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あの日あの時

第2話ー次の日のことー


◇◆◇

Side桜綾


…今朝も教室の端にある自分の席に着く。いつも通り玲奈を待ちながらスマホとにらめっこをする。

…ここ最近の習慣だ。

「桜綾おはよ〜」

「お、おはよっ」

少しギクシャクしてしまった。そう思えばいつもより少し頬も熱くなっている気がする。

「?桜綾どうかした?顔赤くない?」

「大丈夫っ何でもない!」

玲奈の事を思うと心がぽかりと…温かくなっていく感じがした。

あぁ…やっぱり恋なんだなって。そう思った。


◆◇◆

Side玲奈


「あっそれでね、!」

「なにそれ〜笑」

他愛のない会話を繰り返す。いつもなら何も感じないがそんな会話すらもとても愛おしく感じてしまう。いつもよりも頬が緩む…

「じゃあ私ここだから…」

「ばいばい、また明日ね!」

「また明日〜」

桜綾は控えめに手を振ってから家へと向かって行った。

日常…毎日見ていることなのに…やっぱり、、

「でも…バレたら…」

私の片思い…嫌われたくない。まだ怖い。だから、鍵をかけたまま。


いつか…この恋が実れば良いな…何て、淡い気持ちを抱きながら。


続く

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