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雨上がり 。
色々な処に水滴や水溜まりが現れる 。太陽に照らされると 、透明な宝石の様に光り 、花とは似たモノ同士だ 。
太「 雨 、止んだね 。鏡花ちゃん 。」
持っていた傘を下に降ろし 、空を見上げ乍 、紅色の花柄模様の和服を着た鏡花と云う少女に話し掛けた 。
鏡花は声には出さず 、静かに頷いた 。
太「 其れじゃあ 、行こう ………… 」
太宰の言葉は 、切れた 。鏡花は 、帰り道とは違う方向を見ていたからである 。太宰は 、鏡花が見ている先を見ると 、
太「 鏡花ちゃん 。彼処が気になるのかい?」
鏡「 ! 、お花が 、沢山咲いてるらしい 。此の前 、探偵社の ……………… セーラー服を着た事務員さんから訊いた 。」
太「 あぁ … ナオミちゃんか 。」
鏡花は 、ナオミから訊いた情報で此の場所が気になっていたらしい 。口には云わないが 、顔はでは迚行きたそうだ 。太宰は其の意思を汲み取ったのか 、
太「 行ってみる?」
鏡「!」
鏡花と太宰は 、花園の中に入った後 、鏡花が太宰の手を取り 太宰を何処かに引っ張て行った 。そこそこ奥に来た処で 、鏡花の進む脚が止まった
鏡「 此処 。私が1番来たかった場所 。」
太「 の花だね 。雨上がりだからか 、余計に綺麗だね 。」
鏡「 此の花の色は 、白と紅が有るみたい 。」
嬉しそうな声色で云う鏡花に太宰は 、静かに笑った 。
太「 鏡花ちゃんの好きな色の花も見れたし 、本当に運が良いね 。」
鏡「 貴方は 、好きな色は無いの?」
若干上目遣いになり乍 、隣に居る太宰に疑問を向ける鏡花は 、幼さが判る 。太宰は鏡花を見て 、花の方に向ける 。出していた手を空いたぽけっとに入れ 、口を開ける 。
太「 無色透明が好きかな 。強いて云うならだけどね 。」
鏡「 如何して?」
太「 此の世に生きて 、色を付ける価値等 無いからだよ 。」
鏡「 …… 」
太宰を見ていた鏡花は 、下の方に有る花を見詰めた 。鏡花の顔は見えなかった 。見ようともしなかった 。
太「 … きょぅ
鏡「 透明でも 、貴方は光に来た 。誰かに導かれた 。私は 、其れだけで綺麗だと思う 。」
太 ……!」
太「 其れじゃあ 、鏡花ちゃんと私は似た者同士だ 。」
太「 有る 、一つの光によって 、綺麗になっているのだからね 。」
鏡花を見乍 、話す太宰の言葉 【 光 】に少し考え 、少しだけ口元を緩める 。太宰は 、誰の事を考えたのかは直ぐに判った 。
鏡「 光 …………… 。」
太「 光のお陰だよ 。」
鏡「 其の光を照らし続ければ 、枯れない?」
太「 枯れないさ 。自分でも輝ける様になる迄はね 。」
其の言葉に鏡花は 、何かを覚悟した様に太宰を見た 。
鏡「 私を照らした様に 、其の光が枯れそうになっても私が頑張って照らし続ける 。」
太「 ……………… ふはっ 、頑張れ 。」
太宰は 、少し笑ってしまったが其の言葉を鏡花から訊けた事に【 何か 】を思った 。
太「 そろそろ探偵社に戻ろうか 。敦君達が心配してしまうだろうし 。国木田君にも怒られてしまうからね 。」
鏡花は頷き 、太宰の隣を歩いた 。
鏡太?太鏡?は 、ほんとに良いッ!!!もう 、増えて欲しい!!!!テラーに無いのがカナシイ … 😢