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ドキッ?!心理部

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ドキッ?!心理部

12 - 笑った回数。

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2025年09月26日

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もな「今日は私とだね!」
〇〇「え、ああ……よろしく」


もな「うんうん、よろしく! ね、今日はすっごくいい実験を考えてきたんだよ!」


〇〇「……実験?」


もな「そう! 『笑った回数を数える実験』! お互い、どれだけ笑顔になれるか数えて、最後に結果を比べるの!」


〇〇「……いや、それ心理実験なのか?」


もな「心理部だもん、心が元気になるのも大事でしょ?」


にこにこと笑うもなは、まるで本当に太陽みたいだ。

俺は、こんな子と正反対の陰キャなのに……なんで部活に誘ってくれたんだろうな。


もな「ほらほら、〇〇も笑って!」


〇〇「む、無理に笑えって言われてもな……」


もな「じゃあ……えいっ!」


――と、不意に俺の頬を人差し指で突っついてきた。


〇〇「ちょっ、なにすんだよ!」


もな「ほら! 笑ったー!」


〇〇「笑ってねぇ!」


もな「えへへ、でも楽しそうな顔してたよ?」


……くそ。

確かに、少しだけ口元が緩んだ気がする。



放課後が終わるころ。


もな「ねぇ、〇〇。今日、楽しかった?」


〇〇「……まあ、悪くなかった、かな」


もな「やったぁ! じゃあ記録は――〇〇、三回笑った! 私は五回! 私の勝ちだね!」


〇〇「はぁ……俺と比べるなよ」


もな「でもね、こうやって一緒に笑えたのは嬉しいな。ありがと、〇〇」


……素直にそう言えるのが、この子のすごいところだと思った。

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