コメント
18件
早く続きが見たいです!!✨️
並木度馨×一ノ瀬四季
⚠注意⚠
かおしき
付き合ってる
モブ(女)が出てきます(かおモブ要素あり)
地雷さんはブラウザバックお願いします🙏
大丈夫な方はどーぞ!
こっちの言い分くらい聞いてくれてもいいんじゃねーの…泣
気付けば溢れ出した涙が頬を伝い、握りしめた拳の上にぽたぽたっと落ちた。
「四季くん…?どうしたの…?」
俯いて微動だにしない俺のおかしな様子に気が付いたのか、頭上から馨さんの心配げな声が聞こえた。
バシッ!!
伸ばされた馨さんの手を振り払う。
泣き顔なんて見られたくなくて、一目散にその場を去った。
「四季くん、待って!」
途中で馨さんの呼び止める声が聞こえたが、振り返らずに走り続ける。
自室の中に入った途端、堪えていたものが溢れ出すように、涙がこぼれた。
その場にうずくまり、嗚咽を漏らしながら静かに泣く。
「う”、ぅ”、泣ぐ、すっ、ひぐ、泣」
馨さんの手、振り払っちゃったな…
それにあんなのただの八つ当たりだ。
馨さんは別に俺のものじゃないのに、勝手に取られた気になって。
結果、あんなことをしてしまった。
俺、馨さんに嫌わちゃったらどうしよう…っ
そう思うと涙が止まらなくなった。
馨さん、今何してるんだろ…
あの女と楽しそうに話す馨さんの姿が、脳裏にチラついて胸が痛んだ。
「…き…き!」
馨さん…
「四季!!」
「!?な、なんだよ皇后崎…!」
突然大きな声で名前を呼ばれ、ビクッと反応した。
「ずっと呼んでただろ、何で反応しねぇんだよ。」
「わりー…ちょっと考え事してて…」
苦笑いしながらそう答えると、少し神妙な面持ちで俺を見た皇后崎。
「…何かあったのかよ」
図星を突かれ、笑って誤魔化す。
「いや、俺は全然平気…」
「四季くん…!」
その言葉を遮るように、自身を呼ぶ誰かの声が聞こえた。
後ろを振り返ると、今一番会いたくなかった人が息を切らしながら立っていた。
おそらく俺の姿が見えて、ここまで走ってきてくれたのだろう。
「昨日のことで話したいことがあって…今大丈夫かな。」
いつもの俺なら考える暇もなく、即答しただろう。
けれど今の俺にはその言葉さえ、重く感じた。
「ごめん、馨さん…今はちょっと無理かも…」
馨さんの顔を見たら泣き出してしまいそうで、俯いてそう答える。
「…そっか」
今、馨さんがどんな表情をしているかは分からないが、その声はひどく小さくて、悲しんでいるように思えた。
「皇后崎行こう…」
「…おう」
皇后崎の腕を掴み、その場を後にした。
「四季くん…」
馨さんはそう呟いただけで、何も言ってはこなかった。
どーも、しもんです!
最後まで読んで頂きありがとうございます🙇
それではまた👋👋