愛し愛される存在
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「好きです!付き合ってくれませんか!!」
僕は大学4年生の8月
そう言われた。
その相手は僕が好きな人
嬉しかった
とても、とても。
ピピピピ、ピピピピ、ピ
今の時間は午前6時30分。
今日は2限だけの日。
付き合っている彼は一限からのようだ。
br:nk、おはよう!
nk:br!おはよう!待ってたよ?
ほら、一緒に食べよ!
「彼が作るご飯がこの世界で1番美味しい」
そう思えてしまうぐらいには
彼に
依存していた。
nk:行ってくるね!
br、二限だけだけど、頑張ってね!
br:うん、行ってらっしゃい!
そう言って
彼は
頬にキスをした。
僕はこの時間が嫌い
大好きな彼がいないから
午前8時00分
そろそろ家を出ないと間に合わない。
br:行ってきます…。
僕は小さな声でいった。
だって
言う相手がいないんだもの
ガチャ
br:ただいま…。
鞄を部屋に投げ捨て、ソファに座る。
特に意味もなく僕はテレビをつけた。
「○○県○○市で誘拐犯が現れたそうです。
大学生を中心に誘拐していき、
被害者の共通点は恋人がいること
だそうです。」
br:○○市ってここじゃん。nk、大丈夫かな…
嫌な予感がしたが
そんな都合よく起こることは無いだろうと
テレビをけした。
もうすぐ彼が帰ってくる時間
10分過ぎてもかえってこない。
友達と話してて遅くなってるのかもしれない
30分。
かえってこない。
br:まさか…ね…?
僕は心配になり、
彼の携帯にこっそりつけていたGPSを見た。
彼がいたところは
br:△△工場…まさか…!
嫌な予感が的中した
△△工場の前、扉は空いている。
念の為、警察を呼んだ。
僕は恐る恐る△△工場の扉を開けた
ギギギギ ギギギー
使われていないのか
扉は錆びている。
コツ コツ コツ コツ
1歩1歩進むに連れて
暗く
不安に狩られていく
ドン ガシャン
音が聞こえてくる。
このドアの先から聞こえる。
今すぐドアを開けるか
警察が来るまで待つか
僕は
彼を助けるためにドアを開けた。
ガチャ
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