曲パロ
聞いててよく考えたら行けそうじゃない?このキャラに合ってるかも?と思い書きました。いきなり背中を押されて駆け出したかのような勢いのまま書きました。
解釈違いがある可能性があります。
ウォタで書くか迷いましたがどうせなら……と書きました
暇つぶしにちょうどいいかもしれませんね。
のんびりとご覧下さい。
#鬼滅の刃 #██████
███&██
─もしも、もしもの話だ
もしこの世界に俺だけ、たった一人だけの世界が広がっていたとするならば
誰かを”恨む”ことなんて知らずに済んだのに……気付くことすらなかったのに…
どうしても____どうしても
██の事が許せない。
――――――――――
【ほんの僅かな月明かりが差し込む部屋の中、ほとんど何も無い殺風景な部屋の中に、唯一の家具がある】
【革張りの一人用の椅子と、丸い小さな机。】
【どことなく暗い気配が漂う部屋の中には、誰か座っていた】
【首を下へそっと傾けて、どんよりと沈む】
【もう少し明かりが注ぎ込めば輪郭がはっきりとするだろうか。】
――――――――――
夜は永い。ただただずっと。永遠にも感じる永さ。
実際永遠と思える夜を、年月を過ごしただろうか?
そんな時を過ごしたのにも関わらず
人を捨てきれず
こうなったのならば
一欠片も残すこと無く、捨てなければいけないのに
どうしても手放せず
……自分も知らない隅に押しやって。
駆除する前に
いつの間にか未来の、いつかの自分が見つけ出した。
それまでは気付けなかった。
忘れ去って___単純に忘れ去って。端っこに詰めてしまっていて。
タイムカプセルのように掘り起こして。
何をしている?俺は何をしている?なんの意味がある?
───あっははっw、見苦しいな。滑稽だな。
捨てられなかった事に疑問はない。
勝手に解っているからだと思う
ただ──ただ───
何がしたかったのか?
この期に及んで尚、朝日に手を伸ばしたくなる
思い切り手を顔の前に伸ばして……透かして……。
指と指の間からそっと溢れる日差しを浴びたくなる。
抱きしめてしまえばもう亡(おわ)る。そんな気がする。
嗚呼、今の、あの時の___
信じてしまった…俺の白さを憎む。
否、恨みを越して”憎悪”だ。
貴女の傍らにいられた時の…昔のあの日々が──他のどんなものよりも。何よりも。
大切で、愛おしくて、痛くて惨め。
✂──────────────────
【ほんの少しだけ月の光が差し込んだ】
【一瞬だけ強く輝き……彼の顔を照らした】
【本当に一瞬だった為か、直視しようと体を動かす前に見えなくなってしまうだろう】
【彼は先程よりも少しだけ顔を上げたように思えた】
✂──────────────────
─もしも、もしもの世界の話だ
あの頃、お日様を浴びた布団に包まり、春風に似た笑い声の健気な貴女が
そのままでいてくれれば…どれほど、どれほど───
良かったのだろうか。
もう知る由もない。
あぁ
やりたかった事をやれなくて。
あぁ
またお花を摘んで、手と手を合わせて、顔を合わせて──────
____もうすぐ其方に往くから。
ふと見れば、心が腐り果てて、蛆が湧き始めたとしても
”残ってる”。まだ香りはしている。
心は亡くせない。まだ、無理にでもしがみついて…
あの日々の温もりを醜く愛してる。
【どうすればいい?】
知らない間に醜悪な汚染の一部に呑まれて
【どうすれば良かった??】
何時しか邪を注がれて
【ならどうすればいい???】
沈んで。”あの頃”は頭から溶けて。
【どうするのが正しかった?!?】
虚無の俺が、勝手に、反して、受け入れて
【どうすれば!?!どうすりゃあ”!!??】
___反する事は出来なかったのか。
【いっそ忘れてしまえば良かったのか!?!??】
嗚呼…
……そうだ、
家に帰るか。
✂──────────────────
───もう分からない
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと毛糸玉のように感情が混ざりあって
具現化出来ない、得体の知れない『ナニカ』の感情になる
上へ下へと動き回って、怒声をあげては、消え失せるようなか細い声を発しては。
冷静に具現化しようとしてももう無理だ。
───はぁ、
──────ああもう分からない
思考なんて夢幻のことのように思える
感情が薄い、無い、とかそう言う次元ではなくて
どうでもいいんだ、理解できないんだ
───はぁ…………
感情って、制御できるものだったっけ。
勝手に、俺の意思に反してやんちゃに動き回るものだったか?
