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芝生の反逆者
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⚠︎御本人様方には一切関係はございません⚠︎
・CP なし
・メイン 瑞くん
・病み、OD、リスカ 表現あり
・キャラ崩壊あるかも
・過去一長いでぇ〜す
⇒地雷さん、純粋さんは回れ右!
読みたい人だけお進み下さい^ ^
水『 俺が “雨乃こさめ” になろうか? 』
瑞「 だめ。こさめが“雨乃こさめ”なの… 」
いつからこうなってしまったのだろう___。
***
俺は『シクフォニ』という歌い手グループ所属の水色担当 雨乃こさめ。元気が取り柄であざと可愛いくて、たまに猿になったり れろれろしたりして、活動を大いに楽しんでる。メンバーもみんな良い人で頑張り屋さん。
しかし、ここ最近困っている事がある。事の発端は約一年前ほど、グループ結成当時。
みんなとの初顔合わせの日。誰もが希望と少しの緊張を胸に抱えたであろう始まりの日。
みんな時間通りに集合し、いるまくんの第一声で始まったのを覚えている。
紫「 取り敢えず、自己紹介しようぜ。 」
桃「 だね。えーと、、グループ名無いと自己
紹介難しいな…笑 」
「 リーダーになりました。ピンク担当LAN
です。これからよろしくお願いします! 」
らんくんを始めにして、なつくん→こさめ→いるまくん→すっちー→みこちゃんと自己紹介をしていった。今思うと、打ち合わせ無しにこの順番で出来たことを凄いと思う。
そんなこんなで、グループの方針など諸々を決めていった。
瑞「 たっだいま〜! 」
無事、家に帰宅。
手洗いうがいを済ませて今日一日を振り返る。みんな良い人で個性が際立っていた。やっぱりオーディションをくぐり抜けてきたんだな、と改めて実感した。
初めての事ばかりで少し疲れた為、ベットに横になった。こさめのベットに面している壁は鏡になっている。なんでこの配置にしたのか自分でも謎でしかないが、別に悪くない。
そんな事を考えながら鏡を見ていて、違和感を覚えた。鏡に映った自分は、髪が水色で実際より身長が低く、シクフォニの日常服を着ていたのだ。
瑞「 あれ、こさめ寝ぼけてる? 」
水『 ふふっ!こさめって意外とバカだね笑 』
瑞「 はっ!? 」
鏡の中に映ったこさめが急に喋り出した。驚きのあまり飛び起きてしまった。怖いんですけど。
瑞「 えっと。幽霊とか、そっち系? 」
水『 まぁ、そんなトコだね! 』
『 こさめが日常生活を送る中で感じたスト
レスが標準を超えると現れるよ! 』
『 今みたいにね! 』
そう説明すると鏡の中のこさめは、可愛らしくくるっと一周回って見せた。
質問したい事が山ほどありすぎて、逆に何を言えば良いのかも分からなくなってきた。そんな中で絞り出したものを聞いてみる。
瑞「 君も一人称は『こさめ』なの? 」
水『 そうだよ〜!でも、ややこしいよね? 』
瑞「 うん。すんごいややこしい。( 即答 」
水『 なら、俺はこれから一人称は「こさめく
ん」 にするね!』
『 あと、こさめはこさめくんの事“こさめく
ん”って呼んでね? 』
瑞「 わ、分かった。こさめくん… 」
水『 よろしい! 』
『そんな頻繁に現れる訳でもないし、安心し
て良いよ〜!』
『 これに関しては、こさめ次第だし 笑 』
そう言うと、こさめくんは鏡から姿を消して、鏡はこさめ自身を映し出した。
これから大丈夫なんかな、そんな心配も抱えつつ“雨乃こさめ”としての人生が始まった。
***
そして、現在に至る。
そう。こさめの困り事はこの“こさめくん”の存在だ。あの日言っていたように、頻繁に現れる訳ではないけれどちょくちょく現れる。失礼ながらも、こさめくんが現れるとこさめは疲れているんだなと実感してしまう。
それがどうしても嫌だった。こさめはもっと頑張りたい。シクフォニの一翼でもあるワケだからもっともっと大きくなっていきたい。そんな決意の中でも、こさめくんを見てしまうと自然に活動にリミットを掛けてしまう。
水『 こさめ〜、最近大丈夫? 』
『 昨日もその昨日も会ってるよ? 』
瑞「 ... 」
水『 そろそろ消えるけど、あんまり無理しな
い でね? 』
瑞「 、うん( 小声 」
そう言って今日もこさめくんと別れる。
まだまだ続きますので主の一発ギャグどうぞ!
