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わあ、第49話読んだよ…!夜の街でぶつかって、銀髪赤目の男に連れて行かれるローレン、ドキドキした…。「気に入ったから」って理由で強引なのヤバいけど、「守ってやるから」って言われたときのローレンの戸惑い、すごく伝わってきた。最悪って呟きながらも逃げられない感じが、甘噛みさんらしい執着の始まりって感じで続きが気になる…🥀
夜の街。
ネオンがにじむように光る中、ローレンはバイト帰りで少し疲れた足取りだった。
『はぁ…今日も長かったな』
小さくため息をついた、その瞬間——
どんっ、と誰かにぶつかった。
『あ、すみません!』
反射的に頭を下げる。
顔を上げたとき、視界に入ったのは——
銀髪と、赤い目。
「……」
無言で見下ろしてくる男。
その視線は鋭くて、まるで獲物を見定めるみたいだった。
『……っ』
背筋がぞくっとする。
(やばい人にぶつかった…)
本能的にそう思う。
「お前」
低い声が落ちる。
『ほ、本当にすみません…!』
慌ててもう一度謝る。
けど、怒鳴られるでも殴られるでもなく——
ただ、じっと見られている。
「……ふーん」
小さく呟く声。
ローレンは恐る恐る顔を上げた。
さっきまで怖かったはずの目が、少しだけ細められている。
「名前」
『……え?』
「名前、聞いてんだけど」
『あ、ローレン…です』
なぜか逆らえず、答えてしまう。
「ローレン」
その名前を確かめるように繰り返す。
それから、ふっと笑った。
『……あの』
困惑するローレン。
「なんでそんなビビってんの」
『いや、普通に怖いです』
正直に言ってしまう。
一瞬の沈黙のあと——
「はは、正直じゃん」
男は楽しそうに笑った。
けど、怖いものは怖い。
『あの、俺もう行ってもいいですか』
「だめ」
即答。
『え』
「ついてこい」
『いや、無理です』
「無理じゃねぇよ」
そう言って、男はローレンの手首を掴んだ。
力は強いのに、痛くはない。
でも、逃げられない。
『ちょ、待ってくださいって!』
「いいから」
そのまま歩き出す。
周りの人たちは、なぜかその男を避けるように道を開ける。
(なにこれ…)
異様な空気。
そして、連れてこられたのは——
大きな門の前。
『……ここ、どこですか』
「俺ん家」
さらっと言う。
門が開く。
中に広がるのは、明らかに“普通じゃない”屋敷。
『いや無理ですって』
「来いって」
そのまま中へ引っ張られる。
『ほんとに無理です!!』
必死に抵抗するけど、びくともしない。
中に入ると、スーツ姿の男たちが一斉に頭を下げた。
《お帰りなさいませ》
その光景に、ローレンは完全に固まる。
(え、なにここ)
男はそれを気にする様子もなく進んでいく。
ローレンは引きずられるようについていくしかなかった。
『あの…ほんとに誰なんですか』
思わず口に出る。
男は一瞬だけ振り返った。
「……さあな」
『は?』
「別に知らなくていいだろ」
軽く笑う。
全く答える気がない。
『いや、よくないです』
「いいんだよ」
そのまま歩き続ける。
ローレンは混乱しっぱなしだ。
『俺、帰りたいんですけど』
「無理」
『なんで!?』
「気に入ったから」
あまりにもシンプルな理由。
ローレンは言葉を失う。
「お前、面白いし」
『いや、面白くないです』
「俺がそう思ったらそうなんだよ」
完全に理不尽。
『……最悪だ』
小さく呟く。
男はそれを聞いて、少しだけ口角を上げた。
そのまま距離を詰めて、ローレンの顎に手をかける。
ぐっと顔を上げさせられる。
『っ…』
逃げ場がない。
赤い目が、まっすぐに見てくる。
さっきより少しだけ、柔らかい気がした。
「そんな怖がんなよ」
低い声。
「ちゃんと守ってやるから」
『……』
その言葉に、一瞬だけ思考が止まる。
「俺のとこにいれば、安全だぞ」
なにも言えない。
怖いはずなのに——
その言葉だけは、不思議と嘘に聞こえなかった。
「な?」
にやっと笑う男。
ローレンは視線を逸らしながら、小さく息を吐いた。
『……ほんと最悪だ』
そう呟いた時点で、もう逃げられないと分かっていた。