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人の中身を感じ取って

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人の中身を感じ取って

1 - 人の中身を感じ取って

♥

2,210

2023年12月10日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・軍パロです。

・毒表現・要素が含まれます。

・失明表現が含まれます。

ワンクッション

































────────────

それはとある日の事が発端であった。

外交官であるosと、その見習いとして着いてきたci、そして護衛のht。

3人は、W国から離れたO国へと外交しに来ていた。

目の前に出された紅茶と色とりどりのクッキー。

osはカップを手に取り、すん。と香りを気にした。

ciはその様子を伺い、osがこくりと頷いた所で1口を頂いた。

mb「今回の件なんですが___」

初めは話を進めているのを、真剣に聞いていたciだが、途中から様子がおかしくなる。

目を必要に気にしているようだ。

眼鏡を上げて手で目を擦った。

osとhtは話がひと段落着いたので、ciに気をかけた。

os「どうした?埃でも入っためう?」

ci「う〜…、そうかもです、」

ht「そうか、目薬要る?」

ci「いえ…大丈夫です。すみません」





そして、それから数分後。

mb「では、この辺で終わりにしましょうか」

os「はい」

「ci、行こか」

osとhtはふかふかのソファから立ち上がり、ciの肩に手を置いた。

ciは未だに目を擦っている。

os「ci…帰るよ、立てる?」

mb「大丈夫ですか?」

os「ああ、すみません。」

「どうやら、埃が入ったようで…」

htはciの脇に手を入れて、持ち上げる形で立たせた。

そして、手を引いてO国を後にした。



















───────────

異変があったのは帰りの車だ。

ciは目を擦りすぎたのか、充血していたので、osはその腕を掴んでいた。

os「これ以上は掻いちゃ駄目めう」

「帰って、snに見てもらおう。アレルギーかもね」

ci「ぅ"ぅ…」

ht「こりゃ充血してるな」

赤く充血した目をシパシパと開け閉めするci。

osもhtも嫌な胸騒ぎに襲われていた。


そして、その数秒後。

osは疲れからゆっくりと窓の外に黄昏ていた。

htも頬杖を着いて、眠りにつこうとしていた。

その時であった。

ci「い"たいッ、いたいいたいいたいッ、!!」

ciは急に暴れだした。

痛いと叫び、掴まれている腕をジタバタと動かした。

os「へッ、!?ど、どうした!?」

ci「いたいいたいいたいいたいッ!!!!」

osの手から逃れた腕は、目を殴るように擦った。

ht「ci!!駄目!!」

ci「いた"ぃ…いたいよぉ…、ッ」

os「埃アレルギー…?いや、こんなに痛む?」

ht「いや、これはアレルギーじゃない気がする…」

やっとの事で、W国軍基地にたどり着き、

osはciを抱えて、医務室へと飛び込んだ。


sn「ほわッ!?なにぃッ!?」

os「ciの目を見てくれ!!」

snは蹲るciを受け取り、ゆっくりと目を開けた。

だが、その目は充血しているだけ。

なんもない。

sn「なんもないよ…?」

os「はぇ…?で、でも、痛いって…」

sn「単なる擦りすぎじゃない?充血してるし…」

os「そ、そうめぅ…?」

「ま、まあ…とりあえず外交報告してくるめう…」

sn「うん」

osは顎に手をやり、htと医務室を後にした。

snはciを自室に寝かせに行った。
















───────────

目を開ける。

それでも目の前は真っ暗で。

目をぱちぱちと開ける感覚があるのに、目の前は真っ暗のまま。

音を聞くに早朝。

ちゅんちゅんと子鳥のさえずりが聞こえた。

真っ暗な視界の中、手探りをする。

ふわふわと、毛布のような物が触れた。

これはなんだと触り探る。

でも、正体は分からない。

なんせ、目の前は真っ暗のまま。

ciは混乱状態にならないように、落ち着いて状況を考えた。

失明したのだろうか。

視覚が機能してないのだからな。

ciは足を動かして、身体を前進させた。

その所で、ガクンと身体が落ちる。

ゴツリと頭をぶつける。

先程のふわふわとした感触は、冷たい何かになった。

声を出してみた。

あー。あー。

聞こえる。聴覚はあるようだ。

鼻を啜ってみた。

くん。くん。

朝食のいい香りが香る。嗅覚もあるようだ。

そして、触覚もある。

無いのは、視覚。

手探りで何とか立ち上がり、足を進める。

案外広い空間にいるのか?

と思った所で何かにぶつかった。

ゴツンと額に何かが当たる。

これはなんだ?

