テラーノベル
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2本目投稿した主です。
いいねがもう100行ってたんで、
押してくれた人、ありがとうございます!
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オールマイト 「それじゃあ、ヴィラン組は先に建物内へ入り、
準備を開始したまえ! 5分後、ヒーロー組が潜入する!」
輝 「、、、」
輝は重い足取りで、爆豪の後を追ってビルの中へと入る。漆黒の和服が、
暗い校舎の影に溶け込んでいた。腰に下げた模擬刀の重みだけが、
今の彼が「雄英生」という役割を演じていることを思い出させる。
爆豪 「おい、陰気。テメーはそこで核でも守ってろ。
デクは俺がやる。指図も加勢もすんじゃねぇぞ」
輝 「分かった、お好きにどうぞ。」
核兵器の模型がある最上階。爆豪は入り口で苛立ちを爆発させながら待ち構え、
輝はその正反対、部屋の隅の壁に背を預けて、音も立てずに座り込んだ。
輝 「(、、勝手にやってろよ、、あんな熱血野郎の相手、
まともにやってらんねぇし少し、寝るか、、)」
前髪の隙間から、天井を見上げる。耳には、ヴィランチーム用の無線レシーバーが装着されていた。
その合図と同時に、階下から凄まじい爆発音が響き渡る。
爆豪が、ヒーロー組の潜入を待たずして突撃したのだ。
輝 「、、相変わらず、うるせぇなぁ、、」
輝は目を閉じ、ノイズ混じりの無線から聞こえてくる声に耳を傾ける。
爆豪 『逃げんじゃねぇデク、個性無しで勝とうっていうのかよ?舐めるのもほどほどにしろや!』
緑谷 『舐めてなんかないよ!ただ、、まだ個性を使い慣れてなくて、』
爆豪 『黙れ! お前はただの、何の取り柄もない「無個性」だろうが!
何で個性がある!?なんで俺の前に立ってんだよ!!なんでだましてた!?
陰でだますのはさぞ楽しかっただろうなぁ!なぁ!?』
輝の身体が、ピクリと反応した。
輝 「(、、あいつ、、緑谷、だっけ。、あいつも「無個性」だったのか、?)」
自分と同じ。何も持たず、ただ踏みにじられる側にいたはずの人間。
それなのに、あいつは今、ヒーローとして認められ、あんなにも必死に「力」を振るっている。
胸の奥が、冷たい泥を飲み込んだように重くなる。かつて自分が、
無個性であることを理由に絶望し、路地裏で拳を振るっていた記憶が蘇る。
その時だ。
先ほどまでの小規模な爆発とは比較にならない衝撃が、ビル全体を激しく揺らした。
輝 「、、っ!!?」
階下で爆豪が放った、籠手による大規模爆破。その凄まじい圧力は、
コンクリートの床を容易く食い破る。輝の座っていた場所のすぐ数メートル先で、床が轟音と共に崩落した。
輝は咄嗟に立ち上がり、土煙の向こう側を覗き込む。
爆破の炎に照らされ、一階下のフロアに立つ爆豪の姿が見えた。
硝煙の中で、爆豪は狂気じみた笑みを浮かべ、剥き出しの殺意を緑谷へと向けている。
輝 「、、、っ、、、!!!」
輝は、息を呑んだ。 その爆豪の顔が、今、目の前の光景と、
何年も前の「あの日」の記憶とが、嫌なほど鮮明に重なり合う。
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「ヒッ、、、!なに、する、の、?!輝、!」
「母さん!、、っ、!なにやって、んだ!クソガキ!!」
「失敗作のくせに調子乗んなよ!」
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『ははっ、、あぁ、、っははっ!』
返り血を浴びながら、バラバラになった母親と兄弟を見下ろしていた、
14歳の自分。 怒りと、絶望と、歪んだ快感に支配され、
もはや人間としての理性を失っていた、あの時の自分の顔。
輝 「(同じだ、、こいつ、、今、俺と同じ顔をしてやがる、、、)」
爆破の熱風が頬を撫でる。 輝の右腕に巻かれたデバイスが、彼の激しい動揺を検知し、
微かに不吉な電子音を鳴らした。輝のオッドアイが、前髪の隙間から、
恐怖と憎悪、快感の入り混じった眼差しで爆豪を射抜いていた。
モニターに映し出される光景に、A組の生徒たちは息を呑んでいた。
階下で繰り広げられる、爆豪の容赦ない爆破。建物が震えるほどの轟音と、緑谷の悲鳴に近い叫び。
上鳴 「、、おい、爆豪のやつ、マジで殺す気かよ。あれ、ヴィランよりヴィランじゃねーか、、」
切島 「ああ、それより、あの核の部屋にいる日陰はどうしたんだ? ずっと座り込んだまま動かねぇぞ」
瀬呂 「、、不気味だよな。相方が下であんな無茶苦茶やってんのに、
加勢もしなけりゃ止めもしない。、、、何を考えてるんだか、、」
生徒たちが口々に不安や不信感を漏らす中、モニターの中の輝がゆっくりと立ち上がった。
爆破で床が抜け、土煙が舞う部屋。彼は、崩落した箇所から爆豪の狂気に満ちた顔を
見下ろした後、何かに感化されたように、
あるいは自らの中の「スイッチ」が入ったように、表情を完全に消失させた。
2036文字。
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コメント
4件
ちょっっっと待て続き見るの恐いんですが?? まぁ出たら見ますけどね☆ まぁはい面白かったです!☆