テラーノベル
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#カップヘッド
芝生の反逆者
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#ブルアカ
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#多重クロスオーバー
メタナイト先生@完全復活
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いつも通り一室だけ光の灯るシャーレの執務室で死んだ顔で資料を淡々と進める先生は、既にゴミ箱が缶だけで埋まるレベルで飲んでいたがそれでも尚片手からエナドリを離さなかった。
先生「カタカタ..ゴクッ」
周りの学生が楽しそうに青春を楽しみ、夏を全力で謳歌する中自分は終わらない資料の山を見つめ致死量とでも言えるエナドリを飲みひたすら手を動かす。自分だけ酷に歳を増す様に、一日、一日を虚無に過ごす。そんな考えも停止し始めた頃執務室の扉が開いた。生徒会か、はたまた遊びに来て部屋を荒らしていく生徒か当番か。今回は運良く当番のようだった。
先生「…ぁあ、ウタハ。来てくれてありがとね、」
そう聞くがウタハの顔はどこか引き攣っていた。
ウタハ「せ、先生…この甘ったるい香りはなんだい..?頭がクラクラするよ…」
思い出した。過労タヒしかけるヴェリタスに分けて貰った強力なカフェインの塊と言えるであろうエナドリ「デッドリーエナジー改(りんご味)」。これを飲んだら世界が変わって見えたのだ。手が止まらない。瞼にミリほどの重さも感じられない。もはや危険なレベルではないか疑う程の効き目だが今は感謝しかしていなかった。
先生「あぁそれ…貰い物さ。本当に効き目が凄くてねぇ…一口いる?」
正気かと言わんばかりに首を横に振るウタハ。
ウタハ「…こんな甘ったるい上にカフェインの暴力…身体が粉微塵に壊れるんじゃないかい..?」
先生「いやいやカフェインさえあれば何でも出来るよ?それほど…」
しかし何かおかしいと思った。確かに例のエナドリを飲んでから無敵の気分だが…ただ一つ、身体の動きが明らかに鈍い。デスクから出てなかったのもあるだろうが…それに気付いた瞬間身体の震えが止まらなかった。
先生「..?な..何だろ…ちょっと…」
ウタハ「せ、先生..!?大丈夫なのかい..?明らかに顔色も変だし…何より体が物語ってるじゃないか、今すぐ仕事をやめてくれ!」
ウタハの声に耳を貸すわけにも行かなかった。夏も近い。プールや海の注意書き…騒動の報告書…当然だがこれ以上にもある。
先生「大丈夫大丈夫…また飲めばかいけ…」
新しく開けようとエナドリに伸ばした手が止まる。その瞬間体に電流の様なモノが走り倒れる。
先生「っヒュ…..」
ウタハ「先生!?だ、誰か呼ぶよ、少し待っててくれ!!」
意識を手放すのに当然時間は掛からなかった。
目が覚めればミレニアムではなくゲヘナの医務室。見たところ誰もいないようだ。と思ったが医務室の扉を開く人物が現れる。セナかと思ったがウタハだった。
ウタハ「..!起きたのかい先生..全く、暴力的な量のカフェインに自分の体を委ねるからそうなるんだ..そもそもカフェインというのは集中力を高める興奮作用があるが、アルギニンの疲労軽減の作用に加わって、飲むと体が疲れていないと誤解してしまうんだ。…これ以上はコトリにでも説明してもらおうか?」
先生「…ご、ごめんそれは勘弁して…」
ウタハ「何はともあれ、これからは自分の行動に抑制をつけることだね。またこんなことになった時は…私も本気で怒るからね。」
ウタハの忠告を含むその目には普段エンジニア部として奇想天外な作品を生み出す、好奇と独創性の溢れた目でなく、目の前の人物に対する強い叱責と惨敗の目であった。
先生「心配かけてごめん…今聞くことじゃないと思うけど、運ばれた時の私はどうなってたの?」
