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きき
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雨の日はいつも不思議な気持ちになる
嬉しさも、悲しさもその時の感情をぜんぶ忘れてしまうくらい
ぼくは晴れよりも雨の方が好きだ
今日の天気予報は雨だ。
最近は晴ればっかだったから雨の日がきて助かる
ザー___
あぁ雨の音だ。この音が好きなんだよなぁ
ぼくは東京に降る雨が1番好きだ。東京は人が多い分会話が多い。雨が降って、それにいい意味で同時進行している人の話し声が聞こえるのかとてもいい。雨の日はカフェに行くのが丁度いいだろう。少しゆったりめのコーデで傘をさしながら雨の音と東京のざわつきと一緒に行く。
「いらっしゃいませ」
働いている人と目が合い少し頭を下げる
このカフェはビルの中にあり、窓に近い席に座るのが好ましい。そこに座ると雨空が見えて落ち着くし、下には人がいて、周りは話し声でざわざわしているはずなのに、静かで。
「失礼します。こちらアイスカフェラテです。」
『ありがとうございます。』
「いえ。ごゆっくり。」
雨の日は本当は少し暖かい飲み物を飲むのを希望しているが、夏なので冷たいアイスカフェラテを頼んだ。
あぁ…この時間がもっと続けば良いのに。雨の日はこのカフェで1日暮したいくらいだ。
〈続いては天気予報です。〉
〈明日の天気をお知らせします。明日の東京は快晴の日となりそうですね。洗濯物も外で干せそうですし、風もちょうどよく、海水浴やピクニックなどもでき_〉
あぁーあ、明日は晴れか。嫌だな。晴れの日なんかなくなればいいのに。
(ちょっと最近ミスが多い気がするんだけど…)
(なんか先輩クマ多くないですか?休んだ方がいいんじゃないんですか?)
(先輩〜今日私用事があるんで帰ってもいいですか?で、資料作成明日までなんですけどどうすればいいですかね〜………笑)
『すみません。』
『大丈夫だよ。ちゃんと休めてるよ!』
『あぁ~そっか…じゃあ僕がしておくから行っておいで、!』
なんて残酷なんだ。君らはそうやって嘘をつくんだね。自分がしたくないが為に。心配してくれるのはありがとう。”大丈夫、休めてるよ” この黒く塗りたくった言葉を言うのは何回目なのだろうか。本当はすごく嫌なんだ、本当は黙ってと言いたいけれど、心配してくれてるからそんなこと言っちゃだめだよね。わかってるんだよ。ミスをしすぎていることは。それでも自分なりに何とか頑張ってるんだよ。頑張って は呪いの呪文だ。
☂️🌧
コメント
1件
雨の日の描写がめちゃくちゃ繊細で、カフェの窓際の空気感がすごく伝わってきたよ……。最初は「雨の日好きだなあ」って穏やかな気持ちで読んでたのに、途中から周りの声と主人公の心の声が重なって、じわじわと苦しさがにじみ出てくる構成が上手いなと思った。 「頑張る は呪いの呪文だ」って言葉、めっちゃ刺さった。ミスしてる自覚あるのに、人に心配かけないように「大丈夫」って言い続けるの、わかるよ……。明日晴れって聞いて憂鬱になるのも、なんか胸がぎゅってなった。 続き、気になるな。この主人公、どうなっていくんだろう。