俺の男っていうか、彼女っていうか。
まぁ、そいつが、最近メンバーと絡んだり、さりげなくボディタッチをしたりする事が多くなっている。例えば、酔っちゃった…♡とか、あざとくて何が悪いの?的な女の子がやるやつだ。あいつが意図的にやっている事は分かっている。嫉妬させたいんだろう、俺の事を。
————–あんたの愛、欠陥中。————-
俺には、んー、、彼氏がいる。まぁ、なんて言えばいいんだろう。俺はそいつが嫉妬している表情が好きだ。俺のものだって雰囲気を出している気がして、独占されているのが分かるから。それが好きでメンバーと絡んでいる。バレてないと良いけど。
「なーとしちゃん、今日空いてる?しよー?」
『すごいド直球に言うね。浮ちゃんー、何言ってんのさ。俺とえっちはだめ!浮ちゃん猫アレルギーでしょー?』
「もー、猫アレルギーだけど、!!」
『わっちにお願いしなさい!』
「…あ”ーい…。」
何だよ。わっちがしてくれないからお願いしてんだろうが。わっちとキスもしたいしセックスもしたいよ。でも忙しそうだから、てか俺も忙しいから誘う暇も無くて。欲求不満だ。
仕事が終わり、帰宅準備を進める。帰宅準備って言っても、ギターケースを持てば終わりだ。
皆帰るって言ってんのにわっちだけピアノの前から動かない。
「わっちー、ピアノの練習して帰んの? 」
「うん。して帰るわ。」
「じゃ、先帰ってるわ。」
なんて言って先に帰る。寂しいなーとか思いながら車を運転してたらあっという間に家に着いた。
「ただいまー、って誰も居ないけど」
風呂に入って、少し、準備して、部屋着に着替えて、ベッドに寝転がってスマホを見てると、疲れのせいか自然と眠気が襲ってきた。
「ふわぁ、少し寝るか。」
時刻は21時。わっちが起こしてくれんだろと思い、目を閉じ、身体をベッドに沈ませる。
真剣に練習をしているともう23時になってしまった。てっきり亮介からメールが来てると思いスマホを開いたが、珍しく亮介からメールが来てなかった。いつも20件位来てるのに。
「寝てるのかな、まぁ家の前だし。
ただいまー。」
結構でかい声で言ったにも関わらず、家の空気はしんとしている。寝室に行くと寝息が聞こえた。亮介を起こさないように寝室のドアをそっと開ける。
「やっぱ寝てたか…。ふ、寝顔可愛い、 」
風呂入ってから起こそう、いや、まてよ。
今までの苛立ちの仕返しが出来るチャンスなんじゃねぇか…?
クローゼットを開け、色々と積んでいる箱を探す。
「あった。」
その箱から取り出したものは手錠。
ずっと前から亮介に使おうと思って買っていた。亮介の手首に手錠をかけ、部屋中に響き渡る声で起こす。
「亮介ー!!!起きろー!!」
「…ぁ?んー、、啓太郎、?」
何だ、これは。抱きつこうとしてもどうにも手が動かせない。ヤバい、やられた。ガチャガチャと金属同士が擦れ合う音が部屋中に響く。
「おい!これ外せよ!」
「やーだね。お仕置。」
「あーやっぱキレてるよな。知ってた。」
「キレるの分かってんだったらやるんじゃねぇよ。」
その焦りと怒りが入り交じった表情で、溶けるほど愛されて、犯されるんだろうな。そう悟った。
やっぱり分かってやっていた。何だこいつは、お仕置されたいのか。それとも構って欲しかったのか。メンバーに、しかも俺が居る前で
(キスしよ、えっちしよ、)なんて言ってたらそりゃ嫉妬する。
「何、パンツ履いてなかったの?風邪引くよ 」
「今日、すると思ったから…。 」
「へー…。」
こういう所が愛おしくて嫌えない。
シミが付いたスウェットを脱がして床に投げ捨てる。亮介はうるうるした目で俺の顔を見上げている。可愛い。
「ね、早く挿れてよ。 」
「お仕置なんだからな?まだ駄目だよ。ほら、四つん這いになって。」
「何すんの。」
「お楽しみ。 」
そう言って亮介の後ろに大きめのディルドを挿れた。挿れただけで背中を大きく反らして。
「あ”っ…!!奥すきっ、!ね、けいたろ、ぎゅーしてっ、♡」
「この淫乱め。」
「ゃ、んっ…もっと奥ぐりぐりして、」
「…何だよそれ。煽ってんのか。」
何度も何度もディルドで亮介のイイ所を突く。正直言って理性を保てるか危うくなってきた。
亮介の中からディルドを引き抜き、ローターを突っ込む。
「はは、可愛い。一つ一つの反応可愛すぎでしょ。」
「ん”っ、ぁ、もっ、むり、イ”っくーー!!」
「は?イかせないよ。」
「なんでっ、!♡手、邪魔ぁ、離してっ、!」
「お仕置セックスだよ。手離したらお仕置じゃ無くなるじゃん。」
「ローター気持ちぃ♡けいたろ、ちゅーして、!」
「ちゅ、くちゅ、ちゅ、…。」
「んふ、ちゅ、くちゅぅ、も、挿れて、。」
「はー…いいよ。沢山気持ちよくなろうね。」
そうやって可愛くお強請りされたら断れない。
断るなんて選択肢もない。俺も相当亮介の事が好きなんだろう。
「あ”ぁあ…!!♡啓太郎のっ、きもちっ、はっ、♡」
「亮介のナカ気持ち、はぁっ、ん、」
「イっく、!♡ 」
「いいや。イけ。」
「んぁああっ♡」
「ははっ、沢山出たね。溜まってた?」
「そりゃっ…お前がしてくれないから、」
「ふふ、可愛い。…まだ俺イってないから頑張ってー?♡」
「ん、無理、だって啓太郎遅漏じゃん。」
「いいじゃん。沢山気持ちよくなれんだよ。」
そういって亮介の奥を突くと一層高い声が返ってくる。
「ふっ、あ”っ!んっ、これ外して、?♡ 」
「いいじゃん。手錠。可愛いよ?」
「いやなの、顔隠せないからぁっ、!」
「俺にとっては最高だよ。可愛い顔見えるから。」
「んっ、んっ、♡好き、♡」
「ちょっ、中締めんな、、くっそ、イく、♡」
「ぅあー、♡沢山出てる、」
「はー…本当可愛いな、お前って奴は。」
「嬉しいけど…外せ、手錠。」
「ん。」
もう十分だから、手錠を外した。
外した瞬間に亮介は俺に抱きついてきた。
「これからは沢山構ってよ。」
「おう。ごめんな。」
「ん…。今回は許す。」
「はは、可愛いな。」
気持ちかったからもう何でもいいや。
心も身体も満たされた日。