太『 好き 、だった筈なンだけどなぁ … 』
そう過去を微かに振り返ったかの様に云ってたのは 、躰が酒に酔いかけてたからだと思う 。
誰にも見つからない場所 、私一人だけの空間でお洒落なウィスキーを交わしてた 。
太『 うふふ 、ふふっ』
太『 寂しいな 、、独りぼっちになるのは … 』
一人でぼやつき乍 、哀しそうに云ッてしまった 。
不慣れだったからなのか 、哀しさを紛らわそうとしてたのか 、其れとも酔っていたからなのかは判らないがゆったりと笑ってた 。
太「 うぅん 、、? 」
太「 いたたっ 、、頭 、痛いな … 」
太「 ヤケになってアレだけ呑ンでたら 、そりゃあ二日酔いにもなるか …… 」
酒の酔いのせいで眠ってしまい 、部屋は昨晩のまんまだ
呑みかけのウィスキーや呑み終わった瓶が床に転げ落ちてたり 、ぐしゃぐしゃになったティッシュが放り投げられてたりと 、かなり汚い状態に出来上がってた 。
太「 汚な … 」
太「 あっ 、今何時だ」
時計を見るより先に
『 電話だよ 、電話だよ 』
と変な着信音が聞こえてきた 。机の上に放り投げられている携帯を手に取ると『国木田君』と書かれていた
太「 はいは ー い 、くにき 」
国『 この唐変木ッッッッッ!!!!!!貴様ッ 、今何処にいるッ!! 』
朝の一発目がこの煩い声 。二日酔いの頭に凄く響くなぁ 、、ギンギンする
国『 早く出社しろッ!!!!!このッ 、包帯無駄遣い放置がッ! 』
太「 国木ィ田君 ー ?怒鳴り過ぎると 、脳に刺激を与えて 、記憶力低下が早まるよ?」
国『 なぬッ!其れは本当か!!』
国『 怒鳴り 、過ぎると 、、脳に』
太「 譃だけど」
ボキッ((
恐らく万年筆が折れる音だろうけど 、聞かなかったことにしとこ ー とっ 。敦君が国木田君を落ち着かせてるのを想像すると面白いな 、、
国『 この唐変木ッッッッッ!!!!!』
太「 うふふっ 」
国『 まぁ良い 、さっさっと出社しろ』
太「 判ってるよ」
国木田君との通話を切り 、私は朝の支度した 。支度と云ッても躰を軽く洗って 、服を着るだけだけどね 。
太「 朝ご飯は 、、いっか 。何時も食べてないし」
太「 二日酔いは辛いねぇ」
最初のやつはなんだったンでしょうね 。太宰さんが好きだった?人は 、想像にお任せします
コメント
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いやー 織田作、 な気がする 。