テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第1話 - 第1話元凶

2023年06月16日

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Misoo

小さい頃の夢を見た。

まだ小学校低学年の頃の記憶だった。

忘れたくても忘れられない辛い記憶。

どうしても消えない傷(記憶)。

あれは、そう…………

2020年 10月23日午前9時

—リポーター『只今、日本防衛機関研究科から今世紀最大のニュースが発表されました！

なんと、日本のEEZ内にて新種の鉱石を発見、採取に成功したそうです！

この鉱石にはどのような性質があるのでしょうか？現場に取材に来ているので、お話を伺ってみましょう！今回はよろしくお願いします！』

研究員『ええ、よろしくお願いします。この鉱石についてですが、実際この鉱石がどのような性質を持っているのか、どのような反応があるのかはまだ分かっていません。しかし、この鉱石の発見は、世界に大きな驚きをもたらすことになるでしょうね。』

リポーター『なるほど！つまり、現段階ではこの鉱石について調査を進めてい..』

ガダン！！！

母『ちょっと！うるさいわよ！今ニュース見てるんだから！静かにしてよね！』

龍樹『そんなにお母さんテレビ見るの好きだったの？』

母『だって、私達の大好きなお父さんが出てるのよー？』

龍樹『お父さんならいつでも会えるでしょ……そんなことより、もうそろそろ見たいアニメ始まっちゃうんだけど！テレビ貸して！』

母『はいはい、分かってますよー……ってちゃんと宿題やったんでしょうね？』

龍樹『え……あ、うんやったよ』

母『その返事はやってないね？』

龍樹『後でちゃんとやるから！！！』

2020年10月23日午後11時20分

母『………ったく、お父さんったら帰ってくるの遅いわねー？どこほっつき歩いてるのかしら。料理が冷めちゃう』

龍樹『お父さん、お腹痛いのかな？』

母『そうかしら…ちょっと電話かけてみるわね』

龍樹『先食べてて良い？』

母『いいわよー』

龍樹『やったー！いただきまーす！』

プルルルルルル……

母『繋がらない…心配だから駅まで迎えに行こうかしら』

龍樹『じゃあ僕も行くー！』

母『だーめ、小学生がこんな時間に外出ちゃダメでしょ？』

龍樹『えーー、いいじゃーん』

母『ダメったらダメなの！ちゃんとご飯食べてなさいね、すぐ帰ってくるから』

龍樹『はーい、分かったー…』

—–1時間後—–

龍樹『お母さん遅いなー…明日学校なのに…』

プルルルルルル…

龍樹『電話かかってきちゃった。でもお母さんいないし…』

『出てみようかな』

『はい、誰ですか！』

???『君、お家の人は他にいるかな？』

龍樹『ううん、僕だけだよ』

???『そうか……僕たちはお巡りさんなんだ』

龍樹『そうなんだ！お巡りさん、どうしたの？』

警察『君に一つ言わなくちゃいけないことがあるんだ』

龍樹『なになに？』

警察『実は……君のお母さんが車に轢かれちゃってね…今病院にいるんだ』

龍樹『…………』

警察『今から君のお家に行くから、病院まで一緒に行、\]

龍樹『嘘つき！！お母さんは怪我なんてしないもん！！！！嘘つき！！！！』

警察『………君のお母さんは君の事をずっと心配してるよ。ずっと、ずっと…だから、お母さんに元気な姿見せて上げてほしいな』

龍樹『……………うん』

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