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涼しい朝
人混みで賑わっている町の12月_
いつものように朝、下駄箱で靴を履き替えたあと教室に行く
その廊下で誰かに声をかけられた
「なぁ笑」
クラスメイトのAだった
嫌な予感しかない
眉間に皺を寄せながら微笑む
顔はぐしゃぐしゃ
まるで_
悪魔のような
「なに」
と素っ気なく返したが
そのお返事は べつに〜笑
という返す言葉の見つからない言葉だった
「ならもう行くから」
「は?おい」
「なに?もう用無いんでしょ」
苛立ちながら言った言葉
その言葉になんの意味も無い
ただの苛立ち
それに腹を立て
ドカドカと殴るA
「…」
なんの反応もしなくなった赤
それを見て楽しんでるだけのA
そして取り巻き
その時_
「なぁ、何してんのー笑」
もう1人の男の子もやってきた
あーどうせこいつの取り巻きだろ
そう思っていたら
「ほんとになにやってんの、」
なんというか、
この現場を見てただ混乱してるだけ、?
取り巻きではないみたい
安心した、
少しは、ね
「げ、っ桃」
桃_
俺のクラスメイト
腹が立つけど凄いイケメンで陽キャで
でも少し天然で、
そんな桃がおれを助けに来た、?
桃にはなんのメリットもないのに
「おまえらやりすぎ」
「さっさと散れ」
その声色は凄くきつく強い口調だった
苛立ちを感じているのだろう
なんでこんな俺のために
「っゴホッ」
「大丈夫か」
「いいよ、べつに」
「俺みたいな陰キャに、」
「え、べつに助けるのに陽キャと陰キャっ
て」
関係なくない?
この言葉は俺にすごい響いた
今まで散々みんなに
おまえは陰キャだから陽キャより立場が下
陽キャの方が上だからおまえ価値ないよ笑
って沢山言われた
心無い言葉
その心無い言葉は沢山俺の胸に刺さった
ナイフのようにザクザク、と
だからこそ涙が止まらないし
安心できる
あぁやっと泣けた
この人となら安心できるかも
「、ほんとに大丈夫か笑」
「その言葉、俺の宝物にさせてもらうね」
「え、まあいいけど」
「ありがとう」
「でもなんで俺なんか助けたの?」
「べつにいいじゃん俺なんか」
「、俺も同じことをされたから」
「え?」
「ううん。やっぱりなんでもない」
「、じゃあお先、、行くねっ」ポロッ
桃が少しだけだけど涙を零した
その顔や言葉を聞いて
何処か消えていってしまいそうな、
手を伸ばしてもそう遠くには届かない
お願い
生きててね
絶対
どれも少し無責任な言葉だけれど
そう願うしかない_
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡500