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間柄に名前をつけるなら

62 - 第3章 気づきたくない気持ち 第62話

2025年08月29日

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放課後。昇降口を出た途端、ぽつりと頬に冷たい雫が落ちた。

「……雨?」


空を見上げると、さっきまで薄い夕焼けだったのに、いつのまにか灰色の雲が広がっていた。


校門のそばに立つ悠真が、軽く手を上げる。

「妹ちゃん、こっち!」


言われるまま駆け寄ると、傘を広げた悠真が隣に立っていた。

「入れよ。降り出すの早すぎだな」


傘の下に並んだ瞬間、肩が触れ合いそうなくらい近い距離に、咲の心臓は跳ね上がった。


「……ありがとうございます」

声が震えてしまう。


「いいって。濡れると風邪ひくからな」

何気ない口調なのに、雨音に包まれて響くその声は、不思議とやさしく感じられた。

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