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41 - utem

♥

299

2025年02月20日

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漢字でGOの動画でut先生がemさんの下ネタ止めたの厄介ヲタクみたいで凄い好き。

あ、どうも作者です。


shputは定期的にemさんに対して解釈違い起こしてて良いですよね。

お前そんな事言わんやろ的な。


さて今回もちょっと暗めのお話なんでご注意を

あと久々に微R18です。頑張りました。




では、どうぞ……







































utem【空のカップに理不尽を】


























薄暗い部屋に、湿っぽい音が響いている。


ついでに、肉がぶつかる音と、少し上がった自分の呼吸音、それからシーツの擦れる音と、ベッドの骨組みが軋む音。





…あとは






「んっ、あ…?ふ、ぅ……ぅ?」






少し熱っぽい、エーミールの喘ぎ声


















なんで、こうなったんやっけ?

















…嗚呼、そうだ。







恋を、したんだ

エーミールに







エーミールを好きになって、堪らなくなって

エーミールなら受け入れてくれるんじゃないかって、期待して

エーミールに自分の想いを、伝えて


それで








『…ごめんなさい、大先生。私ね、解らないんです。[感情]と言うモノが』













エーミールには、生まれつき感情が無いらしい。


喜怒哀楽の全てが無くて、好きも嫌いも解らない。

でも何が嬉しい事で、何が悲しい事なのかは分かる。何が善くて、何が駄目なのかは分かる。


周りの人が笑っていたら、それは嬉しくて善い事。

周りの人が泣いていたら、それは悲しくて駄目な事。


本を読んで、『普通の人間』が持つ[感情]を学んで、楽しくないけど笑って、悲しくないけど泣いて


[感情]が無いから、何かを好きになることも無くて

本を読むのも

ゲームをするのも

煙草を吸うのも

酒を飲むのも

街コンに行くのも


全ては『普通の人間』に近付く為。







だから


どう足掻いたって、エーミールが、俺の気持ちに応えてくれる事は無い。

出来ない。







でも、諦められなくて








「『イヤ』じゃ無いんやったら、黙っててくれへん?」



どうしようもない理不尽を、エーミールにぶつけた。








「んぅ…は…ぁ、あっ……ぅ、?」



半ば無理矢理に身体を暴かれようが、エーミールは勝手に巡る血流に顔を赤らめて、勝手に溢れる涙を流して、勝手に零れる嬌声で喘ぐだけ。


『理解が出来ない』と、潤んだ白銀の瞳で此方を不思議そうに見つめるだけ。


抵抗も無ければ、『イヤだ』の一言さえ無い。


ならば、この想いを、欲をぶつけようが許される。


沈黙は肯定だ。







エーミールを何かに例えるとするならば、それはティーカップだろう。


あまりに煌びやかで、雅で、美しいティーカップ


その中に、どれだけ美味い茶が入っているのかと期待して持ち上げてみれば、そこにあるのは茶は疎か毒ですらなくて

ただただ、ポッカリと穴が空いているだけ。


満たされる事の無い、伽藍堂。




どれだけ愛を注いでも、それが変わる事は無い。







変える事は、出来ない。


















「…ぅ、つ…せんせぃ……」


「……なんや」






細い指が、頬に触れる。






「…ど、ぉ…して……ないて、いるん…ですか……?」


















悲しいからだよ

お前には解らんのやろうけど






「……うるさい」


「…んあぁっ!…ぁ、…っ?」








また、穴の空いたティーカップに

スプーンいっぱいの理不尽を入れ込んだ。



































はい、いかがでしたでしょう。

メンバー内でも感情豊かなemさんがリアルだと案外無表情だったりして(性癖)


emさんって意外と刹那主義的な所とかありますもんね。

ギャップがすげぇや。




それでは、また次の作品で……








この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

ティーカップっていう例え方好きです🤦‍♀️

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