と思っていると、その何かはカチャリという音と共に消えた。

ci「…?」


shp「なんや、起きてたか」

「朝食。あと、osさんが呼んでたで」

この声は、shp?

手を前に突き出すと、shpの腕らしき物があった。

shp「なんやねん。ベタベタと…」

「…てか、お前どこ見てんの?」

ci「なぁ、shp。なんも見えへん」

ようやくの事でカミングアウトする。

ciが今どこを見ているのかも、shpがどこを見ているのかも、ciには分からない。

shpの息を飲む音を聞き、ciも合わせて息を飲む。

shp「…ワイのこと見える?」

ci「見えへん。真っ暗や。」

shp「…、うーん。」

ciはキョロキョロと見渡してみるも、やはり真っ暗のまま。

ci「どうしよう。なんも見えへん。」

shp「…あ!!emさん!!」


遠くから、emの声が聞こえて、ciはハッとした。

声のする方に顔を向けてみた。

em「どうしました?」

shp「ci、ちゃうちゃう。emさんこっち」

shpに顔を反対側に向けられる。

どうやら逆方向に居たようだ。

em「…?」

shp「なんか、視覚が機能してないらしいわ」

em「…ええ!?」

ci「へへ、emさんの匂いや」

ciは頼りない足取りでemの元へ行き、腕に手を当てた。

em「なに呑気な事を…、とりあえず皆さんの所に行きましょう!!」

shp「ciどうする?」

em「ええと…自室待機で!!」

shp「はぁい」

shpに背中を押されて、自室に戻る。

ここに座っててと言われる。

ciはまたふわふわの感触の物に触れた。

恐らく、ここはベットであると考えた。









───────────

shp「osさーん」

os「ああ、shpくん。ciは?」

shp「それが、色々と問題発生すよ」

kn「どうした!!何かあったんか!!」

em「とりあえず、来てもらった方が早いです」

em、shpに続いて皆がciの自室に向かう。

皆は顔を見合せていた。

何があったのだろうかと。

1人、空気が変わったのはos。

様子がおかしくなったのは外交中。

まさかとは思うが、毒を盛られたのでは?と1人殺気立っていた。








部屋に着いた時、皆は唖然とした。

ciは虚空を見つめていた。

音を立てれば、ゆっくりとこちらを振り向く。

だが、目が合うことはなかった。

ut「ci、大丈夫なん…?」

ci「煙草臭い…ut先生やね」

utのよれよれスーツの袖を掴んで尋ねる。

その瞳はゆらゆらと揺れて止まることをしらない。

ci「真っ暗…なんも見えへん」

「…あ、この手はzmさんや」

zmはひっそりとciの頭を撫でていた。

その手を取って、ciはにひひと笑った。

zm「ぴんぽーん。俺もいるで!!」

ci「ふへへ、どこぉ?」

zm「右左どーっちだ!!」

ci「ん…、右!!」

ciは右に頭を向けた。

だが、zmはciの顔を掴んで、上に向けた。

zm「上でーす!!」

ci「くふふッ、ずるやん!!」

ケラケラと楽しそうに笑うciにsnは尋ねた。

sn「ci、情報を伝えてくれると嬉しい」

ci「えっと…真っ暗」

「耳は聞こえるし、香りも分かる」

sn「視覚だけ…か。」

ci「うん。osさんとhtさんおる…?」

os「居るめぅ」

ht「居るぞ」

osとhtはciの前に出て、肩に手を添えた。

その細い手を握って、ciは微笑んだ。

ci「へへ、居た。」

os「…昨日の紅茶、どんな味やった?」

ci「こうちゃ?」

「んー…苦かったかな」

osはキリと顔を固くし、htを見た。

2人は、顔を見合せてこくりと頷いた。


sn「毒だね。典型的な。」

os「はぁ…ciにだけ盛ったのかよ」

osは綺麗な髪をくしゃりと掴んだ。

htも静かに苛立ちを表した。

皆もその雰囲気に飲まれる。

ciはふよふよと虚空を見つめたままである。

ci「ねぇ、皆居るの…?」

静かな自室に、取り残されたのかと思い、ciは声を出した。

すると、皆も一斉に声を上げた。

ut「おるで!!」

kn「すまん!!黙ってたわ」

sho「sho様の登場だぞ!!」

ciはその声を捉えて、にこと嬉しそうに笑った。

ci「よかった…1人にせんで。」

「…なんなら、手握ってて欲しいくらいやわ」

そう静かに呟くと、誰かがciの手を握った。

その手を触り、ciは考える。


ci「……、tn!!」

tn「ぴんぽん。」

