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「「3、2、1、」」
「「ハッピーニューイヤ〜っ!」」
年が明けた。
新年だ。
「今年もよろしくね、凌」
「こちらこそよろしく由依」
由依が私の家に泊まりに来ており、一緒に年を越した。
「あけましておめでとう〜」
母が部屋に入ってきて、ジュースを持ってきてくれた。
「あっ、ありがとうございます」
「今年も仲良くしてあげてね、由依ちゃん」
「もちろんです」
「凌、萩原にもおめでとうって言わないと」
「あ、うんっ」
私は萩原のLINEを開いて、あけましておめでとうと打とうとした。
「いやいや、電話よ電話」
「電話、、出るかな」
「そんなこと言わずにぱっとかけちゃいな!」
〜♪
『もしもし』
「あ、萩原、あけましておめでとう」
『ああ、おめでとう』
数日前に会ったのに、声を聞くのは久しぶりな気がする。
「今年も、、よろしくな」
『よろしく』
何秒かの沈黙があり、切ろうかと思ったが、由依にまだまだ!みたいな顔をされた。
『今何してんの』
「、あ、由依がうち泊まりにきててさ」
『そうか』
「うん、はい由依」
「え、おお、萩原あけおめ〜」
『おめでとう』
「萩原今年も凌と仲良くしてやってね」
『うん、こちらこそ』
「だって〜よかったね凌」
「え、あ、おお」
今年も、萩原と仲良くさせてもらえるんだ。
「じゃあ、また補習で」
『ああ、じゃ』
「ね、電話してよかったでしょ」
由依は自分の肩で私の肩をつついて言った。
「うん、よかった」
「そういえば、篠田さん?はどうなった?」
「あー、、多分、80%くらいの確率で萩原のこと好きだと思う」
「まじか、、でも大丈夫、全然凌の方がリードしてるから」
「、、すぐ追い越されそうだわ、、」
「無理だって思ったら負けよ凌」
譲るとか諦めるとかそういう気は全くないが、勝てる気もしない。
「いつでも力になるからさ」
由依は微笑んで言った。
「うん、ありがとう」