寄生虫が帰省中
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
深夜2時。こさめはベットに横になっている。
さっきまで誰もいない作業用のDiscordに入りながら、作業をしていたけれど少し疲れたので休憩している。
しかし、ベットの上に転がっているものが目に入ると嫌気がさしてきた。それを払拭したくてまたそれらに手を染めようとする。
水『 こさめ、、、 』
瑞「 あ、こさめくん。その服って。 」
水『 そう。「MeDi信」の衣装だよ 』
その日、初めてこさめくんが日常服以外を着ているのを見た。それに、こさめくんはいつもと比べて元気が無さそうに見える。それに今一番見たくない『MeDi信』の衣装。
水『 こさめ、もう駄目だよ。 』
『 こさめが持たない… 』
こさめくんは、心配そうに俺を見つめてこっちの世界に来たいかのように鏡に手をつける。
分かってる。そんな事分かってる。だからこそ辛い。
これ以上、今のまま生きていたらいつか壊れる。一番の原因はこさめ自身だ。自分のなりたい“雨乃こさめ”になれない。自分の声が気に入らない、歌唱に対する周りとの劣等感、活動のスタイルに関する焦り。いわゆる理想と現実のコンプレックスにぶつかっている。
そんな状況の中で、ファンが増えるに比例してアンチも増えた。また、メンバーとの関わりがギスギスしている。最近は有り難い事に様々な仕事が舞い込んできて全員満身創痍の状態だ。
最悪の事態が重なりに重なってずっと苦しい。
メンバーも忙しいだろうし誰にも相談出来ない。
自分の中でぐるぐると闇が疼いている。
瑞「 、こさめくんには分からんないよ。 」
「 こさめくんはこんな気持ちになった事な
いよな 。 」
言いながら、鏡の中のこさめくんの手に合わせるように近づく。 色々な感情が湧き出てきて強くあたってしまう。
水『 っ、こさめくんが MeDi信 の衣装で現
れたのは理由があるんだよ? 』
『 こさめのベットに広がってる、ソレ。 』
瑞「 、、、 」
こさめくんから視線をあまり離さず、ちらっとこさめのベットに目をやる。
血の付いたカッター、血が染みたベット、乱雑に置かれた大量の薬。
水『 こさめ、やっぱり駄目だy…((( 』
瑞「 黙って!!! 」
「 もう、こさめはこんなんにまで手染め
ちゃ ったんだよ!?今さら休んだっても う
汚 くて醜い“雨乃こさめ”なんだよ!? 」
「こんなんを誰が愛してくれるん…(泣」
こさめくんの話を大きな声で遮った。それでも消えずに傍に居るこさめくん。
瑞「 もういいや。このまま死んじゃお。(ポロ 」
水『 ちょっ!こさめ、駄目だよ!! 』
こさめくんの静止を聞くのもそこそこにして、ベットの上に転がっているカッターを手に取る。
運悪く家には包丁も無いし、ハサミも百均の切れ味の悪い小さい物しかない。
だから、これが一番良い凶器だと思う。
水『 こさめ、こさめ!やめて!! 』
瑞「 、、、スッ( カッターを首に当てる 」
水『 ねぇ!こさめ!!聞いて! 』
『 俺にはこさめがすっごい苦しんでるのを
知 ってる。こさめの活動の事もメンバーの
事 も。こさめが大切にしたい存在だから
追い込まれるまで苦しんでるんだよね?』
『 今死んだら絶対後悔する。誰にも打ち明
け ないなんて無責任だ!!死は救いなんか
じゃ ない! 』
瑞「 じゃあ、どうしろって言うの!!!( ガン 」
怒りに任せて鏡を思いっきり叩く。しかし、
こさめくんは驚きもせずにこう続けた。
水『 ねぇ。そんなに苦しいならさ、 』
水『 俺が“雨乃こさめ”になろうか? 』
その言葉を聞いてハッとした。
そうだ。こさめくんが“雨乃こさめ”になったら、それはそれで楽だろう。もう苦しまなくて良いし、解放される。
でも、そんなのこさめが許さない。【雨乃こはめ】はこさめしかなれない。
瑞「 だめ。こさめが“雨乃こさめ”なの… 」
絞り出したような声でこさめくんに伝えた。