ci「ふへへ、やったぁ」

tnのふっくらとした手をニギニギとしている。

すると、もう片方の手も握られた。


ci「これは分かる!!rbや!!」

rb「あんさん凄いのう」

ci「rbは手ちっちゃいもんなあ」

rb「……そうかい^^」

片方(rbが握っている方)の手が潰されそうになるくらいに強く握られる。

いててと笑って手をブンブンと振った。

sho「俺の手も握ってみてや〜」

zm「俺も俺もー!!」

kn「ずるいぞ!!」

ciのベットの人口密度が高くなる。

htとosはciの自室を後にした。

この感じ、恐らく復讐を企んでいるのだろう。

まあ、それはいいとして。


ci「俺な、目見えなくても、何となく皆が分かるわ」

「だってな、皆の手は皆の努力の証が着いとるし、匂いは皆の生活を表してんねん」

ciはベットから立ち上がり、1人の手を取った。

ci「shpは煙草の匂いもするけど、バイクのガソリンの匂いも混じってんねん」

「ええ匂い。男の人っぽくて」

shp「なんやねん。急に怖いぞ」

とは言いながらもshpは嬉しそうにciの肩に腕を回した。

ci「でな、これはemさんの匂い」

「コーヒーの匂いと、書斎の古びた本の匂いが1対1で香るんやで」

em「そ、そうなんですか…」

ci「そんでな!!これはut先生やね」

「日に日に変わる女の香水の匂いと、くっさい煙草。クズの典型やね」

ut「…はえ」

ci「冗談やて!!くふふ」

ciはふらふらと匂い頼りに動いていた。

だが、躓いてベットにダイブする。

そんなciを皆で撫で回した。

早く治れと皆は願った。

今までは特に気にしてないが、やはり目を見て喋るのは居心地がよい。

喋っているのに、ciは自分を見ていない。

それって、なんだか話を聞かれて居ないような気がして落ち着かないのだ。















───────────

時間は過ぎ、夜になった。

夜は残念ながら大雨であった。

皆はciに気をかけながらも、いつも通りに訓練やら書類やらをしていた。

ciはと言うと、自室で安静にしていた。

…がその時。

大きな音ともに雷が鳴り響いた。

ciは頼りになる聴覚を限界まで使っていたので、その音はいつもよりも大きく自身を突き抜いた。

ci「ひ"ぃッ…!?」

先程まで寝ていたのもあり、夢だか現実だか区別がつかない。

ciは驚いて立ち上がれば、ガクッと倒れた。

ザーザーという雨音も、視覚が無ければ雨だと分からず、何か危険が迫っているのだと勘違いをしてしまう。

ciは大きな身体を丸めて、部屋の隅に縮まった。

ブルブルと震える身体と、虚空を眺める瞳。

窓が微かに空いていたのか、部屋は雨の湿った匂いで包まれていた。

ciは恐怖からボロボロと涙を零した。

そのせいもあり、鼻水が詰まり、嗅覚が機能しなくなってしまった。



shp「ci、凄い音したけど…」

音を聞き付けてやってきたshpの声、そして匂い。

それはciに届くことはなかった。

shpは蹲るciの肩に触れると、バシッと叩かれた。

shp「…ci?」

ci「だれぇッ…だれ"ッ、ひぐッ、」

shp「ワイやで、shpやで…?」

shpはciの前に膝を着いた。

ciはどんどんと隅に丸まっていく。

shp「ci、ほら手握ってや」

ci「ひ"ぃッ…なぐらんでぇ…ッ、、」

shp「ci、ワイやって。殴らんよ」

ci「ひぐッ…ぐすッ、」

shpはciの震える手を取り、握りしめた。

するとciは少し落ち着き、声を出した。

ci「ぁ…、shpぃ、?」

shp「せやで」

ci「なんかしゃべってぇや…ッ、、ねぇッ、」

shp「ああ、雨音が邪魔してんねんな」

shpはciの自室の窓を閉めて、耳元で囁いた。

shp「ん。怖がりさん」

ci「shpぃッ…!!」

ciはshpの腕に抱きついた。

窓から入った雨で濡れたciを自身のジャージで拭いていく。

shpよりも大きなciに抱きつかれて、shpは息苦しかったが、それもまた受け入れた。















主でございません😟

いやあの。あのあの。いや。あの。

スランプですネえ。これは(^o^三^o^)

ほんっっ…とに完結まで持って行けない😭

とりあえず、これで勘弁してください…。。。

次こそは、ちゃんと完結させますから…!!

どうかッ…どうか命は!!!(???

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