どうすればいい?ヲ、どうすればいい?
……死んでいるのが合っているはずの屍が考えたって分からないだろうに
失った世界で生きていたかった訳でもないのに
無意味に殺戮を繰り返しては更に捨て続けて───
リハーサルなしの人生、一方通行の人生、間違えすぎだろ。くだらない。
───ぁははw…、見苦しいな、惨めだな____
もう身ごと腐った【モノ】を飾ってくれ
*********
……亡くさないで、どうか心を、
どうか忘れないで…。
*********
抱きしめてしまえばもう亡る。そんな気がする、感じてる
包み込んでしまえば、結び目を閉じてしまえば、きっとおしまい
もう最後。
もう最期。
あの時信じてしまった俺の”白さ”を憎む、恨む
心の底から”憎悪”する。
──貴女を好きでいたあの日々が何よりも
大切で愛おしくて痛くて惨め
✂──────────────────
あぁまたお花を摘んで
触れ合える程に近い距離で
拳が当たるところまで近付いて
お義父さんの声に呼ばれて
雪が溶けるように染み渡る声にも呼ばれて
優しい幸せを噛み締めて
さぁ
手と手を合わせて。
心が腐り果てて蛆が湧き始めたとしても
”残ってる”。まだ香りはしている。
それは芯までは腐っていないという事なんだと、脳の片隅で信じてる。
あの日々の温もりを___感触を___醜く愛してる
✂──────────────────
嗚呼、この声は何なのだろうか
虚像の俺を生かすのは。
天使の笑い声なのか…………?
今日も生きて生かされて、数珠繋ぎになって終わりのない日々を生きてる
少ない希望抱えて踏ん張っている
心の何処かで、来世を信じている。
あの日々を光と感じて、僅かな光でも百倍にして、まるで灯火を火災にするように
本能的にそうしてた
でも
心を覆い尽くした、染め尽くれたせいか
気が付けば「それ」から痛み出した
気が付けば「それ」を”痛み”と感じられなくなっていた
ようやく感じられただけ救いか…
”砕”と”崩”に似たひび割れを。
********
もうすぐ───此方に、来る頃ね
ごめんなさい、後……本当に良かった。
───思い出してくれたから
*******
あの頃のままの貴女に、貴方に
もしも、もしもの話で
また出会えたとして
また”あの頃”に戻れたとして
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先程静かに瞑った目を開く。
開いた瞳の部分から差し込むように周りの風景が視界に飛び込んで来た
殺風景な部屋……のはずだった
360度色鮮やかな花々の数々。
ふと見れば巨大な花畑の中の丘の上に立っていた
視界はどこも緑色が見え、散りばめられた赤 や黄色、ピンク色などがアクセントになって、きっと誰しもが見惚れてしまうだろう
それは彼も同じなのか、彼は震えるように息を漏らしたあと、目線を少し遠くへやっていた
ヒュオッ、と風切り音を立てて風が通り過ぎて行く
泣きそうな程暖かい、包み込むような風。
ついでにと彼の白色の開襟シャツを揺らす
何かをいつくしむように目を細め、笑った
泣いている表情に似ていたものの、確実に微笑んでいた
ついに景色の中へと進みたくなったのか、狛治は思わず一歩踏み出した
クシャリッ
無意識の内だった。俺が踏み潰したのは。
踏んだのは、赤やピンクに似た淡い色のベストだった。
プツッ。
───────いずれ、償える時が来るまで。
きっと遠くは無い。
『Mrs. GREEN APPLE』【天国】
thankyou.
コメント
5件
うわぁ!聴いたことない曲だな… これを歌ってる?語ってる?のは狛治だと思うんだけどどうだ! 雪が溶けるような声とか、お布団にくるまるは恋雪を連想させるんだよねー! 私狛治の過去が1番辛いって思ってるんよ…幸せを手に入れたのは束の間の幸せで…直ぐに破壊される…本当に想像を絶する苦しみだっただろうなって
やっぱりウェブの方だと文が上手く反映されませんね。文章力低下しててすみません。