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眠ろうとした。
と、
ビービービー!
なんだ?
何かが大きな音を立てている。
〔緊急!緊急!幸鳥町4丁目にて、銃を持った男たちがいると通報あり!援護要請あり!第1隊は直ちに、向かってください!〕
!
何かが、起きた。
銃を持った男たち…
レインと、何か関係があるかもしれない。
第1隊は向かえと放送されたのなら、僕も行かないといけないだろう。
『2人はどうする?』
僕は訊いてみる。
2人は目を合わせたあと、
『…待っててもいい?』
そう言った。
2人とも不安そうだった。
その方がいいだろう。
『わかった、行ってくる。』
僕は1人で、寮を出る。
剣を持って、
『銅、行こう。』
皆も揃って、
その場所まで走る。
すでに、遠くから銃声が聞こえる。
そして、
暗闇で、誰かが戦っているようだ。
『うぐっ!』
数名の剣士が、怪我をしている。
相手は、
銃を持った男と、剣を持った男、ナイフを持った女がいる。
いや、もっといるのか?
よく見えない。
でも、行かないと!
『いくぞ!』
島田さんの声で、皆が走り出す。
と、
ドォン!
すごい銃声が聞こえたとともに、
『うああっ!』
また、剣士の1人が倒れた。
それでも、近づく。
!
剣を持った男が、こちらにくる。
『うっ!』
剣同士がぶつかる。
力が強い。
よく見えないが、
片目に包帯が巻かれている。
そして、
僕と同じくらいの年の子だ。
だけど、
強い。
一つ一つの攻撃が強くて、バランスを崩される。
少し離れても、
一瞬で差を詰めては攻撃をしてくる。
そして、
『っ!』
頬を、少し斬られた。
こちらも、攻撃を始めよう。
相手の攻撃を避けて、剣を振るう。
だが、
剣で防がれて、また攻撃をしてくる。
隙を見せないようにしないと。
剣を構えて、
背を低くして走る。
『はああっ!』
剣を振る。
避けられても追いかける。
『ちっ!』
相手の顔が、月の光に照らされた。
相手が、こちらを睨んだ。
!
相手が、フェイントをかけてきた。
間一髪、避ける。
けど、
またくる!
僕は地面を転がり、
足を狙って、剣を振る。
少し当たったが、避けられる。
もう一回!
振るった剣を反対に、もう一度振る。
剣同士がぶつかって、どちらも跳ね返される。
一度、後ろに下がって、
横に一回転して、勢いをつけて、
思いっきり剣を振る。
『やっ!』
キィーン‼︎
相手が、バランスを崩した。
チャンスだ!
と、
!
何か、嫌な予感が!
ドォン‼︎
その場にしゃがむが、
当たった!
『いっ!』
痛い。
これは…
銃を持った男が、こちらに銃口を向けていた。
ショットガンか…
あの男が弾丸を一瞬で入れたあと、
またくる‼︎
僕は走る。
『お前の敵は、俺だ‼︎』
如月さんが、あの男に斬りかかった。
あっちも、気にしておかないと。
剣を持った男は、こちらに走ってきていた。
もう、立て直したのか。
『せあっ!』
剣を振るう。
何度も何度も、剣を振るう。