青い空、白い雲
春島の気候にも入り、心地良い風が優しく吹くサニー号では船員達が各々自由な時間を過ごしていた。
甲板では、ルフィ、ウソップ、チョッパーの3人が釣りを楽しんでいた。
そこに昼食の後片付けを済ませたであろうサンジが階段を降りながら声をかける。
サンジ「おい!お前ら、今日の晩飯は釣れたか?」
ルフィ「サンジー!腹減ったァー!」
サンジがやってくるのを見計らっていたようにルフィがサンジに話しかける
サンジ「ルフィ!今さっき昼飯食べたとこじゃねぇか!」
甲板で繰り広げられる言い争いを遠目で眺めながら、ナミ、ロビン、サヤは1つのテーブルを囲みサンジ特製のケーキを味わっていた。
ナミ「ん〜美味しいー!」
ロビン「あら?サヤは食べないの?」
サヤ「ううん!食べる!いただきます!」
サヤが手を合わせてケーキを口に運ぼうとすると
サヤの顔の横から腕が伸びてきて、右手はケーキを持っているサヤの右手に、左手はサヤの腰に巻き付いた。
サヤ「わっ!」
サヤがびっくりして後ろに椅子ごと倒れそうになると、それを阻止するかのようにルフィが勢いよく飛んでくる。
ナミ「ちょっとルフィ!危ないじゃない!」
ナミが驚きすぎてまだ状況が把握出来ていないサヤの後ろにいるルフィに声をかける。
ルフィ「にししし!別にいいじゃねぇか!」
当の本人は、そんなこと一切気にしていないように満面の笑みだ。
サヤ「ルフィ今度はどうしたの?」
やっと正気にもどったサヤがルフィに声をかける。呆れたように言ってはいるが、ルフィに向ける愛しさは周りにバレバレだ。
そう、この2人は麦わらの一味及び、世界中にも公認のカップルだ。
いつも一緒に冒険をしている一味の皆は兎も角、なぜ世界中に公認されているのかというと王下七武海、バーソロミュー・クマに一味が飛ばされた。その二年後にシャボンディー諸島にて、再会したルフィとサヤ。ニセ麦わらの一味が集めた海賊、麦わらの一味を捕らえるために来た海軍の目の前でルフィが堂々とサヤに抱きつき、そのまま口付けをしたのだ。
前から距離感が異常だった為、この一件が決定打となり、世界中に知れ渡ったのだった。
ルフィ「ん〜…」
サヤの問いかけにルフィは曖昧な返事をし、後ろからサヤの顔を覗きこんだ。
そして
ーちゅー
サヤ「!?」
ルフィはサヤに軽く口付けをしたのだ。
目の前でイチャイチャを見せつけられた2人は
ナミはまたか…と呆れたような表情を浮かべ、ロビンはふふふっと柔らかな笑みを浮かべた。
ルフィ「サヤ!ちょっと来てくれ!」
サヤ「ちょっとルフィ!?」
ルフィがサヤの腕を引っ張り船内へと連れていく。
ナミ「あ〜、サヤと一緒に女子トークしたかったのに〜」
ナミが悔しそうな表情で机に項垂れる。
ロビン「うふふっ、しょうがないわよ。うちの船長はサヤを独り占めしたくてしょうがないんだもの。」
船員達は、誰よりも嫉妬深くて誰よりもサヤのことが大好きなルフィと、そんなルフィに仕方なく付き合っているように見えるが実はとても大切にルフィを想っているサヤのことを時々呆れながらも優しく見守っているのだった。
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とてもよかっです!フォローさせていただきますm(_ _)m続き待ってます❣️
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