ウタハ「ソレを聞くかい?まぁいいか…多少体が痙攣したように見えたね。」
先生「割と限界だったんだね..」
ウタハ「当たり前だろう!」
先生「何はともあれ…エナドリの摂取量には気をつけるよ…」
ウタハ「ああ、それで忘れていた。渡すものがあってね。」
ウタハが思い出したようにバッグから金属製の箱を取り出し、開けると中から缶が出てくる。
先生「…え..エナドリ?でもこれ..」
ウタハ「君が寝ている…いや気絶している間、私が作ったものだ。エンジニア部の皆にも知識を借りたかったが…それぞれ疲労困憊だったからね。…安心してくれ、カフェインは入れていない。」
先生「..それじゃただのジュースじゃない?」
ウタハ「甘いね先生。そもそもこの世の中、電子タバコというものがあるだろう?あれは紙タバコに代わって摂取ニコチン量の軽減を図りながらも気持ちよくタバコを吸える…というものらしい。その方式からこのドリンクを開発した。カフェインの代わりに興奮作用のないいくつかの成分を配合して…って要領でね。」
先生「よく分からないけど…めちゃくちゃ凄いことは分かるよ…」
ウタハ「まだ大量生産はできていないからね。今は十本程度のサンプルしかないが…容量は多いからね。しばらくはこれを試してくれ。ついでに感想も聞かせてくれ。」
先生「何から何までありがとねウタハ…何も自業自得で倒れた大人の為にここまでしなくていいのに。色んな人の為でもあるんだろうけど..わざわざサンプルまでくれてさ。」
昔からの悪い癖か先生は自分を下げる発言をする。今回に至ってはまさしくその通りなのだが。
ウタハ「概ね君の言うことは合っているが..一つ間違っていることがある。確かに私達エンジニア部はそれぞれの開発意欲を元に様々な試作品を試してきた。そしてその目的は自分達の結果を出す為でもある。だがね先生。今回の件に至っては本気で私が君を心配したからここまでの手を行き届かせたんだ。君個人のためにね。その理由が分かるかい?」
突然の問いかけに先生は一瞬考える。
先生「えっ?…そうだね..自分でいうのもだけどシャーレの数少ない大人だから..その役職に就く人物を危険に晒したくなかった?」
もどかしそうにウタハが口を挟む。
ウタハ「それも大事ではあるけどね。君個人に対して皆がどれだけ畏敬の念を抱いているか自覚はあるかい?…ないだろうね。ともかく私もその1人だ。何より…君の役に立ちたい。私も一人の女子と言うことを忘れてもらっては困るんだ。…本気で、心配したんだ。普段持たない感情を唯一ぶつけられる一人の大人が…目の前で弱々しく倒れる姿を見てね。」
先生「…なるほど。言いたい事は伝わったよ。」
ウタハは一息置いて伝え始める。
ウタハ「..ねぇ先生。君のせいで私は何度も心を乱されているんだ。その責任を取ってはくれないだろうか?」
先生は一瞬顔に驚きが映る。がすぐに笑顔に変換して答えを返す。
先生「それが君の願いなら喜んで受けるよ。貰ったドリンクも大事に飲ませてもらうからさ。」
ウタハ「…嬉しい限りだよ。先生。」
真っ白な空間の病室には確かに何か色付いていた。その色は定かではないが。
先生「と言うか…本来なら色々作る君に私が補助するはずなのに…逆の立場になっちゃったね。」
ウタハ「ならこうしよう。君が歯車で私はそれを滑らかに動かす潤滑油。…分かりづらいかな?」
先生「ある意味ウタハらしくて良いと思うよ私。さっきも言ったけどよろしく頼むよ、ウタハ。」
ウタハ「こちらこそ頼むよ、先生。」
夜の帳が役目を終え、朝日が出てくる。病室を照らす光を、二人は暫く見ながら気付けばまた眠りに落ちるのだった。
コメント
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糖尿病で先生の目の前は真っ暗になるけど二人の未来は明るそう!!最高です!!
先生…健康診断F判定です
この時間に起きてたとは… 俺もそろそろ小説書こうかな…