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準備をして、朝礼に。
と、
?
鬼塚さんと、
知らない人が、入ってくる
その人は、
銀色の髪に、青い目をした女性だ。
『ーーー?』
琥珀さんが、何かを言った気がする。
『今日からまた、新しい仲間が増える。自己紹介を。』
その子が、一歩前に出て、
『私は奏[カナデ]、よろしく。』
それだけを言った。
『・・・』
冷めた目。
少し怖い雰囲気がある。
でも、どこかで…
いや、違うか。
あの子は…
どうなったのかはわからないけど、多分、
ここには…
奏。
名前は違う。
苗字は、なんだろうか。
そんなことを考えていると、
目があった。
表情は変えない。
『何?』
『いえ、なんでもないです…』
こわっ!
違うな、間違いない。
奏さんは、別の隊に配属された。
朝礼が終わった。
さて、見回りに行こう。
『奏って人、なんか怖かったな。』
如月さんが言った。
『うんうん!めちゃ怖かった!』
桜乃さんも言う。
やっぱり怖いよね。
そんな話で盛り上がる。
今日も、特に何かが起きることなく終わる。
『最近は問題、起きてないなぁ。皆のおかげだろうか。』
『そうだな。これじゃただの散歩だぜ。』
『でも、平和になったならいいと思いますよ。』
平和になったなら、いいことだ。
『桜乃さんが入ったくらいから、かな。』
『もしかして、私のおかげ⁉︎』
『かもしれないですね。』
だけど、
なんか、嫌な予感がする。
多分、レインたちが原因だろう。
昨日も、一昨日もあの男が現れて、
捕まえられずにいる。
アイツがいつ、大きな事件を起こしてもおかしくない。
だけど、今の僕に止められるだけの力がない。
絶対に、止めないと。
そのために、強くならないと。
そんな僕を、あいつは今も見ているんだろう。
皆と別れて、
寮に帰る。
そして、寝る準備をする。
あっという間に、1日が過ぎていく。
もう、10時を過ぎた。
昨日はあまり寝れなかったし、
今日は、早く寝よう。
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