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ゆ か . ㌨
kz side
しばらく、カメラのファインダー越しにfuを見つめ続ける。
陽の光を受けて揺れる水面と、その前で無邪気に笑う姿が、やけに鮮明に映り込んでいた。
その視線に気付いたfuが、大きく手を挙げてこちらに振る。
fu『かっこよく撮れよー!!!』
ハツラツとした大きな声が、川辺に広がり、周囲の静けさに軽やかにこだまする。
その明るさに少しだけ口元を緩めながら、俺も小さく手を振り返した。
カシャっ__。
乾いたシャッター音が、小さく響く。
撮った写真を確認するためにフォルダを開く。
そこに映っていたのは、夏の日差しに照らされてきらめく水面と、風に揺れるエメラルドグリーンの髪。
綺麗で、目を奪われるほどで。
――それなのに、どこか儚くて。
胸の奥が、きゅっと締め付けられる。
fu『kzも来いよー!!』
河原の向こうでは、fuが手招しながら声を張る。
それに同意するように、手を上げる。
そして、重い腰を持ち上げ、ゆっくりと川の方へと歩みを進める。
――足先が水面に触れる。
ひやり、とした冷たさが肌を撫でて、思わず肩がすくむ。
けれどその冷たさは、夏の日差しに焼かれた体には心地よく、じんわりと熱を奪っていった。
kz『遠…』
思わず小さく呟く。
気付けばfuは、川岸よりもだいぶ奥の方で泳いでいる。
泳ぐのは久しぶりで、少し不安がよぎる。
それでも足を進めると、冷たい水は太ももへ、腹へ、そして胸元へと、ゆっくりと上がってくる。
kz(意外と深いな…)
わずかに警戒心が芽生える。
〃『fu…そっちって深iッ…』
言い終えるよりも先に、視界が大きく揺れた。
――いきなり、全身が水の中へ沈み込む。
川底の苔に足を取られ、踏ん張る間もなくバランスを崩した。
反射的に目を閉じる。
水の冷たさが、一気に全身を包み込む。
――息ができない。苦しい、怖い。
冷たい。
kz(死…ッ、)
最悪な言葉が頭をよぎった、その瞬間__
ぐい、と強い力で身体が引き上げられる。
一気に水面へと浮上し、空気が肺へと流れ込んだ。
kz『はッ…っふ、』
喉が焼けるように痛い。
それでも、空気を求めて何度も息を吸い込む。
fu『kzッ…!』
目の前に現れたのは、見慣れたエメラルドグリーンの瞳。
けれどその瞳は、今まで見たことがないほど強い不安を宿していた。
こいつに引き上げられたのか。 ゆっくり と脳が理解してゆく。
fu『大丈夫か、?…怖かった…?』
なぜそんなことを聞くのか、一瞬わからなかった。
けれど次の瞬間、その理由に気付く。
頬に触れる、温かい手。
何かを拭うような、優しい手つき。
kz『ふッ…ぅ、fuぁッ…ひぅッ…っ、』
自身が泣いていることに気付くのも少し時間がかかった。
声が震える。
嗚咽が抑えきれず漏れていく。
fu『ん…大丈夫大丈夫。』
腰に回されていた腕が、いつの間にか臀部へと移動し、身体がふわりと浮き上がる。
――抱き上げられた。
kz『なにしッ…てんの、ぐすッ…っ』
fu『足腰まともに立ってないよ。気付かなかった?』
言われて初めて、自分の足に力が入っていないことに気付く。
そのままfuは、安定した足取りで水の中を進み、ゆっくりと河原へと戻っていく。
俺は無意識に、fuの首へと腕を回し、強く縋り付いた。
kz『ぐすッ…、ひ、ッぐ…っ、ッ… 』
息をする度に、横隔膜が痙攣して身体が小さく震える。
――涙はなかなか止まらない。
