行為はオーターが意識を失うまで続けられた。
「流石に、ヤリすぎたな。」
自身の下で目を閉じて、ぐったりしているオーターを見てファーミンは呟いた。
頬の涙の跡、赤く色づきぷっくりと膨らんだ乳首、汗と精液で汚れた身体、投げ出された足。
そして、ファーミンの欲望を健気に受け止め続けた腹はポッコリと膨らんでおり、ペニスを引き抜かれた尻の穴からは収まりきれない精液が溢れている。
抱き潰された、身体を思う存分に貪られた、そんな状態だった。
スッ。
ファーミンが膨らんでいる腹に手を伸ばして撫でる。撫でながら頭の中をよぎるのは行為中のオーターの姿。
ーーー
ゆっさ、ゆっさ、ゆっさ。
たっぷん、たっぷん、たっぷん。
『はっ、はぁ、はぁ。お前の中、ハァ、オレので、いっぱい、だ。』
『ああ!ああ!や、も、おなか、いっぱいイィ。やあああ!』
首をいやいやと左右に振りながら涙を散らし、喘ぎ声を上げながら、ただ、ただ、突き上げられ、揺さぶられるその姿は、男の支配欲を刺激する。
ーーー
「・・・・・。」
(オレの動きに合わせて腹が揺れてるのエロかったな。泣いてるのも、声も可愛かった。)
撫でていた手を腹から離し、汗ばんでいる額の髪をかき上げて、額にそっとキスをしながら呟く。
「ごめん。初めてなのに無理をさせた。」
唇を額から離し頬をひと撫でしてから、ファーミンは事後処理を始めた。
ーーー
「これでよし。」
オーターの身体、お互いの体液で汚れシワだらけのシーツ、自身の身体を綺麗にしたファーミンは、未だ意識を失ったままのオーターを寝かせ自身もオーターと向かい合う形で寝転び、彼の寝顔を眺めながら頬を何度も優しく撫でる。
「オレを受け入れてくれて、ありがとうオーター。・・・・・好きだ。」
チュッ。
言葉と共に頬にキスを送る。
「ん、ファ・・ン。」
「・・・!」
オーターの唇が動き言葉を発した。それは小さく全て聞き取れないものだったが、確かにファーミンの名を呼んでいた。
「〜〜〜ッ。」
ファーミンは胸がいっぱいになり、オーターを自身の腕の中に抱き寄せギュッと抱きしめた。
「約束する。この先もお前のためにつくすって。」
あらためて誓いの言葉を口にする。
そして、身も心も満たされたファーミンはオーターを抱きしめたまま眠りについた。
ー翌朝。
目覚めたオーターが腰の痛みを訴え、それに対してファーミンが土下座をして謝り、それを見たオーターは一瞬目を見開いたあと、フッと困った様に笑いながら、
「全く、仕方のない人ですね。」
と呟いたのだった。
コメント
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いやいや言ってるオーターさんがものすごく可愛らしかったです。後処理をしてくれるファーミン、優しいですね 土下座しているところを想像するとなんか面白いです🤣 とても素晴らしい作品でした!