら…………………………………
ぷつん
しゅーりょーです
変なところで止めてごめんなさい
続きは伸びたら
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