そんな俺にfuは、落ち着かせるように頭や背中を優しく撫で続ける。
その一定のリズムで繰り返される動きが、俺に安心感を与えてくる。
fu『大丈夫、大丈夫…』
――優しい声がすぐ近くで響く。
fuは俺を抱いたまま、鞄からタオルを取り出し、そのまま近くの木陰へと移動した。
日差しを遮る木々の下は、ひんやりとしていて、通り抜ける風が濡れた肌を優しく撫でる。
さっきまでの恐怖が、少しずつほどけていく。
それでも、涙は完全には止まらない。
fuの体温が、
鼓動が
呼吸が
声が…
それがひたすらに心地よくて、
いつの間にかゆっくりと瞼が落ちていた__。
優しい歌声が聞こえる。
その柔らかな響きに導かれるように、意識が浮上する。
kz『ん…、』
fu『あ、起こした?』
頭上から降ってくる、穏やかで安心する声。
重たい瞼を持ち上げると、視界に入るのはfuの顔と、近すぎる距離。
そして、自分の頭が、彼の厚い胸板に預けられていたことに気付く。
ゆっくりと身体を起こす。
kz『ごめん、寝てた…ッ…って、』
〃『なんで俺上裸なの…っ!!』
起きた時に感じた違和感。
そう、濡れたラッシュガードの肌に張り付く、重苦しい感覚がなかったのだ。
fu『いや、寒そうだったから?濡れて風も吹いてたから。脱がせた』
淡々と、まるで当然のことのように言う。
その真剣な表情と口調のせいで、これ以上責めることができない。
kz(裸見られた…//)
自分でも気にしている、この貧相な身体。
それを好きな人に見られたと思うと、じわじわと恥ずかしさが込み上げてくる。
顔が、熱い__。
fu『どう?もう大丈夫…?泣きたいならまだ泣いてもいいけど…w』
さっきまでの真剣な表情から一転、少しだけ意地悪そうに口元を歪める。
心配の中に、あえてからかいを混ぜるその言い方。
kz『泣いてねーし…』
fu『そお?…w』
相手に気を遣わせないように心配の中に、少しからかいの言葉を混ぜる。
――それが彼のいい所。
好きだ。
好きだ。fu…
俺はfuに、心底溺れているのかもしれない。
⋆˳˙ ୨୧…………………………………୨୧˙˳⋆
どもども昨日ぶりです🫡
僕高3で、受験生なのでゆっくり投稿になるかもですが見守ってくれたら嬉しいです🙃
実はincさんのFA描いてて、こっちでは腐の絵投稿したいなーって思ってるんですけど
どうですかね!!
furm、kzsyメインの絵になると思いますが…🫠ᩚ
イチャイチャとか、時には…R18寄りの絵も描きたいな…と、、👉🏻👈🏻︎💕︎
良ければ感想ください💬
ほんとにコメントは大きなモチベになります😭💕
もちろんハートもです🫰🏻💕
.:° 🌾🌾╰(ˇωˇ )╯🌾🌾;。:*
コメント
3件
受けが泣いてるのガチ好きなんですよね、性癖というのか... 絵描くのお好きなんですか?? 見てみたいです!R18の絵も...よかったら待ってます😊
お忙しい中ほんとにありがとうございます!fukz良すぎる…!!fuさんに抱っこされてるkzさんが想像できるー!もしかしてお姫様抱っこですか!? 2人の青春が輝きすぎて眩しいです!(๑•̀ㅁ•́ฅ✨マブシイ 私の中で1、2を争うほどに好きなfukzをありがとうございました!!!
はぁッッ続きありがとうございます!!最高ですねッッ、、(´ཀ`」 ∠)ふうはやさんの写真欲しいですねッッ、、、かざねさんにお願いをしたいッ、、、湊斗様のイラストッ!?ちょっとめっちゃ見てみたいんですけどッ!?楽しみにしてます!ゆっくり頑張ってください!受験頑張ってくださいッッ!!