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ティーカップっていう例え方好きです🤦♀️
漢字でGOの動画でut先生がemさんの下ネタ止めたの厄介ヲタクみたいで凄い好き。
あ、どうも作者です。
shputは定期的にemさんに対して解釈違い起こしてて良いですよね。
お前そんな事言わんやろ的な。
さて今回もちょっと暗めのお話なんでご注意を
あと久々に微R18です。頑張りました。
では、どうぞ……
utem【空のカップに理不尽を】
薄暗い部屋に、湿っぽい音が響いている。
ついでに、肉がぶつかる音と、少し上がった自分の呼吸音、それからシーツの擦れる音と、ベッドの骨組みが軋む音。
…あとは
「んっ、あ…?ふ、ぅ……ぅ?」
少し熱っぽい、エーミールの喘ぎ声
なんで、こうなったんやっけ?
…嗚呼、そうだ。
恋を、したんだ
エーミールに
エーミールを好きになって、堪らなくなって
エーミールなら受け入れてくれるんじゃないかって、期待して
エーミールに自分の想いを、伝えて
それで
『…ごめんなさい、大先生。私ね、解らないんです。[感情]と言うモノが』
エーミールには、生まれつき感情が無いらしい。
喜怒哀楽の全てが無くて、好きも嫌いも解らない。
でも何が嬉しい事で、何が悲しい事なのかは分かる。何が善くて、何が駄目なのかは分かる。
周りの人が笑っていたら、それは嬉しくて善い事。
周りの人が泣いていたら、それは悲しくて駄目な事。
本を読んで、『普通の人間』が持つ[感情]を学んで、楽しくないけど笑って、悲しくないけど泣いて
[感情]が無いから、何かを好きになることも無くて
本を読むのも
ゲームをするのも
煙草を吸うのも
酒を飲むのも
街コンに行くのも
全ては『普通の人間』に近付く為。
だから
どう足掻いたって、エーミールが、俺の気持ちに応えてくれる事は無い。
出来ない。
でも、諦められなくて
「『イヤ』じゃ無いんやったら、黙っててくれへん?」
どうしようもない理不尽を、エーミールにぶつけた。
「んぅ…は…ぁ、あっ……ぅ、?」
半ば無理矢理に身体を暴かれようが、エーミールは勝手に巡る血流に顔を赤らめて、勝手に溢れる涙を流して、勝手に零れる嬌声で喘ぐだけ。
『理解が出来ない』と、潤んだ白銀の瞳で此方を不思議そうに見つめるだけ。
抵抗も無ければ、『イヤだ』の一言さえ無い。
ならば、この想いを、欲をぶつけようが許される。
沈黙は肯定だ。
エーミールを何かに例えるとするならば、それはティーカップだろう。
あまりに煌びやかで、雅で、美しいティーカップ
その中に、どれだけ美味い茶が入っているのかと期待して持ち上げてみれば、そこにあるのは茶は疎か毒ですらなくて
ただただ、ポッカリと穴が空いているだけ。
満たされる事の無い、伽藍堂。
どれだけ愛を注いでも、それが変わる事は無い。
変える事は、出来ない。
「…ぅ、つ…せんせぃ……」
「……なんや」
細い指が、頬に触れる。
「…ど、ぉ…して……ないて、いるん…ですか……?」
悲しいからだよ
お前には解らんのやろうけど
「……うるさい」
「…んあぁっ!…ぁ、…っ?」
また、穴の空いたティーカップに
スプーンいっぱいの理不尽を入れ込んだ。
はい、いかがでしたでしょう。
メンバー内でも感情豊かなemさんがリアルだと案外無表情だったりして(性癖)
emさんって意外と刹那主義的な所とかありますもんね。
ギャップがすげぇや。
それでは、また次の作品で……