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サル彦は冷ややかに笑いながら言った。「本来なら明日の調印式で計画を実行するつもりだったが、
ジョセフのせいで計画が崩れた。まさか、助けてくれたパルたちを裏切るとはね。」
ジョセフは苦しそうにうめいた。「うぅ..」
パルはもうろうとしながら問いかけた。「ジョセフ..それは本当か..」
ジョセフは言葉に詰まりながらも答えた。「そ、それは..」
サル彦は冷酷な笑みを浮かべて続けた。
「桃次郎にこの場所を教え、自分たちは今日、帰るつもりだったんだろう。」
パルの目に涙が浮かんだ。「最低だな..」
瀕死のパルのその姿に、ジョセフは心を痛めた。(すまん..)
しかし、ポテトが「それは違う!先輩は最初から感じていた、この島は危険だと!
それをわかっていてあえて危険な道を選んだ。そして俺たちを守るために、
誰にも言わずに一匹で立ち向かったんだ。先輩は自分の命をかけてまで、こ
の島の真実を明らかにしようとしていたんだ!」
ポテト「そうでしょ先輩!」突然振られた言葉にジョセフは慌てて
「お、おお、そうだその通り」といった
サル彦「ではなぜこの場所を教えた?」
その質問に窮地に立たされた、ジョセフは考えた、パルの視線、ポテトの眼差し、いったいどうすれば!
その時、降りてきた、ジョセフに神の言い訳!
「俺は見たんだ。椿が桃次郎からもらったネックレスを握り締め、
『桃次郎様』とつぶやいていたのを。あれは桃次郎を慕っていた姿だった。
桃次郎に椿の話をした時に分かったんだ。この二人は愛し合っている。その二人を離し、
あの暗い場所に閉じ込められる理由があるはずだと考えたんだ。
裏切りに見えるかもしれないが、真実を明らかにするための行動だったんだ!」
ポテト「先輩、やっぱりそうだったんですね。全てを分かった上での行動だったんですね」
と感動していた。しかし
桃次郎と椿が愛し合っていた事実を伝えると、サル彦は冷笑を浮かべながら言った。
「そんなことは最初から分かっているんだよ。」そして、彼は無情にも桃次郎の足を銃で撃った。
「桃次郎は牢屋へ、こいつらは始末しろ」とサル彦が命令を下すと、ポテトは恐怖に震えながら尋ねた。
「せ、先輩どうしましょう?」
その時、パルが最後の力を振り絞り、機関銃を猿の兵士に向けて撃ち始めた。
「逃げろジョセフ!!」と叫びながら。
ジョセフは即座に反応し、「ポテト、走れ!」と言って思いっきり走り出した。
サル彦は怒りの声を上げた。「逃げられると思ってるのか?追え!」
ジョセフとポテトは必死に逃げるが、追手はすぐそこまで迫っていた。
息を切らしながらポテトが言った。「先輩..ボクもう走れません..」
その瞬間、ジョセフはあることに気づいた。「ポテト、動くな、静かにしろ。」
「え?」とポテトが戸惑う間に、一匹の猿の兵士がやってきた。ジョセフとポテトは
両手を上げて降参の姿勢を取った。
猿の兵士は得意げに言った。「見つけたぜ、俺の手柄だ。」そして銃を構える。
ジョセフは冷静さを保ちつつ提案した。「な、なぁ取引しないか。俺は鬼の宝を持っている。
それをあんたにあげよう。」
兵士は興味を示した。「何、鬼の宝?」
ジョセフは頷きながら袋を取り出し、
「ああ、さあこれをあんたにあげるよ」と言って投げた。兵士がその袋を受け取り、
中を見た瞬間、突如として激しい水しぶきとともに、
巨大なワニが水面を突き破って飛び出し、鋭い歯をむき出しにして兵士に襲いかかった。
兵士は驚愕の表情を浮かべ、袋をの中を取り出す間もなく、ワニの強力な顎に捕らえられた
水しぶきが飛び散り、血の匂いが漂う中、ジョセフは
「ポテト、走れ!」彼の声に応じて、ポテトも全力で走り出した。
命からがら、ジョセフとポテトはようやく海岸にたどり着いた。
ポテトが言っていた舟があるという場所だ。ジョセフは焦りながら尋ねた。「舟は?」
ポテトは少し息を切らしながらもにっこりと笑い、「はい、隠してあります」と答えた。
そして茂みの中からビニールのボートを引っ張り出してきた。
ジョセフはその光景に絶望の色を隠せなかった。「舟ってまさかこれか?」
ポテトは自信満々に頷き、「はい、今空気を入れますので待っててください」と言って、
フーフーと空気を入れ始めた。ジョセフはその光景を見つめ、頭を抱えた。その時だった。
サル彦が現れ、冷笑を浮かべて銃を向けてきた。
「猫の浅知恵といったところですか。」その言葉にジョセフは肩を落とし、
「もうはやここまでか...」と呟いた。
しかし、その瞬間、辺りが突然明るくなった。
たくさんのライトが海岸を照らし出し、海から大きな船がこちらに向かってくるのが見えた。
船からは拡声器で声が響いた。「この島は完全に包囲されている。その銃を置くんだ。」
空にはヘリコプターが何基も飛んでおり、その銃口はサル彦に向けられていた。
サル彦「何者だ?」
「こちらはWIP(ワンダー国際警察)だ!サル彦、お前の悪行もここまでだ。
この鬼ヶ島を制圧できたのは、猿、キジ、犬の勇敢な協力のおかげだ。
お前が勝手に手柄を横取りできると思うな!」
サル彦は焦りながらも冷静を装い、「くそ犬が、撃て!」と兵士たちに命令した。
兵士たちは船に向かって発砲したが、空からと舟からの激しい反撃により、ほとんどが壊滅状態となった。
その様子を見て、サル彦はついに観念し、銃を置いて両手を上げた。