すると、こさめくんは水色の優しい瞳を向けてくれた。
水『 その言葉が聞けて良かった。 』
『 こさめくんはこさめのコトなんでも知っ
て るからね?笑 』
水『 こさめが自分の可愛さを自覚して可愛い
く 振る舞ったり逆にカッコよくしたり。』
『 オリ曲や歌ってみたも細部までこだわっ
て 沢山練習して。喉が枯れてたのびっく り
したからな!?笑 』
『 活動もリスナーの皆に笑ってもらえるよ
う に、キレッキレの謎掛けしたり猿になっ
た りレロレロしたり。 』
『 会議とかで険悪な雰囲気になったら明る
く ボケをかましたり、メンバー一人一人へ
の さりげない気遣いも半端なくて。 』
水『 こさめの頑張りを知っているのは俺だけ
じ ゃないよ?メンバー、スタッフさん、
リス ナーのみんなも知ってる。 』
『 だからメンバーときちんと話そうよ。 』
瑞「 、、、( グスッ 」
「 こさめ、みんなに甘えてもいいのかな?」
水『 もちろん! 』
『 それにこれは甘えじゃないよ。 』
『 立派な生き方だよ。 』
瑞「 こさめくん…( 泣 」
「 たくさんゞ、ありがとぉ( ポロポロ 」
こさめくんの一言一言が優しくて温かくてゆっくりと体の中に染み込んでいくのを感じる。
こさめくんの話を聞いていると、今までの活動の思い出が蘇ってきた。メンバーとはっちゃけた、深夜まで一緒に作業した、楽しい動画・配信も沢山した、歌もいっぱい歌った。
幸せなものばかりではないけれど、それでも幸せだなとしみじみ思う。
***
水『 いえいえ!そんな事より! 』
『 そろそろ、らんくんが到着する頃でしょ』
瑞「 へっ!?らんくんが?なんでなんで! 」
水『 Discord見てみな( ニヤ 』
突然の事に驚き、すぐさまDiscordを確認する。
気付かない内にらんくんが入ってきていたみたいで、こさめの声が聞こえたのか「家向かう」という個チャだけ有り音沙汰無くなっている。
瑞「 えっ。ちょっと待って! 」
「 家の中散らかってるし色々とやばい! 」
「 気付いてたなら早く教えてよ!( 怒 」
水『 まぁまぁ、丁度良いんじゃない?笑 』
瑞「 もう、笑ってる場合じゃないから! 」
水『 ふふっ笑 』
『 … こさめ、幸せになってね。 』
瑞「 言われなくても、幸せになりますよっ笑」
水『 バイバイ…( ニコッ 』
こさめくんは微笑みながら鏡から消えていった。それと同時にインターホンの音がした。おそらく、らんくんが本当に来たんだろう。
ベットの上に広がっているモノを見て、どう言い訳しようか悩みながら玄関へと向かう。
瑞「 はい、らんくんですか〜?( 扉開ける 」
桃「 こさめっ…( ギュッ 」
瑞「 わっ!どうしたの? 」
桃「 生きてて良かったぁ( ギュゥゥ 」
「 こさめ、最近少し元気なさそうだったし
さ っきのDiscordの話聞いて飛んで来た」
そう言い、らんくんはより強く抱きしめてくる。
あちゃー。らんくんにめちゃくちゃ心配掛けてるし、さっきの会話も聞かれちゃったか、、、
こさめくんの声は聞こえてないだろうけど、こさめの声は入ってたよな、、、
考えながら、ずっとこさめに抱きついてるらんくんを見つめる。この調子だと一生離してくれなさそうだ笑。観念して本当の事を話そう。
瑞「 こさめね。 」
「 らんくんに話したい事沢山あるの。 」
「 、、聞いてくれる? 」
桃「 全部、全部、聞くよ。 」
瑞「 ありがとう( ニコッ 」
こさめくんへ___。
あの日、らんくんに全部話しました。
リスカやODの事は怒られたけど、最後まで真剣に聞いてくれました。
こさめは本当に恵まれていますね笑
あれからこさめくんに一度も会えなくて悲しいです。もっと沢山話したかったです。
だから、次会った時に成長した姿を見せれるよう、これからきちんと生きていきます。
こさめに生きる幸せを教えてくれてありがとう
雨乃こさめより___。
fin 2026.4.16