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あぁ、どうしてこうなったんだっけ。
いつの間にか依頼が来て、そのまま勢いで色々決まって。
私は研究所を探す組。地味だけどとっても大事なんだよ。
正直言って、私は双子を見たくなかった。
だって、私みたいに兄弟を失って、寂しく生きてる人もいるのに。
決して幸せとは言えないかもしれないけど、寂しくない。
そんな人を見たくない。
私だけが退け者みたいになって、なんか許せない。
見たら、怒りに任せて何かやらかしてしまうかもしれない。
そんな未来を辿るぐらいなら、私は別の道を行く。
「…パチ。お前、本当に大丈夫か」
「何が?」
「……いや、気にしていないならそれでいい」
何?イラの奴。
私はいつも変わらない。
ずっと、周りの人からそう言われ続けた。
ずっと、私は愛想笑いしてたから。
「よし、組は決まったな」
「まとめると、えーっと…。研究所組がパチとイラ」
「双子捜索組は僕とライ、そしてアランだね」
「パチ、僕らはいつ行くの?やっぱり情報が来てから?」
急に話しかけないでよ。驚くから。
「多分そうだね。情報がなければ始まんないし」
適当に今頭に浮かんだ言葉を並べる。
考えるのが面倒くさかった。
「そっかぁ、じゃあそれぞれ情報集めだね!」
いいな。ウヅキは。
腹黒い心なんて無くって。
いつも純粋で無邪気で。
その笑顔が、恨めしくて、羨ましい。
なんかな。
この依頼が入ってから、「どうでもいい」が多くなった気がする。
…もしかしたら、ずっとずっと前からそうなのかもしれないけど。
どうしちゃったかな、私。
「さっきさ、情報集めって言ったけど…」
「……どうする?寝る?」
「只今午後2時半。今寝たら変な時間に起きるけど」
「マジでそれは無理」
ライの冷静な返しと、躊躇ないウヅキの返事。
この2人だけは、いつもと同じ空間にいる気がしてたまんない。
私もその空間に入れたら
どんなにいいことだろうか。
私たちは、普通の人と何かが違う。
ライは「希望」が全く持って無い。
ウヅキは、フレンドリーだけど、人じゃ無い。
アランとイラは、人の姿だけど、今じゃ人じゃ無い生命体。
いや、そもそも生きているのか?
そしてわたしは、自分が何者かがわからない。
生まれてすぐ、母と姉が行方不明になった。
そう伝えられた。
______え?
ちょっと待って。
私は母と姉が行方不明になったことは誰に聞いたの?
召使やメイドなんていなかった。
いたら、私はモンスターキラーなんてしてない。
もしかして
「…パチぃ〜どうしよ〜」
「もう今日ですることないよぉ〜?」
「…準備でもしとく?」
「確かに!明日から動くなら今のうちに準備してた方がいっか!」
「わかったー!!」
タタタタと、真っ白な背中をこちらに向けて部屋に走っていった。
まるで、蝶々を見つけた幼い子供みたいに。
「お気楽だなあいつは(笑)」
「全くだ。今の状況分かってんのか?」
「多分分かってない(笑)」
「だよなぁ〜(笑)」
…まただ。
また愛想笑いが出た。
んで、一つの疑問なんだけど。
ライどこいった?
会話に参加してないのはいつも通りだけど
流石に物音無いなと思ったら消えてた。
「ライさ、どこいったの?」
自分な考えたら何とかなりそうな疑問を、そのままアランにぶつけた。
「ん?あぁ、部屋に戻っていったぞ」
「そう」
…私も準備しよっかな。
私だけが、一歩も進んでなかったから、これでみんなに追いつきたかった。
準備を済ませた。
もう、午後6時を下回っていた。
「晩御飯、準備しないと…」
みんな、部屋で集中している。
準備なのかな。しん…としている。
「お腹すいたぁ」
いつの間にかウヅキがソファにいる。
…たまぁにウヅキが怖いな。
「リクエストある?今から作るから」
「…オムライス」
お子ちゃまだね。
まぁ、2日後にやっと1歳だからね。
仕方のないことなのか。
「…。あ、もうそんな時間か?早ぇな」
「アラン」
びっくりした。
…いつまで引きずるのだろうか。
いつまで、依頼を拒み続けるのだろうか?
最低限の抵抗はしてきたが、もう無理だ。
何で、みんな平然としているの?
…知りたくない。知らない。
知ったら、私だけが置いていかれる。
それだけは、絶対に避けなきゃ。
…いつも通り、まな板、包丁などの調理器具を取り出す。
そして、当たり前のように材料を切る。
「…った」
少しだけ左手の指先が痛む。
よく見ると、人差し指に血が滲んでいた。
これは、今からの私達の未来を
暗示しているのか?
わぁ、あっという間。
もう7話だ…。やべぇ、よく続けたな。
もうそろそろ梅雨が来るんですかねぇ?
梅雨嫌いなんだよなぁ…。
(-_-)/(((☔️
今回短かったですね。
